深谷龍鎮渓谷に座す龍鎮神社

2018年6月2日土曜日 12:09

龍鎮神社りゅうちんじんじゃは奈良県宇陀市にある海神社かいじんじゃの境外摂社。ここも凄いというので行ってみたんだけど、予備知識ゼロでも圧倒されたよ!

龍穴神社りゅうけつじんじゃ奥宮から龍鎮神社までは約9キロ。近い。
室生寺むろうじの門前町を横切り、室生川の下流に向かってくねくねと伝うように続く、県道28号を走る。何度か川をまたぐことになるけど、橋はどれも赤かった。それから宇陀川の手前で西へ曲がり、室生湖沿いの狭い道路へ。離合が難しく見通しも悪い道だが、そこここの路肩には釣り人の物と思しき車が停めてあり、人里を離れたという感じはしない。釣りをする人には、このダム湖は割と知られた存在なのかも。
しかし彼らも、この近くに神社があるとは気づかないだろうね。


慎重に徐行していくと、室生ダムの貯水池へ流れ込む深谷川ふかたにがわに架かる、小さな赤い橋が見えてきた。この橋梁の名は龍鎮橋だ。
手前の少し路肩の広い所へ寄せて停車。ここなら邪魔にならないはず。実際、後ろから来た軽トラは難なく横を通っていった。


橋の西側の脇から、山道に入る。道標も立っていて、進むべき方向は龍鎮渓谷と記されていた。


木漏れ日の気持ち良い緩やかな登山道を、5分ほど歩く。川のほうを覗くと、拝殿らしき小屋と鳥居が!一気にテンションが上がる。


そこから少し行くと、手前に折れて沢へ下りていく道に立つ鳥居が見えた。社号標と扁額には『龍鎮神社』の文字。


はやる心を抑えきれず、参道を下っていく。うおお、なにこの景色!


全然落ち着かないんだけど、まずは拝殿から拝礼。小さな鈴緒もあった。
御祭神はタカオカミ。そもそも海神社が龍穴神社から善女龍王を勧請しての創建らしいから、こことも縁が深いはずだ。

さあ、幻想的な景色を見に行こう。濡れた石で足を滑らせないよう注意しながら、淵に近づく。嫁がちゃんとついてこられているかも確認しつつ。


上流に注連縄。


龍鎮の滝!


そして、滝の注ぐ碧い淵の美しさといったら……!透明度も相当なもの。


小さな祠があるけど、そんなのなくても拝みたくなるような、神々しい光景。
龍神がいるかも、っていうか、今まさに目の前を龍が横切っているって感じ!


下流にも注連縄が張られていて、辺り一帯が神域であることが明示されていた。


嫁と二人、畏敬と感動を胸に引き返そうとしたとき、足下の草むらからガサゴソと蛇が現れた。
その姿をはっきり捉えたくて追うと、立て看板の柱にクルクルと巻き付きながら登っていった。頭が柱の裏に隠れたので、反対側に回り込むと……いない。両側を確認しても、地面を探しても、木の上を見ても、その姿をもう見つけることはできなかった。そんな……消えた!?
日本において蛇は、時に龍と同一視される存在。いや、まさかね……。僕たちの目をかいくぐって逃げおおせたのが真相なんだろうけど、それにしたって不思議な体験をしたよ。


登山道の脇を流れる沢。行きにも見た風景のはずなのに、“あの”水がここまで流れてきているのだと思うと、まるで見え方が変わった。

もう……ね……!神秘ってのはこういうことか、って。凄かったしか出てこない。
見つけてくれた嫁に感謝。計画曲げてまで参拝した甲斐があったぁ。

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