桜と競演 白鷺の城
2016年4月2日土曜日
15:15
少し白さに落ち着きが出てきた姫路城に、花見に行ってきたよ。美しい城に咲き乱れる桜……日本に生まれて良かったと、つくづく思う。
花見しないか、場所は姫路城で。こんな誘いを姫路に住む義父たちから受けた。混雑必至の定番スポットは、自分たちだけならまず避ける。だけどせっかく機会を得たのだから行ってみることに。
飲食物は現地調達できるので、折り畳み椅子とシートだけ持参。お酒飲むだろうし駐車場の出入り大変なのは目に見えてるから、電車移動。
大手前広場で『ひめじぐるめらんど』が催されてて、屋台が立ち並んでた。場所取りしてくれた義父たちに頼まれ、そこで適当に食べ物を見繕ってから合流。三の丸広場は花見客でごった返し、彼らを探し出すのに苦労した。
5人が集まれたところで、缶ビールで乾杯。ハンドルキーパーになった義妹はお茶。牡蠣ボールや豚しょうが焼きそばなどを摘まみながら、晴れ渡った空の下で飲む。たまには良いもんだ。
桜が綺麗に咲いてて、5分から7分咲きといったところ。
蕾も綺麗。こうして近くで見つめて良し、遠くたくさんの花々を眺めるも良し。桜はやっぱり美しい。
ずっと座ったままではなく、時折席を立ち、何か買いに行ったり、撮影スポットを求めて歩き回ったり、思い思いに過ごした。
なんといっても姫路城と桜が絵になる。青空を背景に白とピンクが映える。ただ飲み食いしてるだけなんてもったいない。この景色にこそ価値がある。
陣取った場所からは面白い絵が撮れた。桜の花に囲まれるカラス。意外性があって僕は好きだな。
快晴は嬉しいけど、思った以上に暑かった。帽子をかぶらず袖を捲ってた僕は、首と腕が日焼けしてしまった。夏みたいなキツい陽射しではなかったから、痛くはないけど。
義母が買っておいてくれた花見弁当も食べ、ぼんやりと昼過ぎまで過ごした。
帰りは、動物園に寄りたい僕の気持ちを察した嫁の判断で、流れ解散に。
姫路城でイベントがあるようなときは、混雑緩和のため姫路市立動物園が無料開放される。園内には撮影ポイントがあるうえ、動物たちも見られる。声を上げてくれた嫁に感謝。
城とお堀と桜が、この日のベストショット。なんといっても、人混みが写る心配がないのが良い。周囲には同じアングルから狙う人たちが何人かいるけど、見てる間は姫路城を独り占めしてるような気分になれる。
あちこち城の写真を撮って回ったあとは、ゆっくり園内を見物。結構種類が豊富で、意外と見所があった。
なかでも僕が感動したのは、クジャクが羽根を広げたところを目撃できたこと。初めて見た!時期は春、求愛のためにのみ取る行動らしいから、偶然タイミングが合ったんだな。ラッキーだ。
インドクジャクに釣られたのか、隣のマクジャクまで美しい羽根を披露してくれた。
嫁と一緒にいると、幸運に巡り会うことが多いと思う。
姫路での花見を存分に満喫できた。人混みはシンドイけど、堪えた甲斐があった。
青空に、白鷺城に、淡いピンク色した桜の花びらに、極彩色のクジャクの羽根に、ただただ風情を感じる贅沢。