比内地鶏ほっこりや

2016年5月28日土曜日 13:21
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彦根城に行くにあたり、どこでランチにするか。滋賀の名産というと近江牛が筆頭に挙げられるが、牛って気分じゃない。調べてみると、『ほっこりや』という親子丼が名物のお店が人気らしい。比内地鶏って秋田産なので、彦根でも滋賀でもないが、親子丼がメインという珍しさに惹かれた。

さて、そもそもなぜ彦根城に行ったのか。それは多賀大社のついでである。神社のついでが名城とは、島根と同じパターンだな、自分。
前日の夜、土曜日の天気がそんなに悪くなく、嫁とどこかへ日帰りでおでかけしたいねって話になり、行きたい場所のなかで、ぽつんと他から離れてた多賀大社に決まった。すぐ近くに彦根城があるからひこにゃんにも会いに行こうと。
たった2箇所なら所要時間はそんなに掛からない。朝ゆっくり出発し、阪神高速から名神高速に入る。ガソリン少ない状態で出発したので、給油スタンドマークを見て大津サービスエリアでトイレ休憩。でっかいSAだな~と見渡したんだけど、ガソスタ無くなったとの表記。仕方なく草津PAに寄った。結果的にこれが仇となり、本線合流直後の分岐を誤り新名神に乗ってしまった。
そんなミスをやらかしつつ、彦根IC経由で京橋口駐車場に到着。この駐車場を選んだのは、彦根城にも食事処にも近く、便利だと判断したから。

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京橋の交差点でお城への道を確認しつつ、夢京橋キャッスルロードを下る。程なくして『ほっこりや』の提灯を発見。少し行列ができてたけど、人気店とのことである程度覚悟してきたし、数組だったからボードに名前を書いて待つことに。外の長椅子に座ってる間にメニューを見て注文を決めておく。15分くらいで中に通された。
靴を脱いで上がり、僕らが座ったのは奥のカウンター席。控えめの照明が落ち着く。
親子丼単品と親子丼+ハーフらーめんセットを頼み、らーめんは二人でシェアすることにした。単品で1200円。観光地とはいえ、親子丼にしてはなかなか強気の値段設定だ。

朱色の器に入って出された親子丼は蓋を開けると、半熟トロトロの玉子と絡み合った鶏肉が目に飛び込んできて、食欲をそそられた。添えてあったスプーンでそれを掬い口に運ぶと、甘い玉子と出汁がまず舌に絡む。比内地鶏のほうは一度炙ってあるようで芳ばしく、この工夫は巧いと思った。真似したくなる。
らーめんのほうは、上品な薄口のスープはまずまずだけど、麺が普通。ただ、トッピングされた比内地鶏が、肉の味がしっかり感じられて美味しい。
カウンターの上に置いてあった辛くない七味や山椒を、途中で親子丼にもらーめんにも掛けてみたら、また味に変化が付いて美味しかった。

良い地鶏を使ってるのは良く判った。だからこそ、濃厚な味の親子丼ではなく、焼き鳥など肉自体を楽しむ料理のほうが、よりその特長を味わえるんじゃないか。そんな風に感じた。

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