鷲羽山展望台からの夕景

2016年4月22日金曜日 20:30
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倉敷美観地区から少し足を延ばせば、瀬戸大橋がある。さらに鷲羽山に登れば、瀬戸大橋や瀬戸内海に浮かぶ小さな島々を一望できる展望台がある。

美観地区を一通り歩き回った僕たちは、お茶しながら、これからどうするか調べたり話し合ったりした。で、瀬戸大橋を見に行こうとなった。
橋の袂に駐車スペースがあるらしいので、ともかくそこまで車を走らせてみた。カーナビに登録なんかされてないから、だいたい適当にである。

その途中、右手上方に観覧車が見えた。立て看板によれば、鷲羽山ハイランドなる施設があるようだ。遊園地か何かかな。
あの観覧車に乗れれば、もっと良い景色が見られるんじゃないか。もう夕方5時を回ってたから望み薄だけど、もしまだ営業してれば、できるかも。そう考えた僕らは、急遽そちらに向かった。
駐車場には多くの車が停まってたがしかし、生憎閉園時間を過ぎてた。思い付いた時間が遅かったか。

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それならと、元の目的地を目指す。ほどなくして、瀬戸大橋が間近に見られるスポットに到着。ドライブの休憩なのか、他に2台の乗用車が停められてた。

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巨大建造物を見るのは楽しい。瀬戸大橋はいくつもの島々を渡り、四国まで続いてる。
ここでふと、さっきチラッと見た案内標識の内容を思い出した。『鷲羽山展望台』と記してなかったか。この先へ進めば、展望台から瀬戸内海を見下ろせるのかも。それに、少し待てば夕陽も見られるはず。
またまたその場での思い付きで行動開始。車に戻り、曲がりくねった山道を登っていくと、広い駐車場に着いた。展望地点の案内板も掲げてある。いくつかビューポイントがあるようなので、順番に寄ってみよう。
と、階段を上ろうとしたとき、18時に駐車場が閉まると書かれた札が目に入った。それ以降はバス用の駐車場に止めるようにと。気づいて良かった。一旦車を移動させてから、改めて上っていった。

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数分で第2展望台に辿り着く。観潮台というらしい。親子連れやカップルなど、数組先客がいた。
ここからの眺めは壮大。瀬戸大橋の全景がほぼ見渡せ、穏やかな内海とそこに浮かぶ島々、その合間を行き交う船までが一望できる。これは訪れた甲斐があった。
ここでも充分素晴らしい眺めだが、やはり山頂から夕陽を見てみたい。先へ進むと、下津井節碑、第1展望台とポイントがあった。

そして頂上の鐘秀峰へ。そこには一眼レフと三脚を用意した女性が一人だけ。目的は同じだろう。
その方が中央を譲ってくださったので、まず嫁がそこからの景色を楽しんだ。それから僕の番。

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登った先に広がってたのは360度の大パノラマ!これはもう見事としかいいようがない。さっき見てきた鷲羽山ハイランドの観覧車から児島港、沖の四国、雄大な瀬戸大橋、さらに遠くの小島まで見通せ、まさに圧巻。標高わずか133メートルからこんなに広い美景が望めるとは。

ひとしきり眺望を写真に収めたら、陽が落ちるのを待つ。女性の撮影の邪魔にならないようにしながら、のんびりと。

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次第にオレンジ色になっていく太陽と、シルエットが浮かび上がる小島とのコントラスト。海のサンセットって個人的にあまり見ないから、良いなぁ。

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落日に色づく空のグラデーションが美しい。この季節だと瀬戸大橋からは離れた位置に沈むんだな。冬至の頃ならもっと良い絵になるかも。

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とっても素敵な光景を堪能した僕らは山頂をあとにする。下っていく途中、赤い月が昇ってるのを見つけた。満月だ。水鏡に揺らめく月光もまた優美。

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ボケてたのか、初め月だと解らなかった僕。なにって月よ、と嫁に言われてああそうか、そりゃそうだと。赤いからかな。
それはともかく、こんな時に見たのが満月というのも、なんだか得した気分。

行き当たりばったりで行った鷲羽山だったけど、スゴく良い経験になった。
この倉敷旅行全般にもいえることで、なりゆき任せも悪くないね。

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