なばなの里のバラまつりが凄い

2017年5月20日土曜日 13:47

なばなの里は三重県桑名市にある植物園。冬期のイルミネーションが有名だけど、僕らは今回、バラまつりに行ってきた。8百種類4千本という多種多彩なバラが咲き誇る……この形容は決して誇張ではなかった!

「なばなの里に行きたい」と、珍しく嫁が希望を出してきた。聞けば、バラ園が良さそうだと。Instagramなどで確認すると、確かに凄そう。嫁のバラ好きは良く知ってるし、あまり行きたい場所を言うことがない彼女の願いを叶えてあげたい。そんなワケで急遽、三重行きを決定。
混雑具合が読めないし、どのみち空いてるに越したことはないので、開園時間の9時に合わせたいところ。であれば、前泊してしまおう。金曜日、仕事から帰ったら簡単に夕飯を済ませ、車で出発。第二神明、阪神高速北神戸線から中国道経由で名神高速、新名神というルートで桑名へ。車載のポータブルカーナビとスマホのナビアプリを対決させたらルートが割れたので、スマホ側に従ってみた結果だ。3時間ほどで到着。この日遊ぶわけじゃないから、体力温存を考慮する必要がない。だから気持ちに余裕が生まれて、意外に楽なドライブだった。
泊まったのはスーパーホテル桑名駅前。寝られれば良い場合に、スーパーホテルはホント必要充分で重宝する。ただココの駐車場は少し離れた路地にあるうえに未舗装だったから、予め知ってれば多少高くても他のコインパーキングを選んだな~。

翌朝、朝食を摂ってから8時半にホテルを発った。前泊すると朝ゆっくりできるのが良いね。
なばなの里への途上、揖斐川(いびがわ)と長良川を渡す伊勢大橋を通ったんだけど、その境目に信号付きの交差点が。橋の中に交差点があるところを初めて見た。
そのあと車載ナビさんがバス専用駐車場に案内してくるという軽いアクシデントがありつつ、なばなの里駐車場に着いた。昨夜従わなかったからご機嫌を損ねたんだろうか。
まだ9時を少し回ったところだというのに、駐車場にはすでに数十台の車が停まってた。


なばなの里の入口は地味。この先のゲートは立派だけどね。
チケットカウンターは3つのうちの1つしか開けておらず、それで捌けるくらい空いてる。
チケットを購入したらゲートをくぐり、最奥のバラ園をひたすら目指した。道沿いに花が植えられてて、中を散歩するだけでも結構綺麗。

ベゴニアガーデンの先にバラ園があるんだけど、ここに入るには入村料とは別に入館料が必要。でも、入村チケットに付いてくる金券が丁度千円分で、コレが使えるため、実質入村料だけで入れる。


入口の自動ドアが開くと、温室いっぱいのベゴニアの花!壁際には雛壇のように鉢植えが並び、天井にもプランターが吊り下げられてる。実にフォトジェニックな空間、これは見事……!


嫁が嬉しそうにあちこちでカメラを構えてるのを見て、連れていって良かったなぁとつくづく。


大温室は複数の棟から成る。隣のコーナーにはフクシア。『女王様の耳飾り』と呼ばれるそうで、確かにそのままイヤリングにできそうな花冠だ。カワイイ。


色も形もさまざま。


ローゼブラックという品種は、ポケモンのクサイハナにどことなく似てる。
他にもペチュニアなどたくさんの草花が育てられてた。メインの前なのに、ここまでだけで満足してしまいそうなほどだ。


いよいよ温室を抜けてバラ園へ。外に出た瞬間、ふわりとバラの香気が……!こんなにはっきりバラだと判る香りを嗅いだのは初めて。嗅覚は五感のなかで特に記憶に強く働きかけるというけど、まさにそのとおり。この匂いでメッチャ感動した。


園の規模自体はそこまで大きくない。しかしその敷地内にびっしりとバラが咲き乱れ、水辺ありアーチトンネルありガゼボありと、高低差を利用した立体的な見せ方で、美麗かつ豪奢。


バラに囲まれる嫁。彼女は彼女で、粘り強く人がいなくなるタイミングを待つなど、張り切って写真撮ってた。ある程度それぞれ自由に歩き回るってスタイル、なかなか良いな。しばらくしてお互いのショットを見せ合うの。


心ゆくまで観賞を楽しんだあとは、園の片隅にある『ローズ喫茶』でひと息。ローズアイスティーのスッキリした飲み口が良かった。


出口に向かうには再び温室に入るんだけど、そこにもベゴニアが。人が少ないぶん、撮影チャンスが多い。


『ガーデンカフェ』の奥の池に浮かぶベゴニアの花は、幻想的な雰囲気。同じ花でも飽きさせない工夫だよなぁ。

気づけばもうすぐお昼どき。3時間近く花だけを観てたのか!それが苦にならないのだから、なんと素晴らしい場所なのか。
里内には和洋中など8つのレストランがあり、迷った挙句『日本料理 翡翠かわせみ』に入った。


桑名名物といえば蛤。『その手は桑名の焼き蛤』なんてシャレ言葉もあるし、東海道中膝栗毛で弥次・喜多も茶屋で食べているらしい(同書は別の機会に読んでみたい)。
色々つまみたいので定食は選ばず、お造りに蛤フライ、焼き蛤をオーダー。完全に飲みメニューだが、このあとも運転する。仕方なくノンアルコールビールにしたけど、コレが意外にイケる。最近のはだいぶ進歩したんだなと感心。落ち着いた店だったし、お陰で大満足のランチとなった。


続いて向かったのが、花ひろば。思わず歓声を挙げてしまうほど広大な花園に、無数の赤やピンクの花々が。チューリップの時期は過ぎたけど、そんなの関係ない美しさ。


なんであるのかな~なんて思いながら展望台に上ると、眼下には花で描かれた動物の顔が見えた。ネコとクマとウサギ。楽しいわぁ~。

や~……地元の公園にもそこそこのバラ園あるけど、なばなの里のそれには圧倒された。スゴい見応え。ひたすら綺麗な花を観賞する幸せ。
週末だったけどそこまで混雑しなかったし、良い所を知ったよ。嫁にも喜んでもらえて、いうことなし。

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