宮古島東急ホテル&リゾーツのおもてなし

2016年7月13日水曜日 22:09
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宮古島東急ホテル&リゾーツでの初日は、バーベキューとバーでまったり。ほぼ何もしないで過ごす。
初めての宮古島での滞在にこのホテルを選んだのは、高過ぎず安過ぎない価格と、ホスピタリティが安定して良さそうだと感じたから。ファミリー層は多いけど、接客は申し分なしで結果的に大正解。

神戸から、乗り継ぎ時間を合わせると5時間を掛けて、宮古島に降り立った僕たち夫婦。手荷物を預けてないから、するっと到着ロビーまで出られた。やっぱこのほうが楽チン。
到着出入口付近には、様々なツアーの看板を掲げた人たちがズラリ。そのなかから『宮古島東急ホテル&リゾーツ』の看板を見つけ出し、軽く会釈しながら男性に近づくと、「ハル様」とそのスタッフから声を掛けてくれた。空港からの送迎を事前に予約しておいたのだ。今回の旅行はレンタカー使わないからね。
なぜ名前が判ったのかと思えば、送迎を依頼したのが自分たちだけだったから。搭乗便はほぼ満席だったけど、他の乗客たちは別の宿泊地や移動手段なんだろう。
スタッフさんいわく、昨日までザーザー降りだったそうだ。それがこの日は気持ちの良い晴れ。十日前くらいから週間天気予報が気が気でなく、その間に台風1号が発生したりしてやきもきしたけど、日頃の行いが良いのかな。あるいは晴れ女が隣にいるからか。ありがたや。ただちょっと風が強い。
飛行機から見下ろしたり、ホテルまでの移動中に車窓を眺めたりしてると、この島の地形がいかに平坦なのか良くわかった。山と川が無いと聞いてたけど、ホントそうなんだな。辺りにはサトウキビ畑が広がり、その奥には視界を遮るものが無い。遠くを見ればすぐ目線が山にぶつかる本州とでは、まるで異なる風景。雲もぶつからないから、沖縄本島より雨も降りにくいらしい。なんて素敵な環境。

ホテルの敷地に入ると、『んみゃーち(宮古島方言でいらっしゃいませの意)』と刻まれた石の看板が迎えてくれた。玄関に着いたら大きい荷物はドアマンに任せ、フロントへ。
チェックインの手続きを済ませたら、14時前だったけど用意ができてるから部屋へ案内できるとのこと。それは助かる。利用が初めての僕らのために、ベルガールが各食事会場を指し示したりしながら、別館の部屋まで案内してくれた。
彼女の話題も前日の天候のことで、途中で数えるのを諦めるほど何度もスコールが降ったとか。今日は風が強いのが気掛かりだと言うと、それは西側だけで反対の新城あらぐすくや吉野海岸の波は穏やかだと教えてくれた。良いこと聞いた。
僕らが予約したのはコーラルウィングのグランドツインワイドビュールーム。最上階だった。オーシャンビューバスルームのほうがラウンジチェアが2脚あるから選びたかったんだけど、連泊しようとすると空室が無かったんだよね。行こうと思い立ったのが直前だったから、ある程度のことは仕方ない。

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部屋に入るとすぐ真正面の広い窓から、エメラルドグリーンの海が!これには、「おお」と思わず声が漏れた。レースカーテンを開けて嫁と並んで見入ってしまう。
テレビの使い方などを説明したあと、ベルガールは退室。
送迎からここまでの接客が、ぎこちなさも野暮ったさもなく実にスマート。早くもココを選んで正解だったと思い始めた。

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バルコニーからの景色を堪能したら、ビーチを見に行こう。
ホテルの目の前が、与那覇前浜よなはまえはまビーチ。その美しさは東洋一とも称される。案の定波が高くて遊泳禁止になってたが、白い砂浜と宮古ブルーの海はメチャクチャ綺麗。これを見に来たんだ。ハワイのビーチに勝るとも劣らない。こんな場所が日本にあるなんて!
ひとしきり感動したあと、プールや玄関などを散策してから、一度部屋に戻った。

