名残の与那覇前浜ビーチ
2016年7月15日金曜日
16:09
宮古島三日目、最終日。チェックアウトまではゆっくりしよう。
朝食はこの日も『シャングリ・ラ』を選択。コックさんが目の前で作ってくれるオムレツがなかなか美味しかった。ただ、仏頂面じゃないんだけど、もうちょっと愛想良くしてくれたほうが、作ってって頼みやすいな~。料理人とはいえ、客前に立ってるんだからさ。
食後は与那覇前浜ビーチを散歩。粒の細かいサラサラの砂浜がやはり美しい。
そこへ、いつの間にか拾った棒切れで、嫁が何か書きだした。
「スタバがのみタイ」。なぜか“タイ”がカタカナ。深い意味は無いそうだ。気持ちは伝わったぞ。
影絵で遊んだり。
とりあえず来間大橋が良く見えるところまで歩いたり。
綺麗な波打ち際を散策したかっただけなので、気が済んだらホテルに戻った。
この時間もとても楽しかったよ。
部屋に帰ったら荷造り。段ボール箱にまだ余地があるから、土産物も入れてしまえば帰路も楽ができる。
そう考えた僕らはホテル内の売店へ。『琉球特選館』と『ショップ プルメリア』は中で繋がってた。両方のフロアを回って、アレコレ買い漁る。嫁が近々会う予定の友人たちにも渡したいというし、久しぶりにお土産だけで結構な額になった。でも気にしない。使うときには使う。
印象的だったのが、パーントゥっていう宮古島独特の悪霊払いのお祭りがキャラクターになったグッズ。悪霊なんだけど実は神様で、なんとも怖カワイイ。
そういえば書きそびれてたけど、ホテルの中には『ヴィッテ』というコンビニもあって、初日に日焼け止め買いに行ったんだった。便利だわ。
名残を惜しんで部屋のバルコニーから海を眺める。流れる雲の影が海の上に落ちると、碧さが褪せてしまうのが良くわかった。宮古ブルーの輝きは太陽の光がつくりだしてるんだなぁと、当たり前のことだけど実感した。
些細なことではあったので、敷地内で出会った生き物たちについてもまとめて触れておこう。
ヤドカリ以外にも、ミヤコヒキガエル(あとで毒があると知り、迂闊に触らなくて良かった)やイソヒヨドリも見掛けた。夜のバーではコウモリのキーキーと鳴く声を聞いた。
初めて見たものもいたから、ちょっとワクワクしたよ。
フロントに電話して台車を手配。やってきたベルガールに荷物を詰めた段ボールをお願いすると、他にも載せる荷物がないか訊いてくれた。そこでザックも載っけてもらう。
なんでこんなことに言及するのかというと、某ホテルで台車を呼んだときは、ホントに持ってきただけで荷物を積んで運ぶなんてしてくれなかったのだ。だけど宮古島東急ホテル&リゾーツは違う。これこそ僕の求めてたホテルのサービスだ。
ベルガールには先に下に降りてもらい、忘れ物がないか再度確認してからフロントに向かった。
宅配の手続きを済ませたら、チェックアウトの精算。青い瞳の外国人スタッフが応対してくれた。「お世話になりました」と、ホテルマン全員へのつもりで挨拶。
宮古空港へはタクシーで。ホテル前に待機してるからすぐ乗れる。
行きはすでに迎えが来てたから空港内を全然見回ってない。フライト時刻まで余裕があるので、少し探検だ。
空港ロビーの端にある派出所の前で、宮古まもる君(の兄弟いたる君)を発見。並んで記念撮影してみた。このぶちゃいくな顔に味があるわ~。
ロビー中央にはあたらかシーサーという貝殻とガラス玉、瓦の破片で構成されたシーサー像が鎮座してた。こういう芸術品は背後も素晴らしいと嫁は語る。確かに見応えがあるね。
他にはレストラン街や土産物屋をぶらぶら。やりたいことが尽きたら保安検査場を通った。
使用機到着遅れのせいで出発が15分ほど遅くなったが、いよいよ宮古島にお別れ。寂しい……。
乗り継ぎのために着いた那覇空港では、帰りも昼食のためにセキュリティエリアを出た。
今度は『空港食堂』に行ってみたい。フロアマップを確認すればすぐ場所がわかるだろうと高を括ってたのに、サッパリわからない。1階を北から南までくまなく見たつもりなのに見つからない。
一度冷静になってスマホで検索。そしたらまだ奥があると判明。南端の琉球銀行に突き当たったらその先は無いと思い込んでしまったけど、脇にまだ通路が続いてた。
奥にひっそりと『空港食堂』の幟が立ってる。暖簾をくぐり、座席を確保してから食券を購入。
店内は狭くて雑多な雰囲気。沖縄料理はあるけど観光客向けというより、地元民やサラリーマンの利用が目立つ。しょっちゅうこんな店ばかりでは嫌になるけど、たまにはこういうのも良いもの。
ソーキそば650円に焼きそば600円。さすが食堂、空港内とは思えないほど安い。この二つを二人で半分こして食べた。で、これが美味いんだ。特別な感じは一切ないんだけど、安心する味というか。
ささっと食事を済ませたら、セキュリティチェックを通過して出発ロビーに戻る。
那覇空港の良いところのひとつとして、ここにスタバがあること。嫁が砂に書いた願望を叶えてあげられた。僕はクラッシュオレンジフラペチーノを試してみた。果肉が多くて酸味が程よい。待合室のイスに腰かけゆっくり飲んだ。
搭乗機はまたしても沖止めされててバス移動が必要に。よもや行きも帰りも同じバスラウンジに行くことになろうとは。
神戸空港までの機内では、疲れたのか嫁はおやすみ、僕は音楽を聴いて過ごした。
こうして三日間の宮古島旅行が終わった。
最後に簡単にまとめ。
普段の周遊型観光旅行とは違い、保養目的のリゾート旅行。それがどういうものかちょっと解ってきた。タイムテーブルを組んで効率良く観光地を巡るのも好きだけど、ただ時間を消費しくつろぐスタイルもまた良いものだ。今後はもっと積極的に何もしない贅沢を味わおう。
そのためにはホテルステイの快適さが重要。その点、今回宿泊した宮古島東急ホテル&リゾーツは素晴らしかった。夕食と朝食だけでなくランチを摂れる店があるし、何をするにも代金を部屋付けにできるから部屋を出るとき手ぶらで構わないし、雑貨や土産も中で買える。ホスピタリティもほぼ申し分なし。強いて難を挙げるとすればファミリー層の利用が多いことだが、滞在中うるさく思うシーンはなかった。
次にリゾートに行くときはどこにしようか。そんなことを考えると楽しくなってくる。バカンスの習慣があるヨーロッパ人の気持ちが、ほんの少し理解できた気がするよ。