ボートレース尼崎で初めての競艇観戦
2023年5月1日月曜日
20:35
ボートレース尼崎は、兵庫県尼崎市にある競艇場。競艇は公営ギャンブルという側面があるが、一方ではプロのボートレーサーたちが競い合うモータースポーツである。それを生で観てみたいと思い、行ってきた!
早起きして活動を始めたから、まだまだ時間がある。ということで、尼崎行きを嫁に聞き入れてもらい、丹波からひたすら南下。舞鶴若狭道から中国道に入って宝塚ICで下り、あとは下道を走って、ボートレース尼崎西駐車場に到着。そこここに警備員さんが立っているのが、レース場周辺らしさがあるなぁと。
二人ともボートレース場を訪れるのは初めて。勝手が判らないので、とりあえず建物のあるほうへ歩いていく。すると、西門があった。百円硬貨を入れると、ゲートが開くようだ。なんともアナログ。手前の五百円硬貨専用両替機で崩してから、ゲートを通った。塀の向こうからはモーター音が響いてくる。
そのまま流れでスタンド1F一般席の建屋に入った。すぐ投票所があり、マークシートや新聞を手に、モニターを睨みつける人たちが醸す、独特のピリピリした空気が伝わってくる。とりあえず現状を把握したくてモニターを見たところ、3Rの投票受付時間のようだ。よし、じゃあ観戦に行こう。
建屋を出て屋外席を見渡すと、観客はまばらだ。
この日は「第55回報知金杯争奪 六甲賞競走」の二日目。GW中日とはいえ、平日で重賞でもない一般戦とあって、まったり過ごせそう。良かった。
レースの迫力を間近で感じたいのだから、どこで観るかっていったら、1周第1ターンマークの攻防でしょ!こういうスポーツ観戦目線の人は少ないのか、1マーク付近まで来る人はほぼいなかった。お陰でリラックスして集中できる。
ピットは遠すぎて見えないけど、ファンファーレが鳴り響き、スタートするやぐんぐんモーター音が近づいてきて、激しく水しぶきを上げて旋回していく6艇のボート!カッコいい!
その奥を通過する阪神電車とのコラボが、またユニーク。
4Rは少し移動して1マークの真横から見物。眼前で4号艇のまくりが決まった。
ところで実は、嫁は学生の頃、競艇場外発売場でバイトした経験があるそうだ。とはいえ一度も舟券を買ったことは無く、券売接客や大金の管理に従事していただけだけど。ただそこで、バイト仲間や元レーサーという社員の方から、色々競艇自体のことも教わったという。
だから完全に初心者の僕より、だいぶ詳しい。今も現役の名選手の名前とか、原則として最短を走れる1号艇が有利とか、前の艇の引き波の影響を受けるから後ろは不利になるといった基礎知識以外に、ボート上に立ちながら旋回するモンキーターンというテクニックがあるが、その最中に振り落とされないよう足を広げて踏ん張るんだなんていう、選手の体験談まで。知らない世界を、それも嫁から教わるというのが、二重の意味で面白い。
そんな嫁に次はどこから見たいか任せてみたら、2マークの近くになった。こちら側は、立ち見エリアにもそこそこ人がいる。全体としては中年男性が中心だけど、一眼レフを構えたソロ女子のようなガチファン勢や、僕らみたいに初めて遊びに来た雰囲気の男の子たち、ベンチでのんびりしている老夫婦など、老若男女が思い思いに楽しんでいた。
そういえば、スタート展示と周回展示って、競馬でいうところのパドックみたいだなぁ。これら展示航走以外にも走っているボートがいたけど、あれはなんだったんだろう。同じ番号の舟が一緒に回ったりしていたし。嫁もわからないって。
第2ターンマーク側では、ピットアウトからスタートの緊迫感であったり、旋回中の選手のハンドル操作まで窺えるから、また違った醍醐味がある!
こうしたターンの力強さや、颯爽と駆け抜ける姿なんかで、レーサーにハマったりするんだろうなぁ。その気持ちが理解できた。
結局、舟券をただの一枚も買うことなく過ごしたけど、とても楽しかった!駐車料金を別にすれば、たった百円でプロスポーツを観覧できるのだから、コスパめっちゃ良い。フードコートやキッズルームもあるし、ゆったり座りたいなら有料席だってある。ボートレース場って今や、カップルもファミリーも一日遊べる場所なんだね。