海自呉地方隊の艦艇見学

2013年7月7日日曜日 23:56
広島旅行二日目は呉。
第一の目的は海上自衛隊の艦艇見学だ。

広島市内のホテルから、広島呉道路を走り、国道487号を南下。地図がややこしくてちょっと迷った。
アレイからすこじま駐車場に車を停める。ここ無料だから、すぐ埋まるんじゃないかと懸念してたんだけど、9時過ぎの段階ではまだがらがら。ちょっと坂の上にあるし、アレイからすこじまからも少し離れてたり、便利ではないからだろうか。

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駐車場からは徒歩で、元来た道を戻るように北上。
アレイからすこじまには、カメラを持った団体がいた。彼らも艦艇見学に行くのかな。
それにしても、現役の潜水艦を見られるってスゴいよな~。

さらに進むと、アメリカ軍基地が。港にあるのに、『Army(陸軍)』と書いてあったのが意外。
怖くて写真を撮ろうという気にはならなかったσ(^-^;)

そこも過ぎて、バス停あたりに人が集まってるのが見えてくる。
海自の呉基地係船堀正門が集合場所だ。艦艇一般公開の注意事項などが書かれた、立て看板もある。
この時点で、ざっと15人ってとこだろうか。思ってたより少ないもんだ。
とりあえず時間まで並んで待つ。

気掛かりだったのが、女性陣の服装。注意書きに、ヒールやサンダルは危ないから遠慮してとあるからだ。
りこさんと嫁がウェッジソールで、嫁はオマケにワンピース。
入る前に咎められたりしないか、心配で楽しむ気分になれずにいた。
実際は、何事もなく見学できたんだけどね。
ただ、なぜ危険なのかはその時理解した。これは後述しよう。

9時40分になると、係の方が基地の中に案内してくれた。前の人についていく。
先に受付台が設けられてて、代表者1名が見学者名簿に記入してとのこと。僕が名前と住所と、人数に4と書いた。
10時まではここらで待機らしい。
この場所からも色んな船を見ることができるから、早速記念撮影してる人たちもいた。
服装も結構自由な感じで、サンダルの女性もちらほら。
年齢層も老若男女、これほど多彩だとは。もっとミリヲタばっかかと。

そもそもこんな所に行ったのは、ゆうなさんとりこさんから出た希望だった。
特にりこさんはこーゆーのが大好きみたいで、見るからにわくわくしてて微笑ましかった。
待ち時間中もうろうろして、早速怒られた、って(^▽^;)
熱い蒸気が噴き出す可能性のある配管に近いて、危ないから注意されただけだろうけど。

時間になると、広報官がメガホンで見学の諸注意などを話された。
さすが広報を担当するだけあって、ユーモアを交えた喋りでなかなか面白い。船については話せる範囲でならいくらでも質問に答えるけど、“北”がどうとか“南”がどうとかって質問はノーコメントだと(笑
最終的に見学者は20数名。結局そんなに多くないんだな。

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見学できる艦艇はこの近くに見えてるのではなく、少し離れた所に停泊してるそうで、そこまで歩いて団体行動。
こんな感じでぞろぞろ。

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この日の対象は、訓練支援艦『てんりゅう』。
隣には護衛艦も停泊してた。どうせ見るならそっちが良いって考える人が、どれくらいいるんだろう。この人数が多いのか少ないのか、ちょっと気になった。

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タラップを渡って『てんりゅう』に乗り込むと、自衛官が敬礼で迎えてくれた。非日常の世界に足を踏み入れたことを実感する。
前の人に続いて後部甲板へ。

自衛官たちの目の届く範囲にいて、と言われてたから、こう広報官があちこち説明して巡ってくれるもんだと思ったんだけど、違うんだね。むしろ、その範囲内なら自由に見て回って良いようだ。
そういうことなら好きにしよう。
最初はゆうなさんたちの写真撮ってあげたりしてたけど、気づけば二人とはぐれてた。無理に合流する理由もないし、ここからは別行動に。

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さて、サンダル履きが危険な理由。
甲板上にいくつも溝があるんだよね。これに躓いて転んでしまう。
実際、りこさんが足を引っ掛けて危なかったし。
注意書きにあったのは別のことだったけど、こっちが実情ではないかと。

