秋の関西1デイパスで高野山へ

2015年10月8日木曜日 10:14
日本仏教の聖地、高野山は今年、開創1200年を迎え、それを記念して数々のイベントが催されてる。春に行われた特別公開は逃したけど、秋にも再び実施されると聞き、このチャンスこそ逃すまいと、嫁と相談して行くことに決めた。
丁度JR西日本が秋の関西1デイパスってのを発売してて、その中の選べる特典の中に、高野山チケットもあり、コレを使って行こうと。高野山は車で行くにも電車で行くにも、なかなか面倒な地にある。それなら特急などを上手く利用して、電車で行ったほうが楽かなと考えたからだ。
それに、日帰りで充分回れるだろう。そのためのタイムテーブルも組めたし。

結論を先に書くがしかし、この目算は大ハズレ。じっくり見てるととても一日で回り切れるものじゃない。ちょいちょい端折って、結果的にかなりダイジェストで巡るハメになってしまった。いや~、失敗、失敗。それなりに計画を練った旅行で失敗するなんて、久しぶり。
そんなワケなので、1デイパスで日帰り高野山巡りをするなら、初めてだからとりあえずどんなところか見てみたいとか、行くエリアを壇上伽藍だけなどに絞るとか、そういう使い方になる。ちゃんと巡るなら、宿坊に最低1泊する。これが僕の出した答えだ。

20151008_230001
さて、出発の朝はもはや定番の5時台。朝食用に、最近嫁がハマってる糖質オフのパンを求めてローソンに寄ってから、最寄り駅へ。事前に緑の窓口で購入しておいた秋の関西1デイパスを改札機に通し、6時過ぎのJRで乗り継ぎ乗り継ぎ、新今宮駅まで。
新今宮駅で南海電鉄に乗り換えるんだけど、その前に高野山チケットを引き換える必要がある。『窓口で』としか書かれておらず、それがどこなのか行く前は不安だった。
でもそれは杞憂に終わった。南海の改札に向かって右手、きっぷうりば横に窓口を発見。「ここで引き換えできますか?」とチケットを差し出すと、気持ちの良い笑顔で応じてもらえた。
こうして時間も掛からず無事に、『NANKAI RAILWAY TICKET』と高野山で使える割引券をゲット。

南海新今宮駅から橋本駅までは、ネット予約しておいた特急りんかんで。特急券は高野山チケットに含まれない別料金だ。
ホームで待ってる間、各駅停車や急行の様子をチェックしてみたら、平日だから通勤通学で混雑してた。始発ではなく、特急に乗れる時間に出発をずらした計画は正解だった。

20151008_081936
高野山開創1200年を記念して何かやってるのは、南海もだ。特急車両が特別仕様でラッピングされてる。高野山の四季をテーマにしてるとか。この時刻のは8両編成なんだけど、4両編成のこうやを2つ繋げてるようだ。紫こうやの前には赤こうやが連結されてる。その切れ目に当たる5号車に乗った。

20151008_075006
僕たち以外に乗客は1人だけ。駅での喧騒が嘘のように静か。こりゃあいい。特別な感じがして、気分が高揚してくる。旅行目的ならやはり、特急を選ばない手はないね。
落ち着いて、パンをかじりながら車窓を眺める。食事が済んだら、凝った内装も写真に収めたりした。この日のためにカメラを新調した嫁が、嬉しそうにパシャパシャ撮ってた。やたらとこっちにレンズを向けてくるのが困ったもんだけど、楽しんでるようで良かった。

40分ほどで橋本駅に到着。その間女性の車掌さんが何度かやってきたけど、検札されることはなかった。ネット予約はチケットレスなので、スマホで予約画面見せるしかないみたいで、ちょっとドキドキしたのに、拍子抜け。
橋本駅では同じホーム向かいの急行に乗り換え。急行といっても実質各停だった。ロングシートの端っこを確保。
こちらの電車には“お仲間”がたくさんいた。高野山のガイドブックを読む一人旅の女性や、マスコットキャラクターのこうやくんストラップをリュックにぶら下げた若い男性、これからの旅行についてワイワイ喋ってるおばさまグループなど、のどかなローカル線の車内は、早くも山上に登ってしまったようだった。
橋本駅から極楽橋駅までの各駅にある駅名標もなかなか凝ってて、デザインが洒落てるだけでなく、今どのあたりなのかとか、標高とか記してある。短い乗り換え時間では特急車両しか撮る余裕なかったから、駅名標の写真は無いんだよね。残念。

極楽橋駅からはケーブルカーに乗り換え。ある程度混むのは予想してたから、予め前よりの車両に乗っておいた。さっさとケーブルカー乗り場まで行き、列の前のほうに付いた。その甲斐あって、進行方向と後ろ向きにはなったけど、嫁と並んで座れた。この先メチャクチャ歩くから、休めるときには体力温存したいのだ。
2両編成のそれは、立ち乗りする人が出るくらい一杯に。ド平日でコレか……特別公開おそるべし、だな。

高野山駅に着いたら、今度は南海りんかんバスに乗り換えだ。ケーブルカーの乗客ほとんどが移ることになるから、1台じゃ溢れるだろう。と思ってたら、バスは2台。なるほど、準備万端なんだ。
高野山駅前の停留所を出発したバスは、女人堂などを経て、千手院橋へ。ここで僕たちは下車。
その際、運転手さんに『NANKAI RAILWAY TICKET』を提示。高野山内路線バスも一日乗り放題だ。

自宅を発ってから4時間、ようやく高野山に降り立った。地図を眺めてるだけだと結構近いんだけど、実際行くと遠いね~。

サイト内検索