八田寿司

2014年7月13日日曜日 23:58
小樽では寿司屋に行こうと決めてた。それも、回らない(笑)カウンターで。嫁も僕も、カウンターは初めての経験である。
小樽寿司屋通りと呼ばれてるらしい道に、落ち着いた白地に黒の看板。『八田寿司』が僕らが選んだ店だ。
雑誌掲載されてる中から、嫁が直感で決めた。予約の電話応対が男性の声で、明るく感じが良かったから、期待度は高い。

引き戸を開けて店内に入り、予約してる旨を伝えると、奥に通された。
カウンターは7席で、手前3席は埋まっており、残りすべてに予約席札が置いてあった。その内の2席に僕らが座る。
席はあと2階に宴会場があるようだ。

勝手がわからないし、素直におまかせ握りを注文。
飲み物はお茶で良いか訊かれたので、はいと答えた。運転するからお酒飲むワケにはいかない。
大きな湯飲みが女性の店員さん(奥さん?)から出され、大将は寿司下駄を僕たちの前に並べる。なんだか落ち着かないけど、平然を装っておく(何

大トロ、と大将が言って一貫そこに載せた。
箸で運ぼうとしたけど、シャリが崩れそうになる。小樽って江戸前だっけ?ふわっと握られてる。乏しい知識で考えても仕方ない。手で摘まむことに切り替えた。このほうが、寿司食ってる感じ出るし(笑
この大トロ、舌の上でとろける。美味い。
続いてホッキ貝、ホタテ、アワビとテンポ良く大将が握っていく。アワビが割と厚く切ってあるのが嬉しい。
それからタラバガニ、ボタンエビ(卵載せ)。これがまた大きい。
キンキ、アジも美味しかった。
最後にムラサキウニ、イクラ、バフンウニと、軍艦が3貫。今が旬の、ウニを2種類出してくれるのが良い。いずれも醤油を付けずに食べた。やっぱバフンウニのほうが好きだな。
どれも瑞々しく新鮮。シャリとのバランスも良かったと思う。

僕らより少しあとに、同じく予約客の壮年の夫婦が来店し、満席に。
そこへさらに来客があった。
すると、どうやら店員さんらとは顔馴染みらしく、一杯だからと申し訳なさそうに断ってた。
地元の常連も通うような店なんだろうな。

店の人たちも、好印象ばかり。
大将は気さくな雰囲気をまとってて、ハキハキと明るい。もっと話してみたかった気がするけど、観光客にも優しいってだけで充分。
一方で、店員さんとのやり取りはどこかぶっきらぼうで、メリハリが利いてる。手早く寿司を握る姿は、職人そのもの。
奥さんらしき人は、一見厳しそうだったけど、まったくそんなことなかった。
途中、激しく地面を叩きつけるほどの、通り雨が降った。幸い店を出る頃には上がったんだけど、この方が、傘持っていき、と。常連さんが置いていってくれた物だから、遠慮は要らないそうだ。押して断るのも悪いので、一本お借りすることに。
あんなに世話焼きで快活な人とは思わなかった。

小樽の印象は、この『八田寿司』に尽きるといっても過言ではない。それほど僕たち二人にとっては、思い出深い店となった。
もし、小樽を再訪することがあれば、傘を返しにまた寄ろうかな。

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