正倉院宝物の再現模造展示

2020年7月10日金曜日 12:54

奈良博の御大典記念特別展『よみがえる正倉院宝物-再現模造にみる天平の技-』、出陳品は実物なしのオール模造なんだけど、在りし日の姿をまさに蘇らせた物も多く(変な表現だけど)観賞するのに想像力が要らなくて、見たままの美しさ・凄さを堪能すれば良いから、当時への想いも馳せやすかった!

夜景を見たあとは、定宿のひとつ、スーパーホテルLohasJR奈良駅にチェックイン。朝食無料が当たり前になっていたけど、素泊まりプランを用意するようになっていたので、今回はそちらを選んだ。翌朝、スタバで朝ごはん。店員さんフェイスシールドしてた。なるほどね~。

いつ雨が降ってもおかしくない空模様だったから、大きめの傘を一本持って、三条通を歩いて奈良博へ。
ニュースで見聞きしていたように、確かに奈良公園、人いない鹿いない。外国人観光客ほぼゼロだし、国内からもまだまだ少ない。平日で天候も良くないとはいえ、これほどとはね。
ところが博物館敷地内に入ると、凄い人数の団体が。え、まさか特別展そんなに人気なの!?と焦ったけど、全然関係なかった。このご時世にあんな集まってていいのかなと思ったり。

新館の入口で検温。平熱のはずだけど、暑い中歩いたあとだと緊張する~。二人とも無事通過。
観覧券売場で二人分購入したら、2階の展示室に向かう。外と同様、館内も空いていた。ゆったり鑑賞できて有り難い。

第1章は楽器・伎楽。特に印象に残ったのが、漆槽箜篌うるしそうのくごなど、ハープのような形の楽器。見栄えがするというか、カッコいいなぁと。再現模造だから、弦がちゃんと張られた状態で観られるのが良い。螺鈿紫檀五絃琵琶らでんしたんのごげんびわはトーハクで見たような。またじっくり観ちゃったけど。
仏具・箱と几・儀式具に続いて、第3章は染織。讃岐国や伯耆国、武蔵国の調白絁ちょうのしろあしぎぬに、阿波国調黄絁きあしぎぬといった、全国から税として献上された絹織物には、かじりついてしまった。縫い方の巧拙やら太さの異なる糸の混ざり具合まで再現されていて、「調ちょうだよ調!租庸調の!こういう風な物が都に運ばれてきてたんだ!」って変なテンションの上がり方してた。鑑賞・感染防止のマナーとして、もちろん声には出してないよ。
鏡・調度・装身具、刀・武具ときて、最後は第6章の筆墨。古文書の模造ってただのコピーかと思いきや、コロタイプ印刷という精緻な技術によって再現されていて、現物にしか見えない。普段目にする印刷とはまるで違って、唸るしかなかった。筑前国嶋郡川辺里大宝二年戸籍断簡ちくぜんのくにしまぐんかわべりたいほうにねんこせきだんかんは改竄防止用に国印がびっしり。律令時代のハンコについて最近調べたところだったから、興味深く観た。
コロタイプだけでなく、他の章でも再現技法についての解説があった。緻密な模様や同じ素材で同じ色を出すとか、素人目にも激ムズだし、それが1300年近く前から存在していたことだけでなく、現代に蘇らせた技術にも胸が熱くなった。昔も今も、職人さんの腕って凄い……。


ミュージアムショップがまた、見るだけでも楽しかった。五絃琵琶フィギュアとか螺鈿紫檀五絃琵琶エコバッグ&ポーチとか、再現度が高い物やアイデアの面白いものが多い。嫁と相談して、展示もされていた螺鈿玉帯箱らでんぎょくたいばこのレプリカ缶飴を買っちゃった。可愛い。


新館から出た時、警備員さんから傘の忘れ物がないか声を掛けていただいて、助かった。
そういえば、おやつ貰えないからか、見かけても座り込んでいる鹿が多かった。一度食べた物を口に戻して咀嚼する反芻も、よく観察できた。あれ面白いね。喉を下っていくさまも、また上ってくるさまも、あんなハッキリわかるんだね。

気づけば正午前。二人ともおなかが空いていなかったので、軽食で済ますことに。せっかくだから利用してみたかった猿沢池のスタバで。またスタバ。嫁も僕も好きなんで。
カフェにしろ博物館にしろ、外に出てみると各地の対策を知れるので、社会勉強にもなるなぁ。

サイト内検索