はりちゅうで小さな冒険
2016年5月21日土曜日
16:25
兵庫県立播磨中央公園はバラ園だけじゃない。広大な敷地には古墳や展望塔があり、ちょっとした冒険ができた。
今年もはりちゅうのバラ園に行ってきた。近いしバラが綺麗だし、何より嫁がバラ大好きだから、恒例になりつつある。
今回はピクニックにしようとお弁当を持ち込んだ。といっても手を抜いてコンビニで調達したんだけど。
バラ園最寄りの第5駐車場はほぼ満車で、偶然出た車がいたので停めることができた。見頃の時期で天気の良い週末の正午となれば、人が増えるワケだ。
バラ園付近のベンチはどこも先客に陣取られてたので、少し離れた新緑の美しい場所に腰を下ろした。
花を眺めながらとはいかなかったものの、ここで食べる弁当も美味い。ぼんやりしてるだけで気持ちが良い。
おなかがこなれたら、サービスセンターに寄ってバラのソフトクリームを買った。食後のデザートさ。
ソフトを舐めながらバラ園に戻る。
僕はカメラの練習と考えてあれこれ試してみた。頭使わないと良い絵にならないもんだ。難しい。
それでも2年前よりは多少マシな写真になったと思う。
あと、自撮りも慣れるためにやってみる。真紅のバラが背景にあると絵が鮮やか。こちらも要練習だな。
あたたかな陽気に誘われて、そのまま公園内を散歩することにした僕ら。
緑に囲まれた四季の庭を進むと、ルネッサンス広場なる場所に着いた。城のような建物も見える。何がルネッサンスなのかピンとこないが、イタリア式庭園っぽい雰囲気はあるのかな。
あの城に登るぞ~とそちらに向かう。お城風の展望塔だ。バラ園に比べて辺りはひっそりとしてる。結構立派なつくりで、無駄にお金掛かってる気がしないではない。
螺旋階段を上った先からの景色は、何が見えるワケでもないけど見晴らしは良い。ただ電線が邪魔。
展望塔の裏側へ抜けたら、とりあえず芝生広場を目指した。今のところ目的は無い。
しかしその途上、『四ツ辻古墳群』と書かれた案内板を目にして、二人ともにわかに興味が湧いた。すぐそこで古墳が見られるなら見てみたいなと。
地図で示された場所まで行くと、四ツ辻1~4号墳と思しきこんもりした芝生の山々が見つかった。円墳ってやつか。未調査のまま保存してるらしい。古墳も古代ロマンを語るひとつの要素だもんね。関心はそこまで強くないけど、ワクワクしてきた。
少し離れた所には、滝野町で唯一の横穴式石室がほぼ完全な形で残ってるとの記載もあり、こちらも見てみたくなった。
それから芝生広場の横を過ぎ、『森のくまさんのおうち』という喫茶店でひと休みしようか思案。結局自販機のペットボトルで水分補給を済ませ、近くの地図案内で再度古墳の位置を確認した。どうやら遊歩道沿いではなく、第1駐車場から一旦県道へ出る必要があるようだ。
県道を東に歩いていくと、『下ノ山1号墳』の看板を発見。側溝を跨いだ先に丸く盛り上がった場所もあった。あれだ。でもどうやって近づけば良いのか、そういう案内は一切無い。
溝を渡れる所はあったので、そこから雑草の生えた道を進み、古墳に近づいたら比較的草の少ない道なき道に分け入り、なんとか行けた。単なる公園散策のつもりが、えらいことになった。歩きやすい靴とはいえ、スニーカーじゃないのに付き合わせた嫁には悪いことしたなぁ。彼女も見たかったと言ってくれたけど。
古墳内部の石室をこの目で見るのは初めて。それ以上の感動こそないものの、なかなか貴重な体験だった。
気が済んだところで、来た道を引き返して公園の中に戻り、駐車場まで歩いた。大池を眺めたり、桜の園を通り抜けたりしたんだけど、桜の木が種類も多く、花見の季節はさぞ美しいのだろうと想像できた。来年はこちらに行っても良いな。
冒険だったね、との嫁の言葉に気づかされた。なるほど確かに。のんびりピクニックのつもりがしっかり歩いたけど、楽しかった。これでまだ半分ほどしか回れてないんだから、広い公園だよ。