翌朝、４時半起床。北海道の朝は早く、外はもう明るい。
嫁の身支度を待って、５時半にチェックアウト。
向かうは『ファーム富田』である。ショップの開店は８時半だけど、園内には２４時間入れるらしいので、なるべく人の少ない時間帯を狙ってのこと。

駐車場に着くと、すでに数台の車が停まってた。ファーム内に入ると、数えるほどではあるが、花畑を散策する人たちの姿が。
みんな早いな～、６時前だよ、まだ。

ポプラ並木を歩き、まずは一番観たい所へ。
早朝は肌寒いだろうと思い、薄手のジャケット羽織ってたんだけど、それで丁度良いくらい。嫁もパーカー持参だ。


そして、やって来たよ！彩りの畑。
思わず感嘆の声が漏れる、まさに絶景！これが観たくて、この時季の北海道に行ったようなもの。
雑誌の写真などでも、うわぁ、綺麗だなぁ、と思うけど、こうして目の前に虹色の曲線が広がってるのとでは、感動の度合いがまるで違う。嫁の言葉を借りれば、「一生に一度は見ておくべき」風景だ。
早いと思ってた時間だけど、スタッフが薬の散布作業を行ってた。早朝から働くんだね。そのせいで間近には行けなかった。でも、彼らがああやって世話してるから、僕らは美しい景色を楽しむことができるんだよな。


続いては、道路を渡ってトラディショナルラベンダー畑。こっちも凄い！ラベンダー一色。


斜面を埋め尽くすラベンダーの紫。
他の観光客の驚嘆する声が聞こえた。
斜面を登って振り返ると、十勝岳連峰まで見渡せる。素晴らしい光景だ。


戻って今度は、手前が秋の彩りの畑、奥が春の彩りの畑。朝陽が眩しい。
ちょっと暑くなってきたので、ジャケットを脱いだ。


倖の畑。こちらもラベンダー。


これだけ咲いてると、ほのかに香りが漂ってくる。


花人の畑。鮮やかな原色の花々が、実に見事。こりゃホントに凄いな。


角度を変えてみると、花がラインのように見える。こういう風に眺めるのも面白い。

７時近くになると徐々に人が増えてきた。それでもまだ早い。みんな考えることは同じってことか。
週末のもっと遅い時間のことを想像するに、とんでもない混雑なんだろな。渋滞で車列が数キロにも伸びるそうだし……。
僕らはもうたっぷり美しい花畑を堪能したぞ。


駐車場に戻ろうとしてたら、宙に浮かぶメロンが。よく見たら紐で繋がれたバルーンだけど。
この隣の売り場は、『ファーム富田』とは無関係だそうだね。

北海道は３回目で、３分の３で富良野にも行ってるんだけど、念願叶ってようやく見頃の時に訪れることができた。
自分の中のハードルがかなり上がってたはずなのに、それでも期待通り。つくづく行って良かった～。