さて何をしよう。あ、せっかく下まで下りたのにレジャーカウンターに寄るの忘れてた。
というワケで、もう一度下に下りてフロントロビーにあるレジャーカウンターにて、翌日のオプショナルツアーの申込みを済ませた。
その際、ルームキーを部屋に置き忘れるというポカをやらかしたけど、カウンターのスタッフさんがフロントに取り次いでくれ、フロントが新しくキーカードを発行してくれた。実にスムースじゃないか。素晴らしい。

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わざわざ下りたのは申込みのためだけでなく、バーに行くため。『ムーンシェル』のドアを開けると、中と外、好きな席に座って良いとのこと。迷わず外のテーブルに着いた。
僕は行く前から飲むと決めてた、宮古島産マンゴーのジュースを注文。飲んだら凄かった。新鮮なマンゴーを丸かじりしたような、濃厚でいてしつこくない甘さが口いっぱいに広がる。スゲー美味い。
また、なみおとが聞こえ、そよ風が吹き抜けるテラスは、ただ座ってるだけで心地良い。嫁との会話も弾む。近くをヤドカリが歩いていったりして、ますます和んだ。

喉が潤ったらまた部屋に戻る。夕食までは読書に浸った。このために、予め着替えと一緒に本を数冊送っておいたんだ。時々窓から碧い海を眺めてはニンマリ。この時間が贅沢。

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18時半になったらビーチの傍の『バーベキューハウス』へ。案内板には英字で『Barbecue Garden』と添えてある。ハウスなのかガーデンなのか、どっちなんだ。
一日目のディナーにここを選んだ理由は、割と評判が良かったのと、サンセットが拝めることを期待して。幸い夕陽の見やすい席に通された。ここも事前予約してたんだけど、すぐバツになったからよほど混むのかと思いきや、当日でも全然入れそうな空き具合だった。
アラカルトもあったけどBBQセットをオーダー。せっかくのリゾートなので、基本面倒なことはしたくない。都度メニューから選びたくないってね。
とはいうもののバーベキューだから、自分たちで焼いて食べてを繰り返すのが少々忙しなかった。だけど、特にスペアリブとビュッフェコーナーにあった焼きそばが美味しかったし、泡盛とも意外と合うし、とても楽しいひとときだった。
印象的な出来事もあった。牛ロースを鉄板に乗せる前に塩コショウを振ろうかと嫁とやいのやいのしてたら、日焼けした壮年の店員さんが、「教わったとおりにやらんでええの、楽しければそれでええの」とニッコリ微笑みかけてきたのだ。“みやこんちゅ”らしいゆったりした口調に、ほんわかした気分になった。

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さて夕陽だけど、水平線に近づくと雲に覆われてしまったので、写真を撮る気にすらならなかったよ。その代わり、陽が沈んだあとの海と雲が同化したような群青色が美しかった。

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夕食が済んだその足で、再びバー『ムーンシェル』に寄る。そしてまたテラス席に座った。デザートになるものでも飲もうと思って、二人ともトロピカルカクテルを頼んだ。嫁はトロピカル巨峰、僕はココナッツの入ったピニャコラーダ。
時間のことなど頭から放り出してるとはいえ、やけに運ばれてくるの遅いな~と待ってたら、フルーツたっぷり造花などでデコレートされたカクテルが出てきたので、納得してしまった。
さらに、店員さんが記念撮影までしてくれた。こういう気遣いって嬉しい。
この場所は静かで落ち着くなぁ……。

甘いデザートカクテルに満足した僕たちは、部屋に帰る前に屋上のスターダストバルコニーに行ってみた。星空が綺麗らしいけど、どうかな~。
入口がわからなくてちょっと迷いつつ階段を上がって屋上に出ると、先客が二組。
夜空を見上げると、上弦を一日過ぎた月が明るくて、それほど凄い数の星は見えなかった。それでも街中に比べたら多いほうだ。
こっちは主目的じゃないオマケみたいなものなので、すぐその場を去ることにした。

あとはお風呂を入れてゆっくり湯船に浸かり、就寝。
上々の一日。明日も楽しみだ。

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