倉敷美観地区にある阿智神社。境内の石組も良いけど、凝った意匠の本殿も見所だと思う。


気の向くままに美観地区をあちこち歩いてると、鳥居を発見。神社があるようだ。
阿智神社といって、倉敷の総鎮守らしい。
主祭神は宗像三女神（タキリビメ，タギツヒメ，イチキシマヒメ）。何も調べてなかったから、神社があることを知らなかったし、そこに知ってる神様がいると判り、ちょっと嬉しくなる。


鳥居の先には、米寿坂という８８段の石段が続く。周囲より高い所にあるのが、神社らしいといえば神社らしい。


石段を上ると、見落としそうなところに前宮があった。っていうか、最初上ったときは長い階段に目が行って見落としてた。
そこにはワダツミが祀られてた。宗像三女神が海上安全の守護神なので、その前に海の神が配されてるワケか。磯良神というのも併記されてたけど、こちらはよく知らないなぁ。


さらに還暦坂と厄除坂の合計９４段を上り、到着。
何はともあれ拝殿にてお参り。


境内に立てられた案内板によると、磐座とか古代庭園が見所のようだが、僕は本殿ばかりが気になった。
まず様式があまり見ないタイプ。入母屋造で庇が長く、本殿と拝殿の間が一般的なそれより離れてる。本殿の入口がはっきり見えてるのは、珍しいんじゃないかな。


また造形が凝ってる。柱の龍の碧い目がカッコいい。扉には草花の彫刻が施してあった。
全体的に寺院建築の影響が強いように思う。

川舟流しの時間が迫ってきたのであまり長居はできなかったけど、興味深い神社だった。参拝できて良かったよ。