新城ビーチをシュノーケル初心者が満喫
2016年7月14日木曜日
12:08
宮古島二日目は、宮古島東急ホテル&リゾーツのレジャーカウンターで前日に受付を済ませたアクティビティ、
翌朝、目覚ましが鳴る直前に目が覚めた。朝焼けの海をぼんやり眺める。昨日よりは波が穏やかだし雲の少ない快晴だ。
朝食は2箇所から選ぶことができたので、僕らはレストラン『シャングリ・ラ』でのビュッフェにした。品数はまずまず豊富で、洋食だけでなく和食や沖縄料理もあった。なのに僕は、当たり障りのないスクランブルエッグやサラダを取り、普段とあまり代わり映えしない内容に。でもいいんだ、特別なことばかりしなくても。
部屋に戻ったら、飽きもせずにまた海の写真をバシャバシャ撮りまくった。青空と海の異なるグラデーションはいつまで見てても飽きない。
宮古島と
しかしこの日は午前中だけアクティブに活動する。新城ビーチシュノーケルツアーに参加するのだ。城と書いて“ぐすく”と読むのが沖縄らしい。
これは僕のたっての希望。トロピカルフィッシュに囲まれて泳ぐのが僕の小さな夢なんだ。
水着に着替えてTシャツだけ着たら、9時前にレジャーカウンターに赴き、ガイドから声が掛かるのを待つ。程なくして、一目で一般客ではないと判る風貌の業者さんが現れた。色黒のいかにも海が好きそうなオジサンだ。
ツアー参加者は僕らのほかに50代くらいの夫婦が一組。少人数なのは有り難い。
オジサンの運転するワゴン車で新城海岸まで移動。30分ほどの道程で、通った信号はたったの4つ。途中の交差点に、宮古まもる君(の兄弟てつや君)が立ってるのを見掛けた。会いたかったのでちょっぴり嬉しい。山が無いとはいえ、意外と高低差あるな~などと思ってると、海岸に到着。
マリンシューズにライフジャケット、シュノーケル、マスク、それとフィン。装備を整えつつ、オジサンのくだらない冗談を交えた説明を聞いたら、ビーチからエントリー。シュノーケリング経験1回とか2回の初心者ばかりなので、基本的なことを教えてもらって簡単に実践する。
それができたら、いよいよ遊泳開始。まずは3種類のクマノミのいるスポットに連れて行ってくれるという。
ここからは嫁のアウトドア用デジカメが大活躍。彼女から拝借した写真を載せていこう。
ガイドのオジサンの後を泳いでいき、彼が潜って指差す先を凝視すると、いるいる!2本線のクマノミ。
全員が見たのを確認すると、彼はさらに進みまた別の場所を指し示す。そこには1本線のハマクマノミが。
続いてはニモでお馴染み、3本線のカクレクマノミ。イソギンチャクから離れない。
わずか5分で次々と出会えた。スゴいスゴい!
半球状の珊瑚に群生するルリスズメダイの幼魚。人が近づくと驚いて珊瑚の枝の間に引っ込んで、またすぐゆら~っと出てくる。その、引っ込むときの一糸乱れぬ群舞が、まるでショーを見てるみたい。
カクレクマノミがたくさんいるイソギンチャクもあった。顔だけ出してるのが可愛い。人気があるのも当然だよ。特徴のある模様をしてるし、何よりキュート。
気づけば、そこらじゅうに熱帯魚が当たり前のように泳いでる。使い古された表現だが、まさに天然の水族館。ガイドはもう特に面白い要所に絞られてて、逐一魚を教えてくれたりしなくなったけど、当然だ。最初に1匹ずつ確認したのが馬鹿馬鹿しくなるくらいの数が目に入る。
オジサンが小さな珊瑚を手に持たせてくれて、何かと思えば、中にミスジリュウキュウスズメダイの赤ちゃんがびっしり。こんなのは、初心者の自分たちだけでは到底見ることができなかったろうから、ガイドさんに感謝。もちろんあとで優しく海底に返してたよ。
「芸を仕込んである」と笑うオジサンが披露してくれたのが、棒切れを岩と岩の間に橋渡しするように置くと、黒いスズメダイがその棒を咥えていくというもの。たぶん魚の習性を利用してるだけなんだろうけど、確かに一発芸のようで面白い。
青い珊瑚礁が広がるさまも美しかった。熱帯魚にばかり目が向いて、あまり珊瑚には興味なかったんだけど、珊瑚も良いもんだなと気持ちを改めさせられた。
藻を少しちぎってばらまくと、餌と勘違いした魚たちが集まってくる。そんな方法もあるのか。
青緑色したデバスズメダイの群れに囲まれたときには感激した。
時々嫁にカメラを借りて撮影を試みたんだけど、水中ってメッチャ難しい。流されていくから被写体をフレーム内に固定できないし、向きたい方向をすぐには向けない。ブログに載せるぶんくらいはと考えてたけど、結局ほとんど嫁に任せてしまった。
また、水深が浅いから珊瑚礁の上を通るときは慎重になった。あんまり大きく足ヒレを動かすと当たっちゃいそうで、そんな場所は腕だけで平泳ぎ。自然を大切に。
色々案内してくれるのは良いけど、ガイドさんをずっと追いかけていくのは大変。ちょっとしんどいし、気持ち悪くもなった。ライフジャケットがおなかを圧迫するし、マスクのバンドが下がってきてこめかみに当たってたし、たぶん波酔いもしたんだと思う。
海面から顔を出し、しばし休憩。自分のペースで泳げないのも原因かな。
それは嫁も同じようで、疲れた彼女と一緒にプカプカ。もう充分堪能したから、陸に帰りたいな~。
そんなことを思ってると、そろそろ戻る時間だという。助かった。
砂浜に揚がると、自分の体の重さを感じた。
駐車場より上にある無料のシャワーで海水を洗い流す。そういえば泳いでるとき、しょっぱさをあまり感じなかったな。海ってもっと塩辛いイメージがあったんだけど。
ワゴンに戻ってバスタオルで体を拭きつつ、ガイドさんが注いでくれたお茶を飲む。そうやって休んでる間に水着が乾いていった。
そしてホテルに送ってもらいツアーが終了。オジサンお世話になりました。
ささやかだけど夢が叶った。色鮮やかな魚たちがすぐ手の届くところを泳ぎ回るのは、想像以上に感動ものだった。
もし次にやるとしたら、その時は自分たちだけで潜りたいな。マイペースにゆっくり観たい。新城ビーチなら、珊瑚礁さえ目指せば簡単に熱帯魚に出会えるとわかったし。
半日コースでも思ってた以上に疲れた。色々あったけどとても素晴らしい体験をしたよ。