天川命神社

2018年3月17日土曜日 14:56

天川命神社あまかわのみことじんじゃは滋賀県長浜市高月町たかつきちょう雨森あめのもりにある神社。
長浜の開拓神イカトミ・ナシトミだけでなく、氏族50余柱を祀るというので、参拝してきたよ。

伊香具神社から南東の住宅街へ。先程と同様に、天川命神社周辺道路も狭く、下調べなしには道の選択が難しい。高時川沿いの道まで東進してから、西に戻る形で向かった。大型の車では近づけないように見える。


境内の前に小さいながら駐車スペースがある。住民の方々の迷惑にならないよう停めた。


鳥居横の目立つイチョウの木は、滋賀県指定自然記念物らしい。樹齢3百年以上というそれは、見たことないくらい太い。イチョウでもこんな立派になるんだな~。


手水が枯れていたけど、きよめ石なるものがあったので、そちらを回した。回すという行為はむしろお寺っぽい。鐘楼もあったし。


ここにも神馬。ナシトミさん所縁の神社巡りしてて、ここまで3分の3である。


瓦葺の拝殿にてお参り。
主祭神はタケハヤムスヒ(建速産霊神)。またの名をアマカワ(天川命)。
天川命神社記によれば、アマカワは別名ココトムスヒともいい、アメノコヤネの父であるという。この父神が天降あもりして鎮座したので、里の名を“あもり”といい、それが“あまもり”、“あめのもり”と変化し、雨森の字を充てるようになったと。地名の発祥パターンが、風土記と同じだ。メッチャ楽しい!


社記には、アメノミナカヌシ・ツハヤムスヒ・タケチハヤ・アマアイ・ココトムスヒという系譜が載っている。アメノミナカヌシといえば、日本神話において最初に産まれる神だ。あまりにとんでもないことなので、鵜呑みにしていいのか悩むところだけど、こうした伝承があることも確か。スゲーな。


境内の由緒書には、数多くの御祭神がいるなか、イカトミとナシトミの名が刻まれている。やはり当地にとって、この2柱は特別な存在なんだろう。


あとは、境内を簡単に。こちらは応神天皇を祀る八幡神社。


権殿神社。


二代目大杉を囲う瑞垣の内に、大きな石。磐座……なんだろうか。気になる。

住宅地の中にありながらも、堂々とした佇まい。清々しい空気の漂う神社だったよ。ナシトミさんを求めて巡ってきたけど、いよいよ彼の重要性が身に染みてきた。

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