名古屋城と名古屋市科学館となごやめし

2025年7月19日土曜日 13:57
名古屋の象徴といえば名古屋城。徳川家康が築いた城で、金のシャチホコが有名だ。また、名古屋を代表する文化といえば、特有の濃い味付けが魅力のご当地グルメ。名古屋城には、その食文化を満喫できる「金シャチ横丁」が隣接する。せっかくだから、合わせて体感してきたよ。

名古屋港水族館から名城公園正門前駐車場までは、名古屋高速経由で20分ちょっと。広い駐車場にはまだまだ余裕があった。

お城見学の前に「金シャチ横丁」へ。正門と東門の2つのエリアにあって、正門エリアは義直ゾーンと名づけられている。

お目当ては『名古屋とうふ 河口』の金箔豆腐ソフトクリーム!金箔と金粉がトッピングされたゴージャスなスイーツ、1,500円。金箔は味がしないので、この見た目と食体験を買った感じ。二人でメッチャ笑いながら食べたし、ソフトクリームはフツーに美味しいから、これでいいんだよ。
横丁には、屋根のあるベンチと無いベンチが並んでいる。幸い僕たちは屋根の下で、ゆっくりソフトを頬張れた。暑さでだんだん溶けていくけど、暑い中で食べる冷たいものが良いんだよね。
ところで金箔を張るの難しそうで、一枚クシャッと失敗してやり直していた。あの一枚は廃棄されるのかなぁ、もったいない。あと、これだけ都会の観光地で現金オンリーなのは、改善してほしい。
他にも色んなお店があって目移りしたし、ちょい飲みセットは運転しなくて良いなら飛びついていたところだけど、金箔ソフトの満足感もあり、ひとまずお城へ行くことに。

入場券売場は、現金のみの窓口とクレカ・電子マネーも使える窓口があった。現金のみのほうはとても暇そう。観覧券からして金ピカ。
正門をくぐって城内へ。

何も考えずぷらぷらと歩いていくと、表二之門に至った。天守をはじめ先ほどの正門など空襲で焼失した建物が多いけど、これは戦災を免れ現存する重要文化財。ふと足が止まったから、たぶん好きと感じたんだろうね。

本丸御殿の脇を抜けていくと、金鯱きんしゃちを載せた御天守とご対面。金鯱は雌雄一対で、大きさもデザインも異なるらしいけど、肉眼では遠くて判別できない。創建時には200kgを超える金が使われ尾張藩の権威を示していたが、財政難のたびにその価値が当てにされたとか。なんだかなぁ。
我らが播磨の名城・姫路城とついつい比較しちゃうけど、現存・復元の違いはさておき、駅から出たらすぐ正面に天守が見える姫路って凄かったんだなぁと。名古屋城の天守は、城内でも見える範囲が限られる。

内苑売店に金シャチ焼きが売っていたので、試してみる。食券制で170円。小倉・カスタード・ちょこれーと・抹茶の4種があり、嫁に任せたらつぶあんを選んだ。ありふれた人形焼きで、それ以上の感想が出てこない。
「金シャチ横丁」で売られているKINSHACHIYAKIは同名異物のようで、そちらも食べてみれば良かったかな。ただ、東門エリアは少し離れていて面倒だったんだよね。

続いては本丸御殿。入る前に注意事項の動画を見せられる。復元とはいえ史料に基づいた忠実なもので、保護して後世に伝えるためだろう。
靴を脱いで靴箱へ、裸足の人はスリッパを履いて、大きな荷物はコイン返却式のロッカーに預ける。僕もリュックをロッカーに入れようとしたんだけど、百円硬貨を切らしていた。両替について係員さんに相談したら、受付でも荷物を預かってくれるとのこと。番号札と交換だ。

順路に従うと、まずは玄関方面へ。いきなり虎の描かれた金箔の障壁画がどーん。

表書院もキラッキランラン。奥の一段高くなっている所が、藩主の座として使われたという上段之間。
釘隠しなど、至る所にある飾金具までもが手が込んでいる。

対面所は和歌山・京都の名所が描かれているとか。
梅之間と孔雀之間の間に通った下御膳所の簡素さが、息抜きになる。

上洛殿はさらに上を行く絢爛豪華なつくり。極彩色の彫刻欄間とかエグい。後半はもうあまりのキラキラっぷりに食傷してくる。贅沢も極めると胸焼けするんだね。サーロインステーキを何枚も食べられないのと同じだわ。
外に出ると、陽射しが戻ってきていた。日傘の出番だ。

横丁に再び寄って『鯱上々』にてお土産を物色。店内に、実物大スケールの金鯱が飾られているのがスゴい。
庭園とかもあるけどもういいよねと嫁と話して、本日の宿泊先に向かうことにする。

この日はコンフォートホテル名古屋伏見。提携駐車場が無いため、最寄りのコインパーキングであるOnePark錦第2に停めた。
最近同ブランドホテルを利用するようにしているのは、料金の割に部屋が広いから。旅先で疲れを癒すことを重視している。
ウェルカムドリンクを部屋に持ち帰って、それを飲んだりベッドで寛いだりして休憩。

