復路
2013年1月19日土曜日
23:59
空港までの送迎バスの時間が迫ったので、所定の場所へ向かう。そこは、何度も通ったハイアットリージェンシーワイキキのコア通り出入口前、オプショナルツアー及びエアポート・エクスプレスの集合場所だ。
いよいよ常夏のハワイとお別れ。
などと思い耽ってると、JTBのスタッフに声を掛けられた。その人の話で、初日に感じた違和感の正体を知ることになる。
何度も連絡を試みたそうだが、結局この帰り間際での連絡になってしまったという。僕がケータイの電源切ったままにしてたせいだろうな。だけど、各種オプショナルツアーの予定は判るはずなんだし、そっちからアプローチする手だってあったろうに。
で、その連絡内容というのが、僕らが申し込んだプランでは部屋が満室になってしまってたこと。そこで代わりの部屋を用意したこと。その結果、ダイヤモンドヘッドが見えなくなったようだ。だから、ご不便はありませんでしたか?とスゴク低姿勢で申し訳なさそうに訊いてきた。
いやいや、とびきりグレード上がった部屋になったんだから、不便も不満もあるワケがない!およそ自力ではあり得ない体験をさせてもらった。
なぁ~んだ、道理でおかしいと思ったけど、そういうことだったのね。
最後に種明かしを聞いたけど、リンちゃんとまた戻って来たいねなんて話しながら、バスに乗ってホノルル空港へ。
空港に到着すると、JTBスタッフから手続きについての説明があった。
帰りのチケットを受け取り、ハワイアン航空の手荷物カウンターでスーツケースを預ける。
ところがここで問題発生。重量オーバーで、追加で50ドルが必要になるという。綺麗に詰め込んだのが、かえって仇になったのか。
もう面倒だから50ドル払おうと思ったのに、カウンターの女性は2キロ分減らせと。
仕方なく、脇にどいてスーツケースを広げる。手持ちのカバンに入りそうで重そうな物を選び出し、取り出す。それらを二人で分けて持つことにした。
荷物を減らしたスーツケースを、改めて台に載せると、今度はOK。
まったく、恥ずかしい思いをさせられたもんだ(-o-;)
続いてセキュリティチェック。
手荷物・身体検査だけど、これが非常に厳重。金属はもちろん全部外すし、電子機器類はバッグから出す必要があるし、靴も脱いでトレイに載せなきゃならない。
その上わかりにくかったのが、そもそもの進み方。全然スタッフが誘導してくれない。周りから、『押して、押して』と言われ、なんとか空気を読んでトレイを滑らせて検査機に通した。それから自分はゲートをくぐる。
何も引っかかることなく、僕も嫁も通過。無駄に気疲れした。
少し重たくなったトートバッグを抱え、コンコースを歩く。
空港の中にも嫁がチェックしたいお店があるそうで、それに付き合った。
それで、ホノルル空港がやたら広いことを痛感させられた。お店は点在してるし、搭乗口までが凄く遠い……。
時間は上手く使えたかも知れないが、どっと疲れた(´Д`)
搭乗口すぐ近くのギフトショップで、『Honolulu Cookie Company(ホノルル・クッキー・カンパニー)』のクッキーを購入し、最後の買い物を済ませた。
搭乗時刻が近づいたところで、列に並んで飛行機に乗り込む。
座席に着き、気を揉むこともほぼ片付いた。そう思えてようやく落ち着いた。
フライトは14時過ぎ発で、関空には19時半着の予定。偏西風の影響で、10時間弱も掛かる。
昼間の移動だから、眠ると時差ボケの元。起きて、この長時間をどう過ごすかが問題だ。
嫁がし始めたのが、各シートに付いてるモニタを使って映画を見ること。『テルマエ・ロマエ』があって、覗き見ると、なんだか面白そう。
嫁に一時停止してもらって、同じシーンまで僕も観る。追いついたら、それぞれの画面で一緒に鑑賞。
次は『宇宙兄弟』。さらに録画のNHKニュース。
立て続けに観ると、さすがにしんどくなる。でも、どれも観て良かった(・∀・)
話題作で他に気になる作品は無かったから、ここからは嫁と違う物を探してみた。
で、見つけたのが『12 ROUNDS』。僕の好きなWWEのスーパースター、ジョン・シナ主演のアクション映画だ。再生してみると、なんと吹替版。WWE制作の映画には興味あったから、これも最後まで鑑賞。
結局映画3本観て、時間を使った。ハワイの余韻から離れ、すっかり切り替わってしまったσ(^-^;)
着陸態勢に入るに際し、機内アナウンスが流れる。
僕が気になったのが、斜め前の席の女性。飛行機に乗るに全然慣れてないのか、荷物を座席前のテーブルに載せたままにしてた。
客室乗務員がちゃんと注意するかな~と観察してたら、男性CAは軽くテーブルをトントンとしただけ。テーブルを元の位置に戻せという意味に取ったその女性は、荷物を膝の上に移しただけだった。そりゃそうだろう。
ハラハラというかイライラというか、さらに見守ってると、別の女性CAが通り掛かり、荷物を前の座席の下に入れるよう、言ってくれた。
この一件で、僕は二度とハワイアン航空は利用しないと誓った。
この企業の、安全に対する姿勢を疑うわ。
愛想悪いとか雑談するとか、サービスの質にいちいち文句をつけるつもりはない。飛行機において最も大事なのは、安全だ。
荷物を仕舞わないと万一の場合に、その荷物が誰かにアタックするかも知れないんだぞ。客室乗務員によってそこに対する意識にバラつきがあるなんて、航空会社としてあり得ない!(`Д´#)
セキュリティチェックで不愉快な思いもしたし、ここを敢えて選ぶ理由は無い。
今度から、多少高くても日系航空会社にしよう。今回別に価格で選んだワケじゃないけど。
ほぼ定刻どおり、関西国際空港に到着。
入国手続きを済ませ、スーツケースを回収し、税関検査も通り、到着口へ。
日本に帰ってきた~。
当たり前だけど、こっちは寒いはず。二人とも早速ダウンジャケットを取り出し、着込む。
加古川まではシャトルバスを利用。行きとは違い乗客は大勢いて、席もほとんど埋まった。
久しぶりの日本の風景をぼんやり眺めてると、ハワイがいかに綺麗な所だったか、改めて思い知った。
加古川駅北口でバスを降り、すぐそこのタクシー乗り場からタクシーに乗って、自宅へ向かった。
この時のドライバーのオッチャンが、なかなか面白い人だった。
道楽で運転手やってるみたいで、商売っ気がない。常連客にお金を貸してあげることもあるそうだ。
話を聞いてると、確かに常連がついてもおかしくないとは思った。ただ、帰国するなり浪花節な人に会うってのが、なんだかな~(^▽^;)
自宅に近づくと、「もうメーター止めるな~」と目的地に着く前に、千円超える直前で、ホントに料金メーターを止めてしまった。
そこから少し走った所で車を停めてもらい、990円を支払う。もうおつりなんて要らないくらいだったけど、律儀に返してきたので受け取った。
不思議な出会いもあるもんだ。
そして、帰宅。
荷物の片付けは後回し。
やっぱり我が家が一番落ち着く~(*´Д`)
長いようで短かったハネムーンは、これにて完結。
リンちゃんとの素敵な思い出がい~っぱい(≧ω≦)
1回でハワイもスゴク好きになった。安いツアーならいくらで行けるのかとか調べて、かなり本気でまた行こうと考えてるくらい。
本当に、行って良かったと心から思う。