東大寺二月堂・戒壇堂

2015年6月29日月曜日 09:47
東大寺は広い。見所は大仏殿だけではない。
小学生の頃は大仏見上げて終わったように記憶してるけど、今回はじっくり境内を回ってみた。

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大仏殿を出たら、東に歩いていく。途端に人気が無くなって、静かな雰囲気。
階段を上ると鐘楼が見えた。この梵鐘がまたメチャクチャ大きい。嫁が小さく見えてしまう。
さらに先に進むと、お堂がたくさんあるエリアに出る。

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四月堂。旧暦の4月に法華三昧が行われることからついた通称らしい。

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こちらは三月堂。旧暦3月に法華会ほっけえが行われるから、三月堂とか法華堂とも呼ばれるらしい。
堂内の仏像を拝観することができるけど、ここのはあまり興味が無いのでパス。

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こっちのほうまで行った目的は、二月堂。旧暦2月に修二会しゅにえが以下略。
この西に張り出した舞台からの景色が見たいのだ。

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それがコレ。大仏殿の屋根越しに奈良市街まで見晴らせる。
前日に平城宮跡から大仏殿の屋根を見つけて、その高低差を実感したように、反対に上から街を見下ろしてみたかった。
奈良という地名は“ならす”が語源との説があるくらい、平坦な地なんだけど、こうして歴史的にみても段差が肝になってる。それが面白い。ただ眺望が良いというだけでなく、そういったことに思いを馳せながら眺めると、また違った魅力が感じられる。

二月堂の北側の階段を下りて、今度は裏参道を進む。すると大仏殿の裏手に辿り着く。そのまま建物沿いに西側に回り、さらに西進。
二人のんびり散歩するのもなかなか楽しい。

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その先にあるのが戒壇堂だ。戒壇堂とは、正式に僧侶となるために必要な戒律を授かる場所で、それゆえ神聖で重要なお堂。というのは比叡山行ったときに勉強済み。
別途拝観料を払って、堂内へ。そこには四天王像と多宝塔が安置されてる。
中でも特に有名なのが広目天立像。天平てんぴょう美術の傑作といわれ、なるほど確かに独特の緊迫感を漂わせてる。写実的な顔立ちで、内に秘めた怒りを感じる。
あちこち四天王は見てきたけど、ここのが一番張り詰めた空気があるように思った。あまり長居できない気分になったもんね。

東大寺は広かった……。朝イチからいきなり歩き疲れたよ。だけど、たっぷり堪能できた。やはり子供の時とは捉え方が全然変わるね~。

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