雨の東京ディズニーランド
2019年4月10日水曜日
23:10
翌朝、天気は雨。予報で覚悟はしていたが、やっぱり憂鬱。部屋で簡単に朝食を済ませたら、ホテルエントランスでシャトルバスを待ち、到着のアナウンスを聞いて乗り込んだ。最も本数の多い7時台だけど、意外とすんなり座れたし、空いている。車内には、ランドとシーの開園時刻や開催中のイベントなどの案内が、映像とともに流されていた。バスはシー・ランドの順に回り、僕らはランドで下りた。
バスターミナルの屋根の下で、予め用意していた百均のカッパを着る。必要十分だけど面倒。
まずはハッピー15エントリー専用エントランスに向かう。手荷物検査を受け、列を確認したら、一旦嫁と別行動。嫁には並んでいてもらい、僕はこの日のホテルのプリチェックインのため、ウェルカムセンターへ。
ディズニーショップ『ボン・ヴォヤージュ』の横を通り、舞浜駅前のパークへ向かう人や通勤の波を潜り抜け、ウェルカムセンターに到着。カッパをこれまた用意しておいた袋に仕舞う。脱ぎ着することも想定済みだ。
係員さんが用向きや宿泊先をすぐ聞いてくれて、どのカウンターに並べばいいか教えてもらえた。前の組の人たちを待ってから、プリチェックインの手続き。ホテルサービスカウンターというだけあって、ホテルのような接客だ。
前泊用の荷物を預けて少し身軽になった僕は、元来た道を戻り、嫁と合流。ところが、嫁は列に並べなかったとのこと。ハッピー15エントリーの通行証がなければ、並ぶこともできなかったそうだ。これは失敗だった。僕がそれを渡していれば良かったのに、そこまで思い至らなかった。
仕方なく、二人揃ったところで列の最後尾につく。待つスペースは少し狭いし、思惑通りにいかず雨に打たれていると、気分が上がらない。
この日は8時40分から順次インパーク。
計画を練ってきていたので、最初に『モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク!”(モンイン)』のファストパス(FP)の発券機へ。しかし発券開始は9時からとのこと。せっかくのアーリーをここで潰すのはもったいない。ならばと『バズ・ライトイヤーのアストロブラスター(バズ)』のFP列(といっても複数あるので、その中の1つの2番目)に並び、45分過ぎに発券することができた。
それから『モンイン』のスタンバイ列につく。これなら無駄がない。
すると、僕のスマホに着信が。かけ直すと相手はホテルサービスカウンターで、再度向こうからかけてくれると。で、用件は、プリチェックイン時に記念のキーカードを渡すのを忘れていたという謝罪と、ホテルフロントに申し付けたら貰えるということだった。何事かと身構えたのにそんな内容だったから、ホッとしたよ。大したことじゃあない。
『モンイン』は映画で予習しておいたから楽しめた。Mマーク探してライト当てるのに夢中になり過ぎて、あんまり内容が頭に入ってこなかったけど。
最後にロズ姐さんから一言があるんだけど、「2台目のおにいさん。あんたなかなかいい男じゃない。私のタイプよ」って僕かよ!隣の嫁も大爆笑。イヤな気分が一気に吹っ飛んだよ。ありがとうロズ姐さん。
続いてシンデレラ城。ゲストの写真を撮ってあげているキャストさんがいたので、僕らもお願いした。構図指定とか考えていたけど、雨中で余裕がなくてできなかった。
そのまま『シンデレラのフェアリーテイル・ホール』に行く。シンデレラ城に入れるってのがいいね。開園直後にここへ来る人も少ないから、ゆったり見られた。嫁が玉座に座ることもできたし。もうちょっと上手く撮ってあげられたら、なお良かったかなぁ。
『バズ』のFP指定時間になったので、トゥモローランドに戻る。FP使うとサクサク前に進んでいくから、待機エリアの様子を、ほとんど見ることなく通り過ぎちゃう。アトラク自体はシューティングゲームみたい。ライドの回転レバーが1つしかなくて、僕が操作してみたけど、二人の息を合わせるの難しい。リピーターには得点競うの楽しいかも知れないけど、僕らはあんまり惹かれなかったな。
次も予定していたことで、『タウンセンターファッション』でファンキャップを購入。嫁がデイジーダックで、僕がドナルドダック。僕がディズニーキャラで一番好きなのがドナルドで、嫁もデイジー好きなので、合わせをしたかったんだ。いい年した大人がはしゃげる場所……それがTDRだと思うから!
