松江城と堀川巡り

2016年2月20日土曜日 15:35
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2015年7月に天守が国宝に指定された松江城。そうした話題性があるし、黒塗りの下見板張がカッコいいので、ついでに行ってみることにした。さらに、おのぼりさんらしくぐるっと松江堀川めぐりという内堀、外堀を巡る遊覧船にも乗ってみよう。

雨が降りしきるなか、嫁とひとつの傘に入って、そば屋から松江城に向かって歩く。気になるものを見つけたら、交互に傘を持ち合って、順番に写真撮影。結構面倒だ。

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とはいえ、雨だから心を動かされる風景もある。なんでもない道の、木々の深い緑と水の反射と、そこを歩く傘を差した人々。カメラを構えてたら、擦れ違う人が何かあると思ったんだろう、後ろを振り返ってた。

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立派な石垣に感嘆を盛らすこともあった。雨に濡れて黒光りする高い石垣と、その上にそびえる黒い天守閣。結果的に城の周囲を回ることになったけど、良い拾い物をしたな。

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入城券を購入して、ようやく城の正面に立つ。雨に煙る松江城も、絵になるね。縮小したから判りづらいけど、写真にはしっかり雨粒のラインが写ってた。
天気が悪くても、外国人観光客の団体やらがいて、結構人は多い。

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城内をじっくり見て回る。城の中にある井戸とか桐の階段とか柱の包み板とか、色々見所がある。6階層から成ってて、外から見る以上に内部は広いな~というのが、最も強く感じたこと。
それくらい、僕の関心度は低かった。どうも神社仏閣に比べると、熱の入り方が違うな。附櫓つけやぐらや築城時期を特定できる祈祷札の跡など、この城ならではの要素は他にいくらでもあるのに。昔は城のほうがワクワクしたと思うんだけどな~。
そうはいっても楽しかったのは間違いないけどね。

次はぐるっと松江堀川めぐり。大手前広場乗船場を目指していくと、待合所とその中のチケット売り場を見つけることができた。
20分間隔で便があるので、そんなに待たずに済むのは良い。

時間が来ると順番に呼ばれた。
遊覧船に乗り込み、こたつに嫁と向かい合わせに入る。船なのに、冬場はこたつがあるのだ。屋根も付いてるから、季節にも天候にも左右されにくい。しかも、見た目より暖かく、意外と快適。
乗客がこれまた思ってたより少人数で、自分たちを含めて6名。船頭さんの顔を見て話が聞ける。もっと大勢かと思ってたから、嬉しい誤算だ。

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お堀の周りのことやくぐっていく橋のことなど、船頭さんがあれこれ解説してくれる。それに耳を傾けながら、お堀からしか見ることのできない景色を楽しんだ。船頭さんが歌声を披露する場面も。

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塩見縄手の武家街がやはり当時を思い起こさせてくれて、景観が良い。この時ばかりは屋根が邪魔に感じた。無かったら濡れるのに。

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泳いでるカモたちの視線に近いんだよね。ついつい水鳥が可愛くてレンズで追ってしまった。

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下が狭い橋をくぐる際は、屋根が下げられる。結構身を屈めることになった。ちょっとしたアトラクション気分で楽しい。
幅にも余裕がない橋は、船頭さんが一番緊張する所だそうだ。

途中の乗船場で前に乗ってたお客さんが下りたので、僕らはより見やすい先頭に移動することができた。乗客が4人になったことで、かなりゆったり過ごせた。

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北堀橋のあたりからは、松江城を見上げることができる絶好の撮影スポット。この角度からのお城は、堀川巡りならでは。
文字通りぐるっと巡って元の乗船場に戻った。およそ50分、変わった船旅を堪能できたよ。

雨が降るなかの観光は少々面倒なこともあったけど、松江城を見上げるにしても、遊覧船に揺られるにしても、それはそれで趣があった。思いの外面白かったし、行ってみて良かったよ。

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