きりしま悠久の宿一心で快眠

2024年4月20日土曜日 10:58
霧島周辺の伝承地を満喫したあと、この日の宿泊先へ向かった。今回僕らがお世話になったのは、きりしま悠久の宿一心。客室はすべて離れで8棟のみ、全室源泉かけ流しの温泉付きという、旅の疲れを癒すのに最適なお宿だ。
御池展望台から霧島神宮の前も過ぎ、霧島の山裾伝いに走ること50分、お宿の駐車場に到着。レンタカーのカーナビの出すルート、やっぱりどうも変な癖がある気がする。もうちょっと素直な行き方あったんじゃないかなぁ。
それはさておき、着くなりスタッフの方々がお出迎えしてくださった。

チェックイン手続きはお部屋で座って。これも離れのメリットだよね。
出してくれたお茶は霧島茶だそうだ。ボンタンアメや兵六餅まで置いてある。そういや鹿児島の企業なんだっけ。

個性豊かな8棟のなかから、僕らが選んだのは洋室「のかいどう」。
ちなみにノカイドウは、霧島連山のえびの高原渓流沿いにしか自生していない、とても珍しい植物の名前らしい。

霧島で宿泊するなら温泉がいいよね、ってあちこち探していた時に二人とも、ここがいい!ってなったのがこのお部屋だった。
このリビングのようなインテリアが素敵!嫁はここに住みたいとまで言っていた。

お茶菓子を頂いてひと息ついたところで、温泉へ。内湯と露天風呂の二つもあって、気分で選べる。まずは内湯で掛け湯してから、露天風呂に入ってみることにした。

虫が入らないようにするためか、カバーのような物が浮いていたので、それをどけて浸かる。気持ちいいー!
泉質は炭酸水素塩泉とのこと。鉄分も多く含んでいるようで、その匂いが多少するけど気になるほどのものではない。酸化した鉄の色がカバーや浴槽に付着していたなぁ。
湯上りにはバスローブでまったり。とても静かで落ち着く。汗が引いたら、作務衣に着替えて寛いだ。

夕食は、屋根付きの架け橋を渡ってフロントのある棟へ。入るとすぐ案内してくださった。そして客室と同じ名前の個室ダイニングへ。

コースは「霧島高原純粋黒豚しゃぶしゃぶプラン」を予約していた。特に印象に残ったものを挙げると、前菜の新筍木の芽味噌和え、お造りの鰹たたきや雲丹。
飲み物は、せっかくだからと地焼酎飲み比べセット。ナガミネの「ぶっぽうそう」・佐藤酒造の「白麹仕込 佐藤」・「黒麹仕込 佐藤」の3種が出てきた。この中だと、芋の甘みがありつつスッキリした味わいの、佐藤の白が好みだな。

メインのしゃぶしゃぶは、ブランド肉である「かごしま黒豚」。豚肉でそこまで違いが出るのか懐疑的だったんだけど、これが美味!旨味が強い。雑炊も美味しかったぁ。
和食っておなかぱんぱんになるくらいボリュームたっぷりなことが多いけど、ここはそんなことなく、丁度良い量だったのが嬉しい。時間を気にせず、ゆっくり食べられるのもとても良い。

すっかり陽が落ちてムーディになった架け橋。
ダイニングでは多少他の部屋の話し声は聞こえたのと、お庭で遠くに姿を見かけたくらいで、ほとんど他のお客さんと出会うことはなかった。

その夜は快眠そのもの。他のホテルはおろか、なんなら自宅よりぐっすりだったかもしれない。

離れ客室って素晴らしい!お部屋で寛ぐにしろ、お風呂に浸かるにしろ、ベッドで眠るにしろ、自然の音しかしない。お隣を気にしなくて良いことが、こんなにもストレスフリーだなんて。日常の中で、無意識のうちに気を遣って過ごしていたんだなぁ。旅先での休息地として、これは大きな大きなメリット。気づきを得て、勉強になった。

朝食も程よい量。たまご牧場平飼い有精卵使用の出汁巻と、自家製という黒豚味噌、高千穂牧場プレーンヨーグルトが特に美味しかった。
海外の方と思しき若い給仕さんが、頑張っていたのも印象的。ベテランの方がフォローされていたので、こちらも安心。

出立前にも、ひとっ風呂浴びてリラックス。少しの時間でも、温泉に入ると満足度が高まることを、以前学んだからね。
チェックアウトする旨をフロントに電話すると、荷物運びを手伝ってくださった。

最後に記念写真まで。ホスピタリティも高く、感動の滞在となったよ。お世話になりました。

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