それから、傘が売られているのを見て、こちらも買うことにした。全然混んでいないし、傘を差してもまったく迷惑にならなさそうだったから。カッパの煩わしさに、早くもウンザリしていたし。
それから『リフレッシュメントコーナー』で、バケパの特典であるチケットホルダーを貰う。ついでにこれも特典のフリードリンク券で、オレンジジュースとココアを。チケットホルダーはあんまり使う気になれないな。
相合傘してファンタジーランドまで行き、『ピーターパン空の旅』に並ぶ。予習していた通り、列の長さの割りにはやたら待たされたし、見る物がないから退屈。アトラクはピーターパンの世界そのままで、空を飛ぶ浮遊感がまずまず良かった。
嫁が入りたいと言うので、『キングダム・トレジャー』を物色。一人ずつ差したほうが良いと思ったので傘を追加と、なんだかんだと濡れるのでミニタオルを入手した。
次の予定時間が迫りつつあったので、再入場のスタンプを手の甲に押してもらい、TDLを出て、ディズニーアンバサダーホテルゆきのシャトルバスに乗った。
アンバサダーは嫁も初めてということで、ホテル内を散策。天井に描かれたイラストや、金色のミッキー像など、あちこちにカメラを向ける嫁が楽しそう。
予約時間が近づいたところで、『シェフ・ミッキー(シェフミ)』へ。大人気と聞いていたので、予約が取れたときから僕も楽しみにしていた。
席に通されて、浮かれついでに、イースター限定ノンアルコールカクテルまで注文。ブッフェ形式ってあんまり好きじゃないんだけど、期待していなかったぶん、意外と美味しく食べられた。
順番にキャラクターが会いに来てくれるはずだから、周りを歩いている彼らを見てはそわそわ。
そして僕たちの卓の番が回ってきた。お待ちかねのキャラクターグリーティング!
最初に来てくれたのはミッキー。スーパースターにようやく会えたわけだけど、記念撮影してハグして、とマニュアル通りこなされただけの、塩対応……あとで写真を見比べて気づいたのが、他のキャラクターが皆片足を後ろに引いたモデル立ちだったのに、彼だけ足が揃っていたこと。もしかしたら、新米ミッキーだったのかも知れないなぁ。
続いてミニー。僕たち二人を指してから、指で大きくハートを描いてみせて、「二人はとってもラブラブなのね」って言ってくれたみたい。声を出せなくても会話ができるって、こういうことか!所作がいちいち可愛くて、にわかにミニーのことも好きになった。
次に会いに来てくれたのが、ドナルド!自分のファンキャップを被っているのに気づいて、喜んでくれた。いやいや待ってドナルド、この青いシャツ、白いボトム、さらに黄色い靴まで見て、と彼の視線を誘導。すると、一つひとつ指を指していって、僕の全身ドナルドカラーだと気づいた途端、「なんてこったー!」と頭を抱えてビックリしてくれた。念入りに準備してきた甲斐があった。会えて嬉しかったよ、ドナルド!
