延暦寺西塔地区

2015年6月13日土曜日 12:00
東塔地区から西塔地区へは車だと数分。だけどメジャー感が無いからなのか、観光客がぐっと減った。あからさまなこの差に、少々ビックリ。混雑しないのは有り難いけどね。
巡拝受付所で共通券を見せたら通れるはずなんだけど……誰もいない。これじゃ勝手に通るしかない。いくらあまり人が来ないからって、そんなんで良いのか。

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同じ形をした常行堂じょうぎょうどうと法華堂。

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弁慶が両堂を繋ぐ廊下に肩を入れて担ったとの言い伝えから、にない堂とも呼ばれるそうだ。
この廊下をくぐって向こう側に行くことになるのが、ちょっと面白い。

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恵亮堂えりょうどう
その傍らに、中西悟堂なかにし ごどうが歌碑がある。彼は天台宗の僧であり、日本野鳥の会の創立者だそうだ。

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樹之雫 しきりに 落つる暁闇の 比叡をこめて 啼くほととぎす
石に刻まれた文字だけでは読めないなぁ。

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西塔の本堂である釈迦堂。
お守りなどを授けてくれる所があったので見てみたけど、気に入ったのが無かった。

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本堂を出たところで、自分たちがさっき来た方向を見ると、緑に囲まれた石段がなんとも趣がある。こういう景色が好きだ。

居士林こじりんは、予約さえすれば一般の人も修行体験できる研修道場。日帰り以外にも、泊まりで二日三日の本格的な修行もできるそうだ。企業の研修でも使われてるとか。スゴイと思うしまったく興味がないワケじゃないけど、やりたいとは思わないな~。

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椿堂は聖徳太子伝説が残ってるけど、さっきの弁慶といい、だいたいどこの逸話も真偽のほどは怪しい。

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椿の大木があると聞き、辺りを見渡してみた。これかな?他に大きいのは無かったけど、はっきりしないな。説明板にも書かれてたとはいえ、これも音声ガイドを借りてなければ、探しもしなかっただろう。

浄土院は、受付所まで戻って反対の東塔方向に進み、10分くらい歩いた先にある。ガイドには西塔地域に書かれてるが、東塔に所属する所らしい。
ここでもハイカーとすれ違った。確かに、全部自分の足で巡るのも良いかもね。昔の修行僧に思いを馳せるならなおさら。

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ここは比叡山の開祖、最澄の廟所で、比叡山中で最も清浄な聖域だという。掃き清められた白砂が美しく、まるで庭園のようだ。周囲には沙羅双樹と菩提樹が植えられてる。
向かって右手にあった菩提樹は、釈迦の悟りの木。

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左側の沙羅双樹は、釈迦の入滅の木。
仏教に縁の深い聖木を配し、極楽浄土を表わしてるのか。ここが如何に特別視されてるかが解る。
ホント、見所が多いなぁ。

西塔も素晴らしい所で、東塔だけしか行かないのは、もったいないようにも思える。とはいうものの、こちらにも人が増えて、せっかくの静寂が失われるのは嫌だなとも。

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