Cafe橿乃杜ビアホールでオフ会

2023年7月16日日曜日 21:16

橿原神宮崇敬会館は養正殿と宝物館から構成され、2022年より養正殿内に『Cafe橿乃杜カフェ・かしのもり』がオープン。ここでは期間限定のビアホールが開かれる。つまり、橿原神宮境内で一杯やりながら語らえるということ!こんな素晴らしいシチュエーションはそうそうないよね。

近鉄桜井駅から大和八木駅で乗り換えて橿原神宮前駅へ。乗り継ぎが短時間で済んだのは僥倖。
駅から神宮へと北西に延びる道を行くと、埴輪まんじゅうのお店などがあった。電車を普段まったく利用しないので、門前町(というほどでもなかったけど)の雰囲気を味わいながら向かうのも、情緒があって良いなぁと。加えて、この日はそれを参加者みんなと分かち合えるのが、楽しくて楽しくて。

閉館が早いことから、まずは宝物館を見学。これが小さいながらも見どころ満載。
頭椎大刀かぶつちのたち」を見ては古代直刀の扱いについて盛り上がり、神武天皇肖像画としてよく紹介される「武神像」を見ては他の武具や髪形に言及し、「神武天皇御東遷画」を見ては描かれている人物がそれぞれ誰かを予想したりと、一品ごとに話題が尽きない。
また、企画展「神武天皇陵と天誅組」が開催中で、治定前と維新後の神武天皇陵の絵図を見比べられたりしたのが、特に興味深かった。
全国の有名な神社などを地形を圧縮して描いた地図がいくつか展示されていて、密度が濃いからいつまでも見ていられそうなくらい。撮影できないならせめて図録欲しい、ってなった。
とある宴で提供されたという、神武東征をモチーフにした食事メニューの説明書きでも、逐一話に花が咲く。もちろんみんな小声でね。
「神武天皇御一代記御絵巻」がまた場面が多くて、あれこれ言いたくなる。中でも、ニギハヤヒはもちろんのこと、エウカシやヤソタケルまで描かれているのに、ラスボスともいえるナガスネヒコがいないことに納得いかないよね、って。
あと、個人的には横山大観の「正気放光」を観られたのが良かったな。
結局小一時間観賞していたんじゃないか。話題を共有できると、こんなにじっくり過ごせるものなんだ。

それから橿原神宮を参拝。僕はなんだかんだで7年ぶり。とはいえ初めでではないわけだから、写真よりお喋りに集中した。
授与所には、様々な御守や古事記本などのほか、『日本のあけぼの 神武天皇』復刻版DVDなんて物が並んでいた。
予約時間にも体力にも余裕があったので、そのまま北神門から出て県道を北へと進み、神武天皇の畝傍山東北陵うねびやまのうしとらのすみのみささぎへ。何度訪れても御陵は威圧感あるなぁ。でも、在ることが有り難いんだ。
移動中の雑談も楽しい。夏らしい大きな雲や、クヌギの匂いも記憶に残る。


崇敬会館まで戻ったところで、予約時間には少し早い時刻。『Cafe橿乃杜』の店内を覗く限り、早めでも大丈夫そうな気配がする。主催のむいさんが店員さんに確認してくださったら、OKだった。


というわけで、宴の始まり!おつまみはみんなでお金を出し合った中から支払い、飲み物は各々自分で選ぶこととなった。賢い方法だよねぇ。先会計のセルフサービスのためか、全体的にリーズナブルな価格。支払い方法は、現金・クレジットカードに加え、各種QRコード決済が利用できた。
暑かったから、ビールを頼んだら勢いよく飲んでしまって、一気に酔いが回りそう。初手はビアリーに抑えておくか。
色んなトピックがあったけど、それぞれの推しができた理由を話す流れに。僕は阿閇ちゃんについて訊かれて、自分でも意外なほどするする口から言葉が出てきて、ちょっと驚いた。皆さんの推し語りも、聞いていてニコニコしちゃう。
このオフ会に向けて調べてきた、神武天皇の皇后はオオモノヌシの娘かコトシロヌシの娘か問題、オオモノヌシは大和の地主神は考えて良いだろうと了承いただけたので、主にコトシロヌシについて語らせてもらった。皆さんが傾聴してくださるのが嬉しくて、少々喋りすぎた。
その流れで、『日本書紀』って、例えばイザナミはほぼすべての一書で黄泉に行くのに本文では生存ルートだったりと、どちらが本来的な所伝か明らかでも編纂方針としてそれを採らないよね、各氏族の伝承を一書に残す一方で、正史としてはこれで行きますからねーっていうとこあるよねー、なんて話になった。そこでむいさんが、「そんな話を橿原神宮でするのがオツですな」と言われて、今日イチの名言だと膝を打った。
由紀さんの、伝承を求めて調べ物をしたり現地を訪問したりする姿勢には、頷くことが多い。自分と重なるところがあって、勝手に親近感が湧いた。クレバーな会計の仕方を提案してくださったのも彼女。それとTwitterのアイコンが、ご本人の印象とピッタリなんだよね。
聖さんはご自身の語りが控えめで、この日が初対面だったこともあり嗜好などは存じ上げないのだけど、皆さんのお話に耳を傾けたり、空いたお皿をさっと片付けてくださったりと、とても気遣いが細やか。所作にも品があって素敵な方だった。


デザートには、大人のかき氷をチョイス。日本酒は「御代菊」という橿原の地酒を使ったものだそうだ。金粉がかかっていて豪華。ちょっぴり甘いお酒の氷という感じで、なかなか美味しい。
最後、計算したわけでもないのに見事にお釣りを割れたのが、小さな奇跡。


たっぷり2時間半語り合った。外へ出て鳥居のほうを振り返ると、薄明の西空が。美しいけど、寂しくもある。
駅に着いてからも、名残惜しくてついつい話し込んでしまう。それでも踏ん切りをつけ、重ねてお礼を伝えてお別れ。由紀さんとは宿泊先の最寄り駅が同じだったので、数駅だけご一緒し、今後の予定を聞いて旅の無事を祈った。

むいさん、企画から当日の案内まで、本当にありがとうございました!あなたが企画してくれたからこその体験なので、重ね重ね深謝。由紀さん、聖さん、楽しいひとときをありがとうございました!これからも仲良くしていただけると嬉しいです。
半日だけだったのに、メチャクチャ充実した時間を過ごさせてもらった。趣味が合う仲間たちと神社を巡り、存分に話し込むのは、普段の旅行とは一味も二味も違う。時々こういう時間を取れるといいな。
ホテルにチェックインしたら、嫁とビデオ通話で、こんなことがあったあんなことがあったって勢いで話しまくったよ。いつもながら、理解のある嫁にも感謝。

サイト内検索