平城宮跡史跡指定100周年を祝う平城のとよほき

2022年10月10日月曜日 12:26
秋と春に催され、今回で3回目となる『平城のとよほき』。その会場となる平城宮跡が史跡に指定されたのが、1922年10月12日のこと。いわば、平城宮跡史跡指定100周年を豊祝とよほくイベントなのだ。『元正天皇展』全編が開催中ということもあり、前回に引き続き遊んできた!

いつものように前泊。いや、本当はせっかくの休日だから、早めに奈良入りしてどこかへ行きたかったのだけど、色々あって出発が昼下がりになってしまった。やむなく真っ直ぐ奈良市へ向かい、定宿となっているスーパーホテルJR奈良駅前・三条通りにチェックイン。いつもお世話になっております。『いまなら。キャンペーン2022プラス』を活用できるのも有り難いね。
夕食の用意もできていなかったから、直前になってお店に電話。幸い席を押さえられた。少し早めにホテルを出て、傘を差して三条通りを歩いたら、無くなっている店舗がある一方、新しい発見があったり。予約したのは『奈良めし 板焚屋』。意識してなかったんだけど、中に入って店内を見た瞬間、あれ、ここ来たことあるような?と急に思い出した。気軽に行けてここ良さそうだなと選ぶ……5年前と同じことをしたのか。で、実際やっぱり良かったよ。豊富な地酒に、大和肉鶏を中心とした奈良食材。『篠峯 竹山』って初めて飲んだけど、辛口なのに余韻を引く旨みがあって、めっちゃ気に入った。『八咫烏 たる樽』も、吉野杉の香りを付けてある独特の風味で美味しい。飛鳥鍋まで食べられたのも嬉しかった。最近居酒屋には行かなくなっていたけど、嫁もお気に召したようで良かったな。
翌朝、ボストンバッグを車に積んでから、奈良駅1階のモスで朝ご飯。シャキシャキのモーニング野菜バーガー食べたかったんだ。地域クーポン使えた。

イベント開始は10時。でもその前に土産物でも物色しようかと、天平みつき館の開館に合わせて少し早めに県営奈良めぐり平城宮跡前自動車駐車場へ。前日からの雨空が心配だったが、着く頃にはほとんど止んだ。

この日、Twitterで仲良くさせていただいているsuzuさんと、会場でお会いする約束をしていた。着いた旨を連絡すると、程なく彼女のほうからも到着のお返事が。平城宮いざない館前のテラスにいらっしゃるとのことなので、そちらへ移動。裳っぽいスカートをお召しになった女性が、椅子から立って会釈してくださった。
ご挨拶を交わし、同じテーブルに着席。向原寺の資料をくださると事前に聞いていたのだけど、他にガラス杯や入浴剤・石鹸まで頂いてしまった。恐縮の至り……それぞれ大切に使わせていただこう。
壬申の乱1350年ということで大津市歴史博物館で特別展があるとか、近江大津宮の史跡のこととか、他愛のないおしゃべりではあったけど、遠慮なく大好きな古代史のお話をできるのが、やっぱり嬉しい。いざない館が開館するくらいまでの短いひとときながら、楽しい時間を過ごせた。
解散したあと、ネイルがとっても素敵でおしゃれだったと、嫁が言った。入念な準備をされたsuzuさんも、そこに気づいた嫁も、さすが。
こういう表現が的確かわからないけど、カッコいい人だったなぁ。これからも仲良くしてやってください。


さて、僕らは前回も大好評だった古代スイーツを食べに向かった。糫餅につけるソースが桑の実・まくわうり等といわれたら気になるよね!通常は岐阜県養老郡養老町でしか入手できない、本イベントだけの特別販売の養老サイダーも、お土産にゲット。桑の実はベリー風味、まくわうりはメロン風味で、ディップして頂くこの歯ごたえはクセになる。新作の芋粥も、優しい甘さで美味しかったぁ。
通りがかった生駒さんにもご挨拶できて良かった。雨上がって良かったですねとか、二言三言だけだったけど、お忙しそうなのを邪魔してもね。


それからいざない館館内に入って、通路に並ぶ祥瑞マルシェ。中でも一番興味惹かれたのが、槍鉋やりがんなバーチャル体験。これがしたくてイベント行ったまである。槍鉋とは木材を削る工具で、身が槍の穂先のようになっているカンナの一種。室町時代に台鉋だいがんなができるまでは、一般的なカンナだった。古代の建築には、ほぼこれが使われていたわけだ。もちろん平城宮も。
簡単にやり方の説明を受けたあと、いい感じの模造カンナを握り、板に沿わせて引くと、なんと手に削れる感覚・振動が伝わってくる!強すぎると削れないので、力加減を一定にする難しさまで再現。古代より続く匠の技の片鱗を、ちょっぴり体感できた。面白い!
スタッフの方々に、写真撮りたいのでもう一回やってもいいか訊いたら、快く許してくれただけでなく、写り込まないよう席を離れてまでくださった。体験中も「上手いです!」とか声かけてくれて、お気遣いに感動しちゃった。奈良女子大の生徒さんなのかな。


続いて、企画展示室にて『元正天皇展』を観賞。 氷高内親王編・元正天皇編・元正太上天皇編と、生涯にわたるパネルは、40点を超える大ボリューム。
氷高ちゃんっていうと、つい阿閇ちゃんの娘ちゃんって目線で見がち。だけど、彼女の側から見た母の存在の大きさ、危うげな首くん、さらには周辺の人々との関わり……と、無茶苦茶大変なポジションをこなし、時にはささやかな息抜きもしながら、駆け抜けた強さと弱さを知ることができたなぁ。
上村恭子先生のイラストも新作いっぱい。ちぬを満面の笑みで頬張る氷高ちゃんが可愛すぎた。舟遊びに興じる清々しいお顔の氷高ちゃんも、メッチャ可愛い。

短い滞在だったけど、今回も楽しかったねー!平城宮跡で奈良時代を感じられる『平城のとよほき』は、特別な催しだよ。

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