初めて集う五人の仲間
2019年5月2日木曜日
14:51
「奈良時代の平城京に行く」をテーマに集った五人で、平城京
事の発端はTwitterでのこと。平城遷都直後の奈良時代にタイムスリップできたとして、平城京羅城門の外からスタートして、都の中に入り、元明天皇や藤原不比等のそばに行くことは可能か――駒碧さんと二人、大真面目に考えた。養老律令を参考に、当時の法律である大宝律令の網目をかいくぐって、衛士が警護する羅城門の中に入るには、どうすれば良いか。当時の服装は何で代用するか。一般民は靴を履いていたのか。お金の工面をどうするか。宿泊施設はあるのか。言葉遣いや発音はどうなのか等々。リアルに考えようとすればするほど、自分たちの知識の足りない所があぶり出されて、とても勉強になった。そこへケンボイさんも乗っかってきて、ますます話が盛り上がった。さらに夢跋扈さんも加わる。
それと並行して、現代のGWに催される平城京天平祭のメインイベント・天平行列を見たいという話になり、一緒に見に行く流れに。そこへハマさんも仲間入りし、あれよあれよと奈良に行く計画が、現実のものとなっていった。
旅行の主な予定はこうだ。
- ・飛鳥時代に行って蹴鞠の場で沓を拾う
- ・奈良時代に行って宴を開く
- ・平城遷都の詔を拝聴する
- ・平城京の市で遊ぶ
天平行列が5月3日なので、前日からの1泊旅行。史上初の10連休のGWということで、不確定要素満載。だけど、歴史好きばかりが集まるから、楽しみで楽しみで仕方なかった!
旅の始まりは、仲間たちが合流するところから。
まず僕は独り最寄駅から大阪駅へ行き、阪急宝塚線に乗り換え蛍池駅まで。そこからはトヨタレンタカー大阪空港営業所へ歩いて、予約しておいたコンパクトカーのレンタル。予約時間より15分ほど早かったが、にこやかに手続きしてくださった。借りられたのはシルバーのパッソ。旅仲間との合流時刻まで余裕があったから、この日行く予定の場所を、予めカーナビに記憶させておいた。
事前に道順を調べておいたので、大阪国際空港の駐車場まで迷わず走ることができた。いくら広いといっても、さすがに連休の真っ只中、立体駐車場の屋上まで上らないと空いていなかった。空港ターミナルビルに入ったら、到着口の場所を確認しつつ、レストランの混み具合を様子見。ダメだ、どこも行列。空港での合流組とここでランチという案もあったけど、諦めたほうが良さそう。
ハマさんがすでに空港に着いているというので、DMで連絡を取り合って到着口の南あたりで無事に合流。トレードマークのクマのTシャツが、いかにもハマさんらしい。オフでははじめましてだけど、すぐに馴染めるのはやはり、ネット上で交流があればこそ。
続いての合流は駒碧さん。便名が判っているので、到着が遅れるとのアナウンスを聞いたりして備えられた。到着口に現れた駒碧さんを、面識のある僕が捕まえる。あまりの軽装にビックリした。だけど、荷物が少ないに越したことないもんね。
二人にレストランの状況を伝えると、すんなりコンビニ飯に決定。ハマさんの、鮭のおにぎりが好きなあたり、クマさんだよなぁなどと。
パッソに三人で乗り込む。あとから男二人がさらに合流することを考慮し、助手席には紅一点の駒碧さんに座ってもらった。
大阪空港ICから阪神高速に乗り、一路、奈良へ。が、JCT手前でルートを間違えて出口に進んでしまい、高速から下りるというミスを犯す。レンタカーの不慣れなカーナビの案内に惑わされたとはいえ、時間も惜しかったし、間違えたくなかったなぁ。その際、友人の車に同乗する機会が多いというハマさんと、普段から車を運転する駒碧さんが、リカバリー方法について一緒に考えてくれた。ちょっと渋滞にハマったりしつつも、ほどなくして高速に復帰。南阪奈道に乗ってしまえば、良く知っている路だ。
奈良県に入ると、地名だけで車内が盛り上がる。もう楽しい。
先行組との合流地点は近鉄橿原神宮前駅。東口ロータリーにとりあえず行ってみたら、停車させるスペースがない。少し離れた観光案内所前の路肩が広かったので、とりあえずそこで待つことにした。
ハマさんが停車位置をDMで共有してくれたお陰で、約束の時間通り、ケンボイさんと夢跋扈さんの二人とも合流。全員集結だ。初対面の組み合わせだらけだったけど、挨拶もそこそこに、最初の目的地に向けて出発した。
石舞台古墳に近づくと、レンタサイクルがたくさん走っていた。その中に、御朱印の書かれた巡礼衣を着た少年がいて、車中の話題をかっさらった。連休中の明日香村はやはり混雑するし、色んな人がいるなぁ。
古墳前を通過するや、ぱたりと人影や車が消える。あとで寄るつもりの