17時前に外出し、錦通を10分ほど歩いて『伍味酉』栄町店へ。なごやめしを肴に飲もうとね。本店は1956年創業の老舗ながら、こちらは2023年オープンと新しい。それが選んだ理由の一つ。半個室があるのも嬉しい。

二日間の名古屋旅行のハイライトは、ここでの夕食。手羽先の唐揚げに、味噌おでん盛り合わせ、どて味噌串かつ、どて味噌煮込みと、濃厚なご当地グルメにビールが合う!旨い!そして疲れた身体に沁みる~!
篠島のたこぶつも美味しかった。嫁は特に味噌おでんのこんにゃくがお気に召したそうで、単品でリピ。僕も大根を。名古屋赤味噌ラガーは、独特のコクがあった。デザートには壷焼きチーズプリンと八丁味噌アイス。ごちそうさまでした。
そういえば壁際に銅鐸が飾られていたんだけど、本物なんだろうか。欠け具合や色味がリアルだったし、そもそもなぜあんなところに。錦絵もたくさん掛かっていて、不思議なディスプレイのお店でもあったなぁ。

翌日。
ホテルで良く寝てしっかり朝食を摂って、熱田神宮や宮の渡し公園に行ったあと、ランチがまたなごやめし。三井のリパーク錦3丁目第6に駐車し、徒歩で向かう。繁華街は駐車場探しが億劫ね。

『めんつるび』は、一般的なきしめんより長く幅の広いきしめんが味わえる。カウンターのみの小さな店舗で、11時過ぎに着いたら先客が数名。どこに座れば良いか迷ったものの、一番端が空いていたのでそこに着席。
名古屋には、シメにラーメンではなくカレーうどんという文化があるらしい。それならカレーきしめんを食べてみよう。すると紙エプロンをくれた。帯のようなきしめんに、ちょっぴりスパイシーなカレーが良く絡んで美味しい!嫁は汁が跳ねるのを恐れて幅広きしめんをチョイス。少し分けてもらったら、こちらはあっさりとして美味。
それと、店員のおねーさんがハツラツとして感じが良かったなぁ。とても気分よくお店を後にした。

続いての目的地は名古屋市科学館。ピックアップしておいた内の一つ、NPC24H白川公園第2パーキングに停められた。最奥しか空いておらず、やむなく頭から突っ込む。隣が大きくない車なので、3、4回切り返せば前を向けるだろう。
6年前に無計画に行ったときは、プラネタリウムで二人並んだ席が取れず、断念したんだよね。今回はチケット購入済み。QRコードが上にも下にも表示されるけど、下のが常設展示室用だそうで、そちらをかざして入場。ちょっとわかりにくい。
プラネタリウムの予約時間までは、常設展示を見てみるか。2F「不思議のひろば」では、「もじゃもじゃかがみ」が万華鏡と同類だろうとみて手を入れて振って嫁を気持ち悪がらせたり、「へんしんかがみ」で極端に太って映る姿に大笑いしたり、「パラボラ」で離れた嫁としゃべっているのにすぐ近くに声が聞こえることに驚いたり。3F「技術のひろがり」では、「クレーン」操作の難しさを痛感したり、「竜巻ラボ」で高く渦巻く空気にただただ目を奪われたり。4F、5Fと一通り回って、案外楽しんでいる自分たちを発見した。
どこも子供たちで一杯で、混雑に少々疲れもした。でも無理せず自分たちのペースで回ったから、良かったんだろうな。

投影回の開演時間が迫ってきたところで、6Fへ。行列ができていたけど、座席指定だから並んで進めばいい。学芸員さんのいるブース横のAブロックを選択しておいた。座席同士が程よく離れており、リクライニングだけでなく左右に回転できるようになっている。
名古屋市科学館のプラネタリウムは、内径35mで世界最大のドーム。ただ大きいから人気なわけではない。大きなドームには、臨場感と没入感を高め、リアルな星空を快適に楽しめる効果がある。
この日は、夏の大三角やさそり座のアンタレス、南斗六星のほか、天の川の正体を立体的に紹介してくれて、素直に勉強になった。後半は「めざせ!月面着陸」というプログラム。決して興味のある話題ではなかったけど、探査機がどのようにして月に近づいていくのか視覚的に理解しやすく、そんなに日数をかける必要があるのかと唸った。
プラネタリウム自体は大変素晴らしかった。ただ開始早々いびきをかいている人がいて、呆れ返ったわ。あれも摘まみ出してほしい。
これまたケチをつけるわけではないんだけど、姫路科学館のプラネタリウムのドームも結構大きいから、そこまでの差は無かったなと。水族館といい、何もかもがスケールの大きい名古屋の凄みはしっかり伝わってきた。

名古屋城に名古屋市科学館、前エントリーの名古屋港水族館、それにこれから書く熱田神宮と、名古屋定番の観光地を巡ったよ。なごやめしも最高だった。ここまでベタにするつもりじゃなかったんだけどね。結果楽しめたんだから、いっか。
返す返すも、食の満足度が高いと旅行の満足度も総じて高くなるね~。

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