こだま&やくも指定席往復きっぷで島根旅行
2016年2月18日木曜日
11:45
我ながら欲張ったものだ。出雲大社を軸として、主に神社など日本神話ゆかりの地を巡り、“神の湯”と称された玉造温泉に浸かり、ついでに国宝認定された松江城にも足を伸ばそうという、盛り沢山の旅行プランを立てた。毎度といえば毎度のことだけど。ただ、今回は2泊3日の日程で、記録を手繰ったところ、2泊以上はハネムーン以来で、国内だと婚前旅行にまで遡ると判明した。どんだけ日帰りや1泊旅行ばっかしてんだよと。
なぜ2泊にしたかというと、島根に行くだけで時間を要するのと、出雲大社はゆっくりじっくり回りたいし温泉も捨てられないとなると、そうせざるを得ないと判断したからだ。当初の目的はそれで達成されるので、最終日に予定が無かった。それなら、話題性のある松江城を組み込んでしまえとなったワケで。
2月なんていう寒い冬に普段なら計画しないんだけど、これにも理由がある。かねてから出雲大社は参拝したかったんだけど、調べ始めたら、この3月までの期間限定で、通常は立ち入ることのできない八足門内への特別参拝ツアーがあると知り、このツアーに参加できる時期で、かつ仕事が忙しくない月を選んだ結果だ。
積極的に選択したワケではないものの、真冬の山陰。リスクを減らすため移動は鉄道にした。ただし、車でないと非常に面倒な場所にも行きたいので、一日だけスタッドレス装備のオプションを付けてレンタルすることにする。
こうした僕らのプランにぴったりのお得な切符があった。それが『こだま&やくも指定席往復きっぷ』。新大阪から出雲市までの区間を、新幹線こだまと特急やくもに乗って格安料金で行ける。たまには鉄道旅行も良いじゃないか。
大阪市内版と神戸市内版の2種類の販売で、神戸市以西からの出発なら神戸市内版を購入することになる。
また、行きは出雲市まで、帰りは松江から、というのが僕らのプランなので、神戸市内-出雲市の区間で手配したほうが得になる。そのうえで、こだまは姫路-岡山間、やくもは行きを岡山-出雲市、帰りを松江-岡山で予約。
料金体系はシンプルだけど、指定席は柔軟に選択できた。
もうひとつ準備したことが、バスの各のりばの把握と運賃用の小銭の用意。普段バスを利用しない僕たちは、たまの旅行で使った際に、のりばや路線を間違えたり運賃の支払いに難儀したりで、かなり懲りた。今度はスマートに乗りたい。
朝5時半起床。これも相変わらず。
在来線で姫路駅まで出たら、駅構内のコンビニで朝食を購入。そこから岡山駅までは、山陽新幹線こだまで。そういや新幹線乗るの久しぶりだな。30分ほどしか乗らないってのは、なかなか贅沢な使い方。
岡山駅に着いたら、乗り換え時間を利用して駅弁購入。レジのオバチャンがたった2つの弁当打つだけなのに操作間違えて、危うくぼったくられそうになったのには少々呆れた。
気を取り直して、特急やくもに乗り換え。出雲市駅までは約3時間の長旅だ。
当たった座席が変わった場所で、前の席が通路側の1つしかない。だから僕らの列は窓側の席でテーブルが出せないという。車両の構造上仕方ないんだろうけど。
始めのうちはただ座ってるだけで暇だな~って思ってたけど、車窓から高梁川の流れを眺めたり、北上するに連れて増えていく積もった雪を見てると、だんだん楽しくなっていった。大倉山近くが一番雪深かったな。
山間部なんだから当たり前とはいえ、田畑と川と、時々民家。鉄道が走ってることを不思議に感じるほど、のどかな景色が延々と続く。うん、自分が運転しない、こういう旅も悪くない。
スケジュールの都合で、10時過ぎに少し早い昼食。
嫁はいいとこ鶏弁当。
僕はえびめしとデミカツ丼弁当。
……二人とも肉。糖質制限をゆるゆるやってるので、ご飯をあまり食べない代わりに、肉は遠慮なく。だけど、えびめしがかなり美味かった。ソース味が丁度良くて、ついつい箸が伸びる。
早過ぎるかなと思ってたけど、案外食べられるもんだ。
松江を過ぎると、窓の外には宍道湖が。島根に来たんだって実感が湧いてきて、ワクワクする。
そうこうするうちに、出雲市駅に到着。3分遅れだった。
まず、JR出雲市駅の北口から外に出て、西に見つけたコインロッカーにデカいザックを預け入れる。それから小走りで東の一畑電車の駅へ。特急が遅れるのは想定外だったから、ちょっとバタバタ。
一畑電車の電鉄出雲市駅に着いたら、切符を券売機で買う。改札は有人だった。なんだか懐かしい雰囲気の駅だ。切れ込みの入った切符を見るなんて、何十年ぶりか。
車両は一枚扉でワンマンの2両編成。相当田舎の路線なんだな。旅情気分が盛り上がるよ。
ここから
乗客は、観光客以外には学生ばかり。平日の昼前ならこんなものだろうか。
ちなみに、一畑電車のサイトには観光利用向けページがあり、観光客が心配する乗り換え時間などについて丁寧に案内されてて、非常に好感が持てた。
こうして、いよいよ出雲に降り立つ。