帆船型観光船サンタマリア

2015年9月20日日曜日 15:57
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天保山ハーバービレッジのアミューズメントって何があるんだろうと調べると、帆船型観光船のサンタマリア号ってのがあった。大阪港を遊覧できるようだ。
大阪の海なんて大して綺麗でもないし、わざわざ船に乗らなくたって――なんて、普段なら見向きもしないところ。だけど、ここはひとつ、食わず嫌いをせずに乗ってみようじゃないか。のんびりするだけでも楽しいかも知れない。割引率も高いし。
海遊きっぷだけでなく、乗船料が安くなるチケットは色々ある。こうなると、正規の価格で乗る気にならないような。

さて、インテックス大阪から地下鉄で大阪港駅まで移動した僕らは、歩いて天保山マーケットプレースへ。
駅から一緒だった家族連れやカップルは、海遊館方面に行ってた。あっちはなかなか混んでそうだ。
昼食を何にしようか嫁と相談して、お好み焼きに決定。『鶴橋風月』に入ることにした。
ただ、丁度お昼どきということで、かなりの待ち行列ができてた。どこもSWで人が溢れてるワケだ。優に30分以上掛かったけど、僕らは特に時間を気にする必要がないので、ぼんやり待てた。
とんぺい焼きやモダン焼きをあてに、明るいうちからビールを飲む。運転しない日は毎回やってるな。

楽しい食事のあとは、ほろ酔いで波止場へ。道標に従い、海遊館の北側にあるサンタマリアのチケット売場に向かった。
チケット購入の際、海遊きっぷを提示することで割引が適用された。
次の便は15時とのこと。中途半端に時間があるし、天気も良いので、しばらく波止場を散歩。

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すっかり高くなった初秋の空が清々しい。その空に向かって回る大きな観覧車が、見てて気持ち良さそう。

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北東に目を移せば、天保山大橋が伸びてる。橋って建造物として美しいから、つい惹かれてしまう。
陽に当たって少し暑いくらいだったけど、波止場を歩くのはなかなか素敵な時間になった。デートらしいというか。時間を潰してる感覚じゃなかった。

15分前集合なので乗り場に向かうと、すでに長い列が。船に乗る人こんなに多いんだ、と軽く驚いた。それに、この数が乗れてしまうほど、結構キャパあるのね、サンタマリア。
後ろに並んでた人たちが九州弁だったりして、大型連休だから全国から大阪にも来てるんだなぁと実感。
眺めの良い船頭辺りは先に並んでた人々に取られてそうだったので、僕らは2階デッキのベンチに腰掛けた。このクルージングに関してはそんなガツガツしてないから、これで構わない。

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たくさんの乗客を積んだサンタマリア号は、汽笛を鳴らし出航。海遊館が離れてゆく。
低速で大観覧車の横を走り、まずは天保山大橋をくぐった。船で橋の下を通る機会ってあまりないし、ダイナミックな風景にワクワクするね。

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続いて左舷にUSJが現れる。目立つのはオフィシャルホテルだけど、アトラクションなどの裏側、張りぼてまで見えてしまう。
その中には、クリスマスツリーまで。現在開催中のハロウィンの次に出す物が、スタンバってる……。夢のない物ばかり晒されてる気がして、なんだかなぁ。笑えるけど。

船上のどこにいてもUSJが見られるような感じで、船は大きく旋回。再度天保山大橋を通り抜けて、夢洲方面へ。
舞洲にあるカラフルなデザインで有名な、ゴミ処理場も見ることができた。

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それから咲洲を右手に進み、今度は港大橋をくぐる。世界最大級のトラス橋らしい。海上から真正面に捉えると、その長さ、大きさが体感できた。ちなみにトラス橋というのは、三角形の組み合わせであるトラス構造で造られた橋のこと。

その先は南港コンテナ。同じ形の大型クレーンが整然と並ぶさまは壮観で、男心がくすぐられた。シャッターチャンスを逃しちゃったせいで、写真が無いのが残念。

デイクルーズは約45分。
船の上で受ける風は心地良く、ただ景色を眺めてるだけでも楽しい。女のほうが足を広げた下品な抱き合い方をした、外国人カップルが目障りだった以外は、目に入るものすべてに見所があった。
大きな橋をふたつくぐったり、大阪ベイエリアにある名所を一通り見られたり、想像以上に面白いクルージングだった。
船内でマジックショーやったりしてたみたいだけど、そういうのがなくても充分過ごすことができた。
帰港したときには、戻ってきちゃったなと、嫁ともどもちょっぴり名残惜しくなったほど。
ただ船に揺られるだけというのも、悪くないもんだな。

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