若草山山頂からの夜景
2020年7月9日木曜日
22:55
神話や歴史が好きな僕にとっては、奈良は行きたいところ見たいものばかりの地だけど、いつも付き合ってくれる嫁にも喜んでもらえる場所がないか。そう思って見つけたのが、若草山からの夜景。新日本三大夜景に認定されているらしい。奈良で夜に活動することが今までなかったし、これは新鮮。行ってみよう。感染症の流行を受けて外出を自粛しているうち、公的にも緊急事態宣言が出され、仕事は自宅でリモートワークとなり、運動不足解消のためのおでかけも近所ばかり。宣言解除後も、県外へ出る気になかなかなれず。そこへ、奈良博が延期していた特別展の開催を決めたというニュースが。奈良が呼んでる……勝手にそう解釈し、好きな場所にお金を落としたいという思いもあって、久しぶりの旅行を計画。感染予防対策を当然した上でね。
例によって前泊のため、仕事を終えたら夕食を済ませ、出発。奈良へはいつも通り自家用車で行ったけど、よもやこれが最も安心な交通手段になろうとはね。
今回いつもと違うのは、ホテルへ向かう前に予定を入れたこと。梅雨がまだ明けておらず、雨が降ったら中止するつもりだったけど、やんでいたので決行。
東大寺の焼門(中御門跡)の狭くなった路を抜け、奈良奥山ドライブウェイの料金所へ。若草山山頂までの往復か訊かれたので、はいと答える。時刻は21時前、もうその奥へ抜けるゲートは閉じているのだ。ここへは初めてかも確認され、肯定すると、ドライブウェイについてのリーフレットを指しながら、簡単な案内をしてくださった。
料金所の先はヘアピンカーブの続く山道。数台の車と擦れ違いつつ、10分ほどで駐車場に着いた。先客が2台停まっていたけど、どちらも車内に人影があった。駐車場から展望台までは、フットライトに照らされた遊歩道が整備されている。階段手前がぬかるんでいて、びちゃっとなった。スニーカーで良かったぁ。
展望台からは見事な夜景。や~、思った以上に見応えあるね!正面の生駒山地など、遠くの山々の輪郭が意外とハッキリしているから、まさに奈良盆地が眼下に広がっているのを理解できる。神戸みたいな派手さこそないものの、眺めていたくなる景色だね。
当然史跡もこのどこかにあるはず。手前の近鉄奈良駅からから斜めに延びる光が近鉄奈良線、それと交差するカーブが奈良バイパス、ということはその右上のぽっかりと空いた暗闇が平城宮跡。空白の右端に目立つほんのり赤と白と黒い屋根……大極殿みっけた!
時世柄と平日の夜というのが良かったのか、展望台には誰もおらず、奈良の夜景を二人占め!嫁に三脚を貸したら、嬉しそうにたくさん写真を撮っていた。
三脚が無くても柵の支柱の平面を利用すれば、ブレずに撮影できる。
それにしても、平城宮跡以上に広大な明かりのないエリア、奈良だから史跡か古墳か大伽藍かと思うじゃない……位置的に奈良ドリームランド跡地だわ……切ない。
二人だけの時間が結構あったけど、しばらくしたらどんどん人が増えてきた。十分堪能したし、僕らは引き上げることにする。ちょうど隙間に入れたのかな。幸運だったなぁ。
駐車場まで戻ると、鹿たちの姿が。彼らのねぐらだもんね、そりゃあいるよね。
ドライブウェイを下っている途中でも、道端にいる鹿を見かけた。飛び出してくる可能性だってあるから、慎重に運転。お邪魔しました~。