5日目~最高のディナークルーズ

2013年1月17日木曜日 23:57
新婚旅行はいよいよ大詰め。5日目のハイライトは『ロマンシングスター・サンセット・クルーズ』。
疲れを癒した僕たちは、ホテルに戻ってドレスアップ。それからオプショナルツアー集合場所へ。
少しの距離とはいえ、そんな格好で街を歩くのはちょっと気恥ずかしい。
集合場所には、同じようにおめかししたカップルが大勢いた。中にはビシッとスーツを着込んだ男性も。

例によってピックアップがなかなか来ないから、周りもそわそわ。
もうあまり気にしないことにしてしばらく待ってると、ようやく声が掛かる。
シャトルバスに乗り込むと、参加者の多さにちょっとビックリ。こんなぞろぞろ行くもんなんだ。
英語と日本語を交互にしたCDのアナウンスを聞きながら、ホノルル港へ。

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『Aloha Tower Marketplace(アロハ・タワー・マーケットプレイス)』にて下車すると、乗船する『Star of Honolulu(スター・オブ・ホノルル)』が見えた。ハワイ最大のクルーザーなんだとか。

ショッピングセンターを抜けて埠頭に向かうんだけど、ここがなんとも寂しい限りの廃れっぷり。シャッターが下りてたり、がらんとした薄暗い元店舗があったりで、営業してるお店は数えるほどという有り様。
僕なんて、こんな所にショッピングセンターがあることを知らなかったくらいだから、PRも全然されてないんだろう。

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船の前に着くと、丁度ウェルカムフラショーが終わる頃だった。そんなにのんびり歩いてたかな。
乗り込むところからは、男性のアテンダーがついてくれた。エレベーターに乗って4階、つまりトップデッキへ。
ここではウェルカムレセプションが行われ、まずはキャプテンと記念撮影。あとで綺麗なアルバムに仕上げて、プレゼントされた。
なかなかハンサムなキャプテンとは握手して別れた。船長自ら出迎えてくれると、特別感あるね。

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デッキを奥に進むと、ウェルカムドリンクとカナッペが振舞われた。フラを踊るダンサーも気分を盛り上げてくれる。
ドリンクは多分ノンアルコールカクテル。これとカナッペが美味しくて、ディナーコースにも期待が膨らんだ。

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スーパーノヴァルームとやらに順番に案内され、僕らが通されたのは窓際の一番先頭に近いテーブル。
BGMはピアニストによる生演奏で、ムード抜群。
スパークリングワインが1本付いてて、それでリンちゃんと乾杯した。
席にはメニューや進行表が載った冊子があった。
僕らが参加してるのは、『Five Star Sunset Dining & Jazz(ファイブ・スター・サンセット・ダイニング&ジャズ)』なんだね。オプショナルツアーの名称じゃ星の数ついてなかったから、もっとカジュアルなのかと思ってた。5ツ星待遇のほうが、もちろん嬉しい(・∀・)

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ボトルとは別に、一人3ドリンクまで追加料金無しで付いてる。
レインボーマティーニってのを、面白そうだったのでオーダーした。いや見事な色合いで楽しい。

コース料理は、『ハマクア・アリイ茸とポルチーニ茸のスープ』から始まった。手元のメニュー読んだから何かわかるけど、クルーの英語聞いたときは、何かのキノコのスープだってことしか聞き取れなかった(笑
次は『マウイグリーンのブーケ』と洒落た名前のサラダ。

ゆっくり食べてると、なにやら周囲が騒がしくなった。
近くにいた男性クルーがその理由を、海を指差しながら教えてくれた。「クジラ!」
(;°Д°)!!
見れば、なんと、ザトウクジラが尻尾を豪快にジャバーンとやってるじゃないの!一瞬のことでタイミングが計れないから、写真に収めることはできなかったものの、スゴいものが見られた。
しかもこれ、ハワイでは冬にしか会えないし、ホエールウォッチングに行ったんでもない。なんかメッチャ得した気が(≧ω≦)
――どうでもいいけど、クルーは英語しか喋れないのかと思ったら、クジラって単語だけは日本語知ってたのね(笑

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そんなことがあったけど、このツアーはサンセットクルーズ。ある意味メインイベントである夕暮れが迫ると、ぽつぽつと客たちは食事の手を止めてデッキへ出て行った。
肝心のサンセットは、水平線に掛かる雲に邪魔され……案の定というか、予見してたことだけどさσ(^-^;)

『空輸された活メインロブスター』を食べたあとに出されたのは、『お口直しのシャーベット』。
その際、シャーベット用のスプーンまで冷たくして出してくれたもんだから、感動した。こういったきめ細かい心遣いに、僕は弱い(笑
他にも、料理やお酒をサーブされるたびに『ありがとう』と言うと、必ずクルーは『どういたしまして』と返してくれる。些細なことだけど、サービスの質が高いことを窺わせるよ。
基本的なことでいえば、サーブは客の左側からというマナーも徹底されてた。たまに、一流気取りのクセにこの辺がなってないレストランもあるからなぁ。

