妙見の森で紅葉散策

2022年11月27日日曜日 18:55

妙見の森は、兵庫県川西市にある妙見山の中腹に位置するレジャースポット。リフトで山頂付近まで上がり県境を跨げば、日蓮宗霊場・能勢妙見山のせみょうけんざんがある。
今回はほとんど下調べせず、ふらっと遊びに行ってみたよ。

良く晴れた週末の午後。どこかへおでかけしたいなぁと、いつもの思い付き。妙見の森の紅葉が奇麗みたいだと、嫁を誘ってみた。
ぱぱっと準備したら、山陽道を東へひた走り、新名神を進む。目指している駐車場が満車だったら、ただのドライブで終わるけどごめんねと話しつつ、川西ICで下りて黒川駅前の有料駐車場へ。満車の表示が出ているが、係員さんが近づいてきて、もうすぐ一台出るから少し待ってとのこと。やった、停められる。できる限りの駐車数を確保するためかスペースがかなり狭く、数回切り返しを要したけど、どうにか枠に収めた。


山上にも駐車場があるようなんだけど、ケーブルカーに乗ったほうが気分が出るかなと思ってね。ケーブル&リフト連絡往復乗車券を購入。
通常は20分間隔だけど、この日は繁忙期とあってか、ピストン運行しているそうだ。二人掛けの席に後ろ向きに座って、右手の山の紅葉を見ていたら、5分ほどで山上駅に着いた。

いろは坂をゆっくり上っていくと、多くの人とすれ違った。大阪に近いから、賑わっているなぁ。
坂上の広場には、様々な遊具で遊ぶ子供たちの姿が。

そのまま流れでふれあい広場駅まで行き、リフトに乗った。これもノリで乗ったんだけど、この十数分間がとても良かった。初めは後ろの嫁に手を振るなどしていたけど、ぶらんと脚を放り出し、ぼーっと座って、ただ景色を眺めていると、安らかな気持ちになっていった。自然の中で、力を抜いて何もしないっていいな。

妙見山駅に下りて、次はどうしようか。道案内を見ると、この先に能勢妙見山の本殿があるらしい。せっかくだから行ってみるか。
道が二手に分かれているので、ブナ林のほうから行ってみよう。何があるのか、現地で確かめながらの散策、久しぶりにやったけど楽しい。みっちり調べてから行く場所と、使い分けると良さそうだ。
ブナ林には「北極星ノ森」という名前が付いていた。妙見菩薩とは北極星を神格化した菩薩だから、それにちなんだ命名だろうね。
登っていくと、何やら不思議な形をした建物が現れた。あとで見に行くことにしよう。後ろから駆け上がってきた少年たちも、なんだあれという反応。


道なりに歩いただけなんだけど、どうやら境内の横手から入ったようだ。たくさんある御堂の中から本殿を探し、合掌。暖簾の星のようにも見えるマークが印象的だけど、能勢家の家紋である切竹矢筈十字きりたけやはずじゅうじらしい。


鐘楼のほうに階段が延びていたので上がってみたら、山門と狛犬たちが。この構え獅子は、出雲のそれよりも迫力があり、今にも飛び掛からんとする勢いだ。
山門の枠内にあった案内で知ったのだけど、この門が県境に立っていて、境内は大阪府能勢町にあるのね。いつの間にか大阪に入っていたわけか。くぐって境外に出たら、川西市。


その向こうに、先ほどチラッと見かけた、変わった形の建築物。星嶺せいれいという能勢妙見山の信徒会館で、この見えている2階部分は礼拝堂だそうだ。アーティスティックでカッコいい外観。
ガラス越しに覗いたら、中も凄そうだから入ってみたかった。一般には公開されていない。
山中に意外性のある発見をしたからか、嫁のテンションが上がっていた。どんなことであれ、喜んでもらえて嬉しい。


さて広場まで戻るか。と思い駅に向かっている途中、日に照らされオレンジと黄色が燃えるように鮮やかな紅葉が。行きに通ったときは、見事だと思ったものの日陰だったんだよ。時間の経過で、こんなにも映えるのか。


またのんびりリフトに揺られ、ふれあい広場へ。そこからバーベキューテラス方面に歩いていくと、思わず足を止めるほどの景色が広がった。通り過ぎる人からも感嘆の声。


その先にあったのが、「山上やまのうえのブランコ」というアート作品。乗って遊ぶことはできない、というか乗ったら危ない。面白いと思うんだけど、横の木が邪魔で、実質この角度からしか見られないのが残念。

そろそろ帰ろうと妙見の森ケーブル山上駅まで戻ったら、改札前に行列ができていた。利用するつもりはなかったけど、駅の下にある足湯も人が一杯だ。
ケーブルカーでは四人掛けの席しか空いていなかったし、前席にも他人が座ってきたしで、どうにも落ち着かない。最後の最後で少々気疲れしてしまった。僕らはやっぱり公共交通機関が苦手だなぁ。

とはいえ、なんだかんだでまずまず楽しめたし、良い週末になったんじゃないかな。

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