島根・奈良の旅程と安来どじょう

2022年11月6日日曜日 11:57
丸一週間休暇を取って旅行する――そんな魅惑的な機会を得た。じゃあどこへ行こうか。行きたいところは国内だけでも山ほどある。飛行機で行くには微妙な距離だけど、移動には時間を要する地が良いんじゃないか。となると、伊勢か、出雲。時期は11月、旧暦では神無月……八百万の神が集う出雲では、神在月と呼ばれる……よし、出雲だ、出雲へ行こう!
島根県には美味しいものと美しいものも多い。欲張ってそれらも満喫しよう。
それと、春に吉野山について勉強しまくったら、蔵王権現に俄然興味が湧いてきた。秋にも秘仏の御開帳があったはず。せっかくなら平日を狙ってゆっくり参拝したい。それなら、島根県のあとに奈良県まで行ってしまえ。
というわけで、島根に4泊5日、奈良に1泊1日の、合計5泊6日の旅程を組んだ次第。新婚旅行以来の大型旅行で、国内では初めて経験する宿泊日数となる。
メインテーマは、古事記をはじめとする神話ゆかりの地。日数に比例して、訪れるスポットも盛りだくさんなので、まずテーマ別に列挙しておこう。実際に行く順番は、色んな都合でバラバラになるけど。

●島根
・イザナミ
  • 比婆山久米神社
・ヤマタノオロチ伝説
  • 天が淵
  • 八岐大蛇公園
  • 八口神社・草枕山
  • 御代神社・尾留大明神旧社地
  • 斐伊神社・八本杉
・スクナビコナとコトシロヌシ
  • 美保関灯台
  • 美保神社
  • 粟島神社
・国譲り神話と神在祭
  • 稲佐の浜
  • 屏風岩
  • 出雲大社
  • 鹿島神社(出雲市武志町)
  • 膳夫神社蹟
  • 永徳寺坂下大灯籠(神迎えの道入口)
  • 上宮(出雲大社境外摂社)
  • 下宮(出雲大社境外末社)
  • 島根県立古代出雲歴史博物館
・出雲国風土記
  • 長浜神社
  • 奉納山公園
  • 地主社(美保神社境外末社)
・出雲王
  • 出雲弥生の森博物館
  • 西谷墳墓群史跡公園
・美と食
  • 島根県立美術館
  • 足立美術館
  • 興雲閣
  • 界 玉造
  • 献上そば 羽根屋 本店
  • 手造りうどん たまき 松江店
  • 海鮮・炉端焼き 漁師小屋「麦穂」
  • 古民家レストラン 中海の郷
  • 紅茶専門店ロンネフェルトティーハウス松江
  • CAFFE VITA
  • bocco photo+cafe+space
  • 湖畔のレストラン RACINE
  • スターバックスコーヒー 出雲大社店
  • 亀田山喫茶室

●奈良
・蔵王権現
  • 金峯山寺
  • 如意輪寺
・大海人皇子伝説
  • 勝手神社
  • 大日寺
  • 櫻本坊
  • 葛の元祖 八十吉 花山店
・平城宮
  • 平城宮跡資料館(地下の正倉院展)
  • 平城宮いざない館(記念特別展)

さて、いつものボストンバッグだけでは荷物が入りきらず、トートバッグなどにも詰めた。車の荷室もフル活用し、前の日に積めるだけ積んでおくなど、準備を万端にした。
出発は8時。何日もあるから、この日に限らず無理な早起きをしない方針だ。播但道から中国道に入り、西へ西へ。前日に降った雨の影響か、山あいでは霧が立ち込めていた。せっかくの青空が真っ白で見えない。道路上はクリアで、運転に支障が無いのは幸いだけど。
米子道に入っても路が空いていて、状況見合いでSAでの休憩も考えていたけど、その必要を感じなかった。米子ICを出たら、山陰道を松江方面へ向かい、米子西ICで下りる。国道180号を経由して国道9号を西進すれば、道の駅あらエッサに到着だ。
安来市は鳥取との県境とはいえ、島根県までたった2時間半足らずで行けちゃうんだ。なんだ、近いじゃないか。出雲市とかになるとプラス1時間だから、それなりに大変だろうけど、そっかぁ、これはイメージ変わったなぁ。

道の駅では、休息を兼ねて昼食にする予定。しかしレストランの開店時間より、だいぶ早く着けてしまった。『なかうみ菜彩館』でお土産を物色したあとは、車内でのんびり休んで待った。
店員さんが、準備中の札を営業中に変え忘れるというポカをやらかしたせいで、少し無駄に待たされたけど、とりあえずほぼ予定通り『古民家レストラン 中海の郷』でランチ。靴を脱いで上がる形式とは、外観からは想像してなかったな。


安来市といえば、民謡・安来節、安来節といえば、あらエッサッサ~のどじょうすくい。ということで、二人とも安来どじょうの柳川定食。これに割子そば1段を付けた。出雲そばを最小単位から注文できるのが嬉しいね。
ドジョウって初めて食べたけど、想像より青魚っぽい味。もっとウナギに近いのかと思っていた。栄養価はウナギ並みに高いらしいので、良い食事にはなったかな。

それにしても、清々しい晴れた空。最も天候を気にしていた登山を、当初の計画通りやれそうだ。さあ、いよいよ始まる。

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