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格納庫が開けられてて、訓練用の標的機が展示されてた。
これを飛ばして的にして、海に落ちたら回収するらしい。拾って使い回す作業が地味で、なんか滑稽。

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船尾から船首のほうへ行くべく、左舷の通路へ。
映画のコナンでは、蘭がこんな感じのとこで格闘してたな~とか、そんなことを考えた(笑

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前部には62口径76ミリ単装速射砲。コンパクト砲というだけあって割と小さい。それでも迫力あるね~。
訓練支援艦とはいっても、ちゃんと兵装付いてるんだな。

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せっかくなので、記念撮影。たまたま近くに、ゆうなさんがいたからお願いした。横のオッチャン邪魔σ(^-^;)
りこさんはコンパクト砲の後ろで、広報官にかぶり付いてた。質問したいことが次々出てくるんだから、ホント好きなんだな~。

他の場所も、普段そばで見られるもんじゃない。目に付いた物は片っ端から写真に収めた。結構楽しんでる自分を発見。
ただ、行けるのは最上甲板の外に見えてる範囲だけ。下に降りるタラップやあちこちの扉には、立ち入り禁止。そうだろうとは思ってたけどね。

見られる物は全部見たところで、嫁にも確認して、一緒に艦を下りることにした。
その途中、右舷にあるドアの前にいる、ゆうなさんたちに出会った。聞けば、りこさんがお手洗いを借りたいんだとか。
そのトイレの使い方が難しくて、女性自衛官が付き添わないと使えないらしい。それで若い自衛官が呼びに行ってくれた。
しばらくして女性の自衛官登場。りこさんとともに艦内へ。
彼女を待って屯してると、広報官に何をしてるのか訊かれた。怪しかったんだろうかσ(^-^;)
事情を話すと、良かったですねと。訓練支援艦にしか女性自衛官は乗ってないんだそうだ。へー。

無事りこさんとも合流し、艦を下りようとしたら、彼女たちはもう一周したいとのこと。スゴいな。
僕と嫁はもう充分見たので、再度分かれることに。

僕らは船からまた受付のあたりに戻って、日陰で待った。
そこまで戻る途中、他の見学者がいないから、他の艦艇の写真が撮りやすいことに気づいた。ぞろぞろ移動してるときに撮る必要なかったんだ。
ぽつぽつと帰る人々を見送り、それが途切れてしばらくすると、ようやくゆうなさんとりこさんが戻ってきた。しかも広報官と話しながら。
再び合流を果たしたところで、嫁と僕も初めて広報官と言葉を交わした。

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彼から聞けた話がまた、実に興味深く面白かった。
まず、僕たちのグループが最後まで残った見学者だということ。ほとんど2対2に分かれて行動してたけど、同じグループだと見抜いてたそうで、このグループが最後になるだろうとまで読んでたと。よく見てる(笑
成り行きで、なんと名刺を頂いてしまった。肩書きに『広報係長』とある。名刺は20枚しか作ってなくて、僕たちに配ったのが初めてだって!
というのも、彼は元々船乗り、つまり生粋の広報官ではなく、ひと月だけ臨時で広報やってるんだとか。だからこの期間が終われば、船に戻るみたい。喋りが達者だから任命されたんだろうか(笑
なんにしても、自衛官から名刺貰うなんてそうそうないし、自分たちが初ってのも、レアな感じでなんか嬉しい。
一度航海に出ると長期間になるようで、嫁が携帯ゲーム機持ち込んだらダメなんですよね?って訊いたら、そんなことされたらたまったもんじゃない、だそうだ。近くにいた若い自衛官の呟きに実感こもってた(笑
この広報係長は、相当なゲーマーであることも判明。この時やり込んでたゲームは、つい最近発売されたばかりの物だったし。
門を出るところまで見送っていただいたんだけど、その間色々楽しい話ができた。親しみやす過ぎるよこの人(・∀・)

なんだかんだと貴重な体験が詰まった見学だった。
提案してくれたりこさんたちに感謝だね。

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