とても良い気分で食事を楽しんでると、日本人の女性クルーが話しかけてきた。どうやら順番にテーブルを回ってるようで、二人の写真を撮ってくれるという。
ただ、たまたま嫁が席を外してたときだったので、そのクルーと雑談。
サンセットの話になったから、今朝ダイヤモンドヘッドから日の出を見たところだと言うと、その写真が見たいと。デジカメの液晶モニタに映して見せると、「綺麗に撮れてますね~!」と感心顔。写真が好きなのかと言われると、悪い気はしない。カメラの性能が良いだけだけど(笑
嫁が戻ってきたところで、三人でデッキへ出る。
のんびりと遊覧してた船は、いつの間にかワイキキ沖に戻ってきてて、夜景を見ることができた。それを背景に撮影ってワケだ。

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「ホント良く撮れますね~」と綺麗に写せることに気を良くしたらしく、構図を変えて3ショットも撮ってくれた。「次はダイヤモンドヘッドをバックにしてみましょうか」なんて具合に(笑
海上は風が強くって、僕の髪はえらいことに。嫁はお澄ましポーズに見えるけど、髪に手を添えて押さえてるだけだ。

ここでちょっとしたゴタゴタが発生。下のデッキから上がってきた乗客が、階段に掛かったチェーンを外して入ってこようとしたのだ。
居合わせたその日本人クルーが、ここはファイブスターの客専用デッキであることを説明して、丁寧に追い返そうとしてた。客を不快にさせてもいけないし、大変だよなぁ。
しっかし、もっと良い場所から夜景が見たい気持ちも解るけど、行っちゃダメって判る所まで入るのはアウトだろ。何のためのチェーンだっての。
そう思う一方、専用って響きに優越感(何

夜風で冷えてもいけないので、僕らは席に戻った。
すると、『ごめんなさい~ッ』とクルーがメインディッシュを運んできて謝った。いやいや、僕たちが長いこと離席してただけのことで、あなたが謝ることじゃないのにσ(^-^;)
運ばれてきたのは『最高級プライムテンダーロインビーフ』。ちょっと硬かった。

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ところで、窓際のテーブルにはハネムーナーがズラ~リ。ちょいと異様な光景(笑
その中の一組なんだから、もちろん僕らも他人のことを言えた立場じゃないけど(^▽^;)
同じ日に、これだけたくさんのカップルが参加するんだな~。新婚さん同士、なんとなく親近感も覚える。

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ラグジュアリーな空間をさらに盛り上げてくれたのが、ジャズライブ。
紹介文によると“ハワイのトップミュージシャン”らしいんだけど、彼女がそうなんだろうか。
演奏は、ピアニストがそのまま残ってて、フルート奏者は曲によってサックスに持ち替えて吹いてた。スゲー。
途中にはダンスタイムもあったけど、席を立って踊ってたのは、日本人ではない二組のカップルだけ。ムードはあったけどね。

デザートは『チョコレート エスプレッソのガトー』。結構おなかいっぱい。
最後はティーを選んだんだけど、これがまさかのティーバッグ。ここにはこだわりないのね(笑
料理の写真も一通り撮ってはいる。でも、味の印象はほとんど残ってないんだよな~。別に悪かったんじゃない。ただ普通。だから未掲載(ぇ

ジャズのほうは、聞き慣れない曲もあったけど、後半はスタンダードナンバーが続く。
大きな体のシンガーは、見た目どおり迫力あるヴォーカルで魅了してくれた。トップクラスなのかは知らないけど、確かな歌唱力。

コースももう終わりというところで、僕たちへのサーブを担当してる女性クルーが、『ハネムーンですか?』と話しかけてきた。
同時に、笑顔をこちらに向けたまま、嫁に見えないよう僕の脚をツンツンとしてくる。何かと思って見ると、一輪の赤いバラを渡そうとしてたのだ。こっそり僕に手渡して、嫁を驚かせようって魂胆か。
ところが、嫁が感づいてバラを見てしまった。僕の態度があからさま過ぎたか、失敗σ(^-^;)

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『写真をお撮りしましょうか?』と言うので、お任せした。
今思えば、この人も一緒に入ってもらえば良かった。

ライブは最後に女性シンガーが、奏者たちを紹介し、自分の名前も名乗ってお開き。
あとで調べようと思って聞き耳立てたのに、彼女の名前だけは素早く小さな声で言うもんだから、全然わからなかった。やっぱ自分のことは、謙遜してぱぱっと済ましちゃうもんなのかね。
スゴいと思ったのが、客を見送る間もずっとBGM代わりに歌い続けてたこと。彼女らのサービス精神も相当なものだ。

下船前に嫁はお手洗いへ。
他の乗客たちは次々と出ていった。
嫁が戻ってくる頃には、残ってるのは僕らだけという状態に。
だというのに、クルーがにこやかにやって来て、みんなで写真を撮りましょうと。そんな呑気にしてていいのか?(笑

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女性シンガーたちも実にフレンドリーに応じてくれた。みんなイイ顔してる。

握手を交わして、部屋の外へ出ると、エレベーターの扉を開けてアテンダーが待ってくれてるし。皆さんお待たせしてスミマセン(^▽^;)

こうしてディナーは終了。
これだけとってもとっても素敵な時間になったのは、僕らを担当した女性をはじめとするクルーたちやミュージシャンたちの、あたたかな気遣い、心配りの賜物だ。
まだ書いてないこととしたら、料理を出すタイミングもちゃんと見ててくれた。ドリンクオーダーを取りに来るのも、会話の邪魔にならないときだった。礼儀正しく、笑顔を絶やさなかった。
当たった人がたまたま良かったのかも知れないけど、ホスピタリティは本当に素晴らしいもの。一流のもてなしを受けたよ。
今回の旅行の中でも、最高のイベント!!

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