博物館を出たら、近鉄奈良駅東口の行基像前へ。奈良定番の待ち合わせ場所らしい。
ここで嫁の学生時代の後輩、ＰＬさんと合流し、ならまちでのランチに向かった。

行基広場から南下し、アーケードの付いたひがしむき商店街を通る。変わったその名の由来は、その昔、興福寺にお尻を向けられないから東向き（つまり西側）にだけ店が並んだからとか。そういやこの辺もブラタモリでやってたな。親愛幼稚園の横も通った。
三条通を跨いで、もちいどのセンター街に入る。餅飯殿と書いて“もちいどの”と読むようだ。
さらに南進すると、下御門（しもみかど）商店街。ここまでずっと屋根付きだ。
道すがら、嫁と友人は、目的地を素通りする程度にはお喋りが弾んでた。とうらぶの話では、僕に割って入る余地がない。


商店街を抜け、信号のある交差点を渡れば、『界 "KAI"』に着く。町家を利用した複合施設だ。


『ＰＡＯ ならまち店』はその中の奥に位置する。こちらは片面すべてガラス張りの、オシャレなカフェだ。
開店には少し早い時間に着いたので、しばらくぶらぶら。１１時半に戻ってくると、先客がひと組、ドアの前で待ってた。僕らのあとからも、もうひと組。
入口近くには、なぜかポンプ式の井戸。飲めないけどちゃんと出るみたい。
待ちが発生してる割にはのんびりしたもので、営業開始時刻を数分過ぎた頃、ようやく中に通された。
大きく取られた窓から射す陽光で、店内は明るい。
僕らは窓際のテーブルに着いた。他に、カウンター席もある。


オーダーは、ＰＬさんが大和ポークカツランチ、嫁がＰＡＯ黒米ランチ、僕が１日１０食限定という、大和ポークカツと、大和お野菜、黒米黒カレー。
それと、『界 "KAI"』の公式サイトにあったドリンクとデザート無料クーポン。この日はドリンクかデザートどちらかサービスの日だとかだったけど、僕らはクーポンで両方頂けることに。印刷したのが無駄にならなくて良かった。
程なくして運ばれてきたものを、それぞれ食す。奈良の名産てんこ盛りのカレーが、結構美味しい。ごろごろ大きめにカットされた野菜やトンカツを、黒いカレーと一緒に食べると、独特の味わいがする。黒米の見た目は紫に近い。こちらも美味しくて、とにかく全体的に変わってる。だけどちゃんとスパイスが効いてて、確かにカレーなんだ。そんなに期待してなかっただけに、これはアタリだった。
ＰＬさんや嫁も美味しいと言ってた。なかなか良いカフェを見つけたな。
デザートには、テイクアウトでしか食べられないと思ってた大和茶ソフトが、小皿に入って出てきた。コーンの上には巻いてないけど、これを試せるのは嬉しい。お茶の風味とアイスの甘さが程よく、美味しかった。

県内に住んでても、ならまちを訪れることはほとんどないというＰＬさん。カフェがあちこちにできてて、実際に素敵なお店に出会ったことで、地元民としても発見だったみたい。
僕らも、初めてのならまちでいいカンジのカフェに当たって、この町に対する期待が盛り上がったよ。