法隆寺西院伽藍

2015年6月28日日曜日 09:12
6時に出発して、阪神高速から西名阪道に入り、法隆寺ICで降りた。2時間掛からないんだから、やっぱ奈良は近い。阪神高速環状線でころころ車線変更繰り返すのは、少々神経使ったケド。
法隆寺の拝観時間は8時から。駐車場も開いてなさそうなので、近くのコンビニで待機。朝食食べてたけど小腹すいたから、ついでにおにぎりをパクついた。
時間になったところで、近隣の有料駐車場へ。停められるけど、まだ管理人は不在だった。戻る頃にはいるだろうと踏んで車を置き、歩いて向かうことにした。

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南大門をくぐり、法隆寺の境内に入る。
あちこちに撮影禁止って書いてあった。まさか外観まで撮ったらダメってことはないだろうと、念のため拝観料を払うときに確認したら、外は構わないけどお堂の中はやめてってことだった。一般的な事項だな。

法隆寺は大きく2つのエリアに分かれてて、僕らがまず向かったのが西院伽藍。
小学生の頃はそんなことも知らなかったなぁ。

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中門。
ここの前で撮った小学生の時の集合写真があるんだけど、見てもさっぱり思い出せない。自分が写ってるから行ったことあるって言えるだけで、もはや自身の記憶ですらないよ。

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阿吽の金剛力士像が門を守ってる。

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吽形のほうはなんか塑像に見えない。そう思い調べてみると、補修のせいでほとんど木造に変わってるらしい。
回廊の西の端へ回って拝観料を支払い、中へ。

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五重塔から感じられる重厚さ……カッコいい。思わず、「おお……」と声が漏れた。
7世紀――飛鳥時代に建立された、現存する世界最古の木造建築。古いから良いんじゃなくて、良いものだから残ってきたんだってことが、こうして見上げてると解る。千四百年も前に建てられたとは、にわかに信じ難い。
塔本四面具とうほんしめんぐといって、五重塔の初重の東西南北の各面に塑像群が置かれてて、中を覗くと拝むことができる。釈迦入滅の場面などを表してて物語性があり、なかなかに見応えがあった。こんなのあったんだ。

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金堂も威風堂々とした佇まい。
余談だけど、最近すっかり“こんどう”って読めるようになった。基本的に金堂=本堂だから、寺院にはほぼ必ずあるんだよね。金堂と本堂が別に存在する所もあるみたいだけど。
ご本尊である釈迦三尊像は、切れ長の目に、アルカイックスマイルといわれる古代の笑みをたたえ、この時代独特の顔立ち。時代ごとに明らかに特徴が異なるから、仏像ってそういう視点で捉えても面白い。

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金堂の支柱に龍があることに気づいたのは、嫁だった。
あとで調べたところによると、この降り龍以外に登り龍もあるらしい。支柱補強の際に付けられた物だが、その年代については諸説あるのだとか。

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龍の下の段には獅子も。
これも他に狛犬もあるらしい。口を開けた阿形が獅子で、閉じてて角ありが吽形の狛犬……らしい。獅子も狛犬も中国から入ってきたが、この対にした形は日本独自なんだとか。細かいところを勉強していくと、色々興味深いことが出てくる。

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回廊を歩いてみるのも良い。この回廊も、中門も金堂も、飛鳥時代のもの。凄いよなぁ。

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見上げるなど、いつもと違う角度を探すのが、僕の旅の楽しみのひとつ。

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大講堂は、元々は回廊の外にあったという。

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経蔵。
地図でこの辺りを確認すると、当初の回廊がどう囲っていたか想像できる。それに、こうして経蔵の南側で折れてるところを見ると、本来あそこからまっすぐ伸びてたんだろうな、って判る。

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鐘楼。
9時になると鐘の音が鳴り響いた。正岡子規の俳句を思わずにはいられない。

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中門より外の鏡池の畔に、句碑もある。
法隆寺の茶店に憩ひて 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
実際に鐘を聴くと、もし柿を食べていたなら、秋を感じたという子規の感覚が、ちょっと解るような気がする。

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五重塔と金堂が並び立つさまを眺めてると、つい何度もカメラを構えたくなってしまう。ホント、絵になるな~。

どこも大概そうだけど、朝イチは人が少なくて気持ちが良い。そういうときにじっくり見たかったから、まずココに向かって正解だったよ。

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