今回の旅行でお世話になった宿が、『長浜太閤温泉 浜湖月（はまこげつ）』。長浜で宿泊するとしたら、個人的にはここ一択！あたたかい温泉と、美味しい湖北料理を満喫できたよ。

朝から活動した甲斐あって、ピックアップしていた場所すべてを回ることができた。一言も文句を言わず、むしろ楽しんでくれた嫁に、改めて感謝。
思った以上に早く宿に向かうことができた。これなら温泉でゆっくりできる～。２往復目になる道を走り、旅館の駐車場へ。

『浜湖月』は総客室数８室、全室露天風呂付という、静かで贅沢な旅館だ。
フロントで、感じの良いおねーさんにチェックインを受け付けてもらったら、仲居さんに部屋まで案内してもらった。この人は、見た目厳しそうで話し方がせわしないけど、仕事は丁寧だ。
部屋は３階の和洋室。干渉の少ない宿泊のほうが好みなので、ベッド備え付けの部屋を選んだんだ。落ち着いた調度品と、和風のベッド。いいね。
やるべきことをきっちりやって、仲居さんは慌ただしく去っていった。旅館慣れしてない僕らは、心付け渡したほうがいいのかなーとか、あとから悩んだ。


気を取り直して、楽しもう。窓からは琵琶湖が一望！このロケーションは特別感あるね～。


さらに露天風呂は温泉！赤褐色は酸化鉄の証し、含鉄泉だ。ブラインドが付いているので、湯船に入るまでは閉めていき、入ったら開けて、展望を楽しむことができる。なかなか気が利いてるね。
夕食まで時間がたっぷりあったので、二人でのんびり浸かった。あったまるし、気持ちが良いし、眺めもあるし、最高。
温泉から上がったら浴衣に着替え、寛いで過ごした。

夕食時には、部屋まで仲居さんが迎えに来てくれた。んだけど、案内してくれた人とはまた違う人。同じ人がずっと付くわけじゃないのか。用意した心付けは、手提げ袋にそっとしまった。

食事は個室で。部屋食もあまり好きじゃないから、こっちのほうが嬉しい。


前菜の中に、小っちゃな鮒寿司。ついに挑戦できる日が来たか。鮒ずし味のポテチはメッチャ美味しくて、何袋も食べた。でも、本物を口にするのはこれが初めて。
確かに強烈なにおいだけど、ウォッシュチーズ好きな自分なら、いけるんじゃあないか。そう思いつつ咀嚼。……が、これはキッツいぃ～。においと独特の発酵された味の両方が、舌と鼻を刺激してくる。ミニサイズだったからなんとか飲み込めたけど、普通に食べたら吐きそう。
う～ん、鮒寿司、僕はダメだったぁ。
木之本の方だという仲居さんとの雑談で、地元の人間でも苦手な人はいる、自分もそうだと聞いて、やっぱりそうだよね～ってなった。ハマる人はハマるんだろうね。ちなみに、嫁は小さいのだったらイケるとのこと。

鮒寿司は自分に合わなかったものの、他の料理はどれもスゴク美味しかった！凌ぎに一口サイズの焼鯖素麺が出てきたのが、長浜らしい。近江牛陶板焼で、近江牛といってもピンキリだなと思い知った。だって絶品だったもん。


一緒に飲んだお酒はオリジナルの大吟醸『浜湖月』。七本槍で知られる富田酒造さんで、特別に作ってもらっているそうだ。これも飲みやすくて美味。
ちょこっと余ったんだけど、部屋の冷蔵庫に入れておいてくれるという、仲居さんの配慮が素晴らしい。

ベッドでぐっすり眠って、翌朝もう一度温泉に入って、朝ご飯も美味しく食べて。
最後に車で出発するときには、男性スタッフが見送ってくれた。その際、吸盤付きの交通安全の御守を渡してくれたのが、ニクいよねぇ。


高級旅館に分類される所だから当然かも知れない。だけど、しっかり中身の伴ったとっても良い宿だった！
今回の旅だけでは、長浜の行きたい場所全部を回れていないから、いつかまた訪れたいと考えている。その時には、またここに泊まりたいね。