生田神社
2021年2月3日水曜日
18:10
結婚記念日ディナーの翌日に、御守を求めてお参りしてきた。
混雑を避けて1月の末頃に初詣には行ったものの、御守を授からなかった。せっかく生田神社の近くまで行くんだから、そこで授かろうと。
神戸三宮には子供の頃から遊びに来ているし、いくたさんも何度か詣でている。だけど、あまりに身近すぎてちゃんと境内を巡ったことがなかった。この機会に、すべての境内社にも手を合わせよう。
いくたロードを北へ歩き、昨年に閉店したハンズの横を通っていくと、なんだかいつもより鳥居が目立って見えた。
朱塗りの鳥居と楼門がカッコいいよね。一礼してくぐる。楼門の下にズラリと消毒スプレーが並んでいるのが、さすが参拝者の多いお社だなと。
まずは拝殿にて拝礼。
主祭神はワカヒルメ。アマテラスの別名オオヒルメムチに対するワカヒルメということで、その妹神といわれる。天岩戸神話の日本書紀第1の
神代から時代が下り、第14代の仲哀天皇の皇后・神功皇后が、三韓から帰還した折にワカヒルメから、「
本殿の左右には住吉神社(住吉三神)、八幡神社(応神天皇)、諏訪神社(タケミナカタ)、日吉神社(オオヤマクイ)が祀られている。
そのまま左回りに回っていくと、塞神社(ヤチマタヒコ・ヤチマタヒメ)、雷大臣社(中臣烏賊津連)、人丸社(柿本人麻呂)の3社が連なっていた。生田神社の社家って中臣氏の後裔なんだ。熱心に祈る若い女性の姿が印象に残った。
生田の森のそばにあった花手水。可愛い。
東門奥には稲荷社(ウカノミタマ)。『生田稲荷大明神』の扁額が掛かった鳥居の先には、数十本の鳥居が。
鮮やかで賑やかな雰囲気が好きだなぁ。
続いて生田の森。ここは源平合戦の古戦場でもあるそうだ。木漏れ陽が心地よい。
森の中に佇む生田森坐社(神功皇后)。朱い色だけでなく、社殿のフォルムがどことなく可愛らしい。嫁も同感だって。屋根の大きさとのバランスが、そう感じさせるのかな。
繁華街の中に位置してもさすがは歴史あるお社、こんな大樹が残っている。
ここが『かまぼこの発祥地』とする伝説があるらしいが、どこに伝わっているんだろう。少し探したが見つからなかった。
森を抜けて西北門の南には、生田池に囲まれた弁天社(イチキシマヒメ)。この立地だけで、御祭神はすぐピンとくるよね。
その傍に『活田の桃の由来』の書かれた案内板が立っていた。記載の通り、日本書紀の天武天皇九年正月条には、確かに「丙申、摂津国言、活田村桃李実也。」とある。知らなかった故事だ。桃には魔除けの力があるというし、それが実ったことをわざわざ残しているのだから、きっと特記すべき良いことだったんだな。
戸隠社(アメノタヂカラオ)。天岩戸神話に関わる男神さまだ。
その隣の蛭子社(ヒルコ)は狛犬が独特で、ウサギみたいに耳が立っているし、表情も愛嬌がある。社殿の中にはえべっさんの像などがあったりと、楽しい気分。
楼門内は一巡したので、拝殿前の広場に設けてあったテントで、御神籤。みくじ筒を触らなくて済むように、QRコードを読み込んで引くのが、ご時世だなぁ。それで引いた番号が1番!嬉しかったし、大吉であることをこの時点で確信したね!
授与所に行くと、様々な御守がズラリ。そうそう、こういうの期待していたんだよね。キーホルダー型で便利そうな交通安全御守と、とにかく可愛かったから幸守とを授かった。
それから向かいで御神籤を。僕のは大吉、しかも額田王の『あかねさす』の万葉歌まで載っていて、ますますテンション上がったよ。開運の鍵として、境内の稲荷社参拝と書かれていたけど、すでに済ませてあった。嫁のほうには、蛭子社のカエルを探せと。
せっかくなので戻って見つけた。カエルも縁起の良い生き物だよね。
楼門の内側にも扁額。『神恩感謝』……だろうか。くずし字は難しい。
楼門の外の松尾神社(オオヤマクイ)。神社あるあるだけど、同じ神さまを祀っているお社が複数あるわけね。しかもこちらは、灘五郷酒造の発祥地として、酒の神を奉斎したと。由緒ある古社には、色んな逸話が付いて回るもんだ。
最後に大海神社(サルタヒコ)。神戸の地主神なんだね~。しかし社名が大海とは。サルタヒコさま、ホントややこしい神さまだわ。
久しぶりに神社充して、とても気分が良い。お社の前で拝礼するたびに心が清々しくなっていく、あの感覚が好き。スピっぽい言い方だけど、実際そう感じるからな~。
嫁も生田神社好きなんだって。良いお参りだったよ。