平日の朝はゆったり京のかたな展後期

2018年11月9日金曜日 13:17

京都国立博物館の『京のかたな』展。観たい刀が前後期に分かれていたため、最初から2回行くつもりで計画していた。前期の教訓から、正攻法が結局ベターなんだろうと考え、平日の朝に行ったら、ほとんどの室でゆったり鑑賞することができたよ。舐めるように、好きなだけ。

前回と同じホテルに前泊。翌朝、博物館へは今度は車で向かう。駐車場が開く8時半過ぎに着いたから、余裕で停めることができた。展示内容からして女性比率高いし、そもそも京都に車で行く人少数派だから、早めに行動していれば問題ないのよね。
開館待ちの行列は50mほど。45分頃に係員さんが来て、駐車場前に延びた列を駐輪場横に整理された。僕らの前に並んでる子たちの会話から、時間的に列が短いらしい。そこへ、心配していた雨が降り出した。急いで折り畳み傘を取り出して差した。前後が詰まってるから、傘を差すスペースが苦しい。隣の傘の水滴が肩を濡らす。地味にツラいな、この時間。9時15分くらいから列が進み始め、ゲートで事前購入しておいたチケットレスQRコードを提示して敷地内へ。んで、平成知新館の前でまた待機。入館できたのは40分過ぎくらいだったかな。音声ガイドにも多少列ができていたけど、前回とは違いすんなり借りられた。数年前の戯画展と比較しても、今回のほうが早かったくらい。
荷物をロッカーに預けるよう促されたので、素直に従った。が、単眼鏡もザックに入れっ放しというミスを犯す。


さあ、展示室へ。まずは3階も2階も後回し、脇目も振らず1階の『圧切長谷部へしきりはせべ』の所に向かった。
前回は最前列鑑賞列が長すぎて見送ったんだよね……それが平日の朝イチ、『圧切長谷部』を観る人の数は、自分たちを合わせても4人だけ!単眼鏡を忘れたことにこの時気づいたけど、必要ないくらい、間近で、じぃ~っくり鑑賞することができた。この作戦は大正解……スゴい贅沢な時間。
刃の幅が広く、武骨で力強さを感じた。まさに戦うためにある。そんななかに研ぎ澄まされた美しさも同居していて、不思議。二人とも気が済むまで眺めていた。

それから3階まで戻って、後期のみの展示を中心に回る。『信濃藤四郎』、『鍋島藤四郎』、『鯰尾藤四郎』、そして『骨喰藤四郎』。
前期と後期の間に、テレビで刀鑑賞の仕方や京都の刀の歴史を見て勉強していたお陰かな、あ、これいいなとか、こっちはそんな好みじゃないなとか、色々観て回るうちに、自分の好みが出てくるように。らい派より粟田口あわたぐち派のほうが好きみたい。今まで刃文はもんばかり気にしていたけど、地鉄じがねに入った様々な模様や、流派による特徴の違いなどの楽しみ方が、少し解ってきた気がする。

ところで、鑑賞中無遠慮にぶつかってきたり、大声で喋ったりしてんの、全部オッサンだった。そのせいで余計に、刀剣女子たちの鑑賞マナーの良さが際立って、もう感動したよ、ホント。


目一杯美しい刀を堪能したら、時刻は11時半過ぎ。一旦ランチにしよう。館内にあるレストラン『The Muses』は、ハイアットリージェンシー京都直営というので期待して行ってみた。場所は入口からずぅっと西の端っこ。幸い待たずにすんなり席に通された。
余裕のあるテーブル間隔に、庭が望める大きなガラス窓と、雰囲気は良い。四人掛けだけど、庭のほうが見えるように座らせてくれた。

京都女子大学との期間限定コラボスイーツが気になったものの、ラム酒使用というのが引っかかった。念のため店員さんに確認したら、アルコールは飛ばしているので大丈夫とのこと。それならと、ランチコースをチョイス。
メインのシチューやデザートが美味しかったし、接客態度自体にも文句はないんだけど……コースなのに、食べているペースお構いなしにどかどか運んでくるのは、ホテルのホスピタリティといえないなぁ。

ともあれ、落ち着いた空間で食事ができたところで、明治古都館へ。『刀剣乱舞-ONLINE-コラボ展示』を開催しているのだ。


最初の室では、『骨喰藤四郎』の写しの展示。しかも撮影OK。とうらぶの中でも好きな刀剣だから、有り難い!
本展示では表の倶利迦羅竜王くりからりゅうおうしか確認できなかったけど、ここでは裏側にも回れたから、不動明王の浮彫まで見ることができた。


次のフロアには、刀剣男士たちの等身大パネルと描き下ろしイラスト。嫁と二人、各々推しのひと振りと記念写真を。
こうして並ぶと、三日月おじいちゃんの背の高さが良くわかるわ。
イラストのほうは、長谷部が特にカッコ良かったぁ。


最後に、コラボグッズショップで買い物。嫁は次郎太刀を中心に、僕は三日月のクリアファイルや何が当たるかわからない缶バッジ(あとで開封したら明石だった)を。

や~……大満足。二人ともちゃんと気の済むまで観られたし、展示も素晴らしかった。とうらぶと無関係の刀でも、好きだな綺麗だなって思えるひと振りに出会えたってのも、収穫だね。

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