東大寺大仏殿
2015年6月29日月曜日
09:08
二日目は6時起床。朝食をしっかり摂ったら、そこから徒歩で東大寺へ。拝観開始の8時半に合わせた。
今回の旅行で一番楽しみにしてた所だから、ワクワクする。また、奈良観光の中で最も人気のある場所でもあるので、なるべく人が少ないときを狙おうと、朝イチにスケジューリングした。
ここら一帯は奈良公園。向かう途中から、そこかしこで野生の鹿たちに出会った。
嫁が角を触りたがったけど、危ないのでやめておいた。触りたくなるのも解るような、つやのある立派な角を持った鹿もいたけどね。
彼らの落とし物に注意しつつ、寺院の入口に向かう。
南大門からしてデカイ。鎌倉時代に再建したもので、国内最大の山門らしい。納得。
巨大な構造物となると、見上げずにはおれない。どんな風に組み上げてんだろ。
両脇の金剛力士像も巨体。運慶が快慶らを率いて、わずか70日足らずで完成させたとか。
小学生の頃に、この迫力を感じたことは覚えてる。
一般に、阿形像は向かって左、吽形像は右にあるが、ここのはその逆。理由を調べてみたらなんのことはない、
大きなものと次の大仏殿に目が行きがちで、見落としてしまいそうな所に、狛犬が座ってた。これは結構小さくて、あまり人に見られないことと相まって、ちょっぴり可哀想に映る。
回廊の西の端から拝観料を払って中に入り、木の合間から大仏殿を眺めた。ここから見ると、緑に映えて素晴らしい絵になる。足を止めた甲斐があった。
大仏殿の正面に立つ。創建当初はこの1.5倍の大きさだったらしい。今のままでも充分大きいのに、とんでもない規模だったんだな。そんな建物を造る技術が凄い。
大仏殿の手前に、もうひとつ見所。金銅八角灯籠。
創建当初からあり、二度の兵火で大仏殿が焼け落ちても、これは残ったというからまさに奇跡。レリーフのように刻まれた
中に入って、いよいよ大仏さまとご対面。
日本のほとんどの寺院では堂内撮影禁止だが、ここは撮影OKとなってる。有り難い。NGなのは三脚使うこと。
遠慮なく
柱ひとつ取ってもデッカイから、嫁にそのデカさを伝えてもらった。
大仏の右手側に回ると、虚空蔵菩薩坐像が。圧倒的サイズの大仏には適わないとはいえ、こちらもビッグ。
反対側には如意輪観音菩薩坐像。
と書いてあるものの、この両脇の仏像の本当の尊名は、どうやらハッキリしないらしい。
確かに、如意輪観音という割には六臂ではないし、右手を頬に当ててもいない。如意宝珠と法輪も見当たらない。
さっきの虚空蔵菩薩も、宝珠と剣を持ってるのが一般的のはず。
右手奥には廣目天立像。例に漏れず巨像だ。
大仏の光背を見上げつつ、左手奥に進むと、多聞天立像。
四天王のうちなぜ二像しか無いのか気になって調べてみたら、持国天,増長天は未完成で、頭部だけしか造られなかったらしい。
ここでチャレンジすべきはやはり、柱の穴くぐり。穴は大仏の鼻の穴と同じ大きさで、くぐれば無病息災のご利益があるらしい。小学生の時分に僕もくぐった覚えがある。
外国人観光客がやるのを見てたけど、身体が抜け切らず、同行者に引っ張ってもらってやっと出てた。
嫁に挑戦したもらったら、僕の手を借りることなく、自力でくぐり抜けたよ。足で上手く蹴るのがコツだって。だけど、まだ近くにいた外国人たちに笑われてしまった。必死で出てこようとするさまがウケたのか、助けなしってとこがスゴくて笑いになったのか……。
左手側から改めて盧遮那仏を見上げる。写真だと、この角度のほうがその高さが伝わるかな。
普段仏像にカメラを向けることがないから、内心ビビッてしまってた。なんか悪いことしてるみたいでさ。
子供の頃に感じた興奮がよみがえる場所だね~。色々勉強しながら見るって点は異なるけど、どこを見てもスケールが他とはまるで違うことに、心が震える。
時間を追うごとに修学旅行生が集まってきたから、早めに行ったのも正解だった。彼らも、大人になってもう一度訪れようと思ったりするのかな~。