ちなみに嫁は全身デイジーカラーコーデ。二人して完璧な装い。
最後はデイジー。ドナルドのファンキャップに超反応して、被った僕の頭をポカポカ叩いてきた。ドナルドとデイジーの関係って、友達であり恋人でありライバルでもある。ここはライバルを見つけたリアクションだったのかな。こんな風に構ってもらえるとは、まったくの予想外!嬉しいのなんの。嫁がカメラを向けたら、してやったりの顔である。彼女も僕ら二人の服装を喜んでくれたし、ハートを作って「二人は仲良しね」って言ってくれた。デイジー最高。
楽しいひと時はあっという間。名残惜しいけど、会場を後にしてシャトルバスで再びTDLに戻った。
再入場した先のワールドバザールに、デイジーがいた。女の子や子連れに取り囲まれているし、ほぼ幼い子供を優先して相手をしているように見えた。グリ初心者には、この輪に加わるのは難しい。『シェフミ』が如何に有り難いか、直後に思い知った。
次のアトラクは『スペース・マウンテン(スペマン)』。絶叫系が苦手な嫁でも、これはまだ大丈夫だそうだ。バケパ特典のいつでも使えるFPを使って時短。暗闇の中を走り、レールが見えないため、予測のつかないカーブが面白い。
受付のおねーさんに、「帽子と靴、バッチリですね!ドナルド、デイジー、いってらっしゃい!」って言ってもらえたの、嬉しかったな。
それから、嫁が家族旅行では行かないエリアの、トゥーンタウンを見たいというので、行ってみた。色んな所に仕掛けがあって面白いらしいんだけど、雨の中探す気にはなれなくて、散歩するだけで終わった。でも、歩いているだけでも雰囲気の楽しい所だ。
『ミッキーのフィルハーマジック』は冠にミッキーと付いているけど、実質ドナルドが主役の4Dアニメ。ディズニー映画の世界に迷い込んだドナルドが、各キャラや名シーンと絡むのが、見応えあるわ面白いわ。
嫁のオススメ『ホーンテッドマンション』。独特の世界観が人気でFP対象でもある。だけどこの日FPの発券は無し。やはり相当空いているようだ。キャストさんの衣装からして作り込まれているし、内容も完成されているというか、ファンがいるのも納得。
館を出たところで、イースターパレード『うさたま大脱走』に遭遇した。キャラクターたちがカッパ着ている。ノリの良い音楽に合わせて、踊っているドナルドたちが可愛かったな~。
それにしても寒い。雨というだけでなく、明らかに気温が低い。下にライトダウンを仕込んできた嫁が正解。TDRは海のそばだから、風もあって寒くなりやすいとは聞いていたけど、想定以上だ。『キャプテンフックス・ギャレー』で紅茶を貰って、体を温めた。
だいたい計画は消化できたので、『モンイン』にもう一回乗りたいと提案。嫁が賛同してくれたから、FPを使って、今度はちゃんとストーリーも見て楽しんだ。で、ロズ姐さんからの一言が、「1台目のおにいさん(以下略)」ってまた僕かーい!二人して大笑いしたけど、あとから嫁が「えー、私はぁ?」とやや不満げ。まさか2回乗って、2回とも同じリアクションされるとは思わないじゃないねぇ。
疲れてきたし冷えるし、夜のパレードの前に軽く食事もしたいしで、『センターストリート・コーヒーハウス』に入る。コーンスープの温かさが染みる。食べ終わってからもまだ休み足りなくて、カフェインレスコーヒーを追加した。
体力が回復したところで、興味があった『イッツ・ア・スモールワールド』へ。アナ雪やラプンツェルなどのディズニーキャラを探したり、同じ曲を繰り返しながらも、だんだん賑やかに、様々な民族音楽風に変わっていったりするのが楽しい。小さな世界を、自分でも意外なほど気に入ってしまった。しばらくこの歌聴いていたいし、また乗りたい。
世界各国のモチーフが散らばるなか、鳥居を逃さなかったあたりが「ハルくんらしいね」って嫁に言われた。
外に出ると、濡れた地面が水鏡になっていた。寒いし冷たいけど、こんな景色が見られるのは雨だからこそだね。
何か食べたいわけじゃないけど、ハートの女王の城を見てみたくて『クイーン・オブ・ハートのバンケットホール』へ。混雑していないからできたことだと思う。
そのあと、行きたいお店があるという嫁についていくも、目的の店が見当たらない。名前がわからないけど香水のお店というキーワードだけで、近くにいたキャストさんに尋ねてみると、場所を教えてもらえた。さすがだなぁ。というわけで、『ラ・プティート・パフュームリー』でプリンセスモチーフのオードトワレを試してみたり。
また、『モンスターズ・インク・カンパニーストア』に立ち寄って、ミニタオルを追加購入。カバンなどを拭きたいだけじゃなく、もちろん嫁が気に入った可愛い柄のをね。
降り続く雨。バケパで『エレクトリカルパレード・ドリームライツ(エレパレ)』の鑑賞席を取っていたのに、中止になってしまった。中止のショー鑑賞券はFPとして使えるけど。
ただ雨の日は、代わりのパレードがあるらしい。それならシンデレラ城と一緒に見られたらいいなと思い、正面に見える位置で待つことにした。
すると、キャストさんが話しかけてきた。今日は場所取りなんてしなくても最前列で観賞できる、と。ここはお姉さんの言うことを信じよう。寒いから、待たずに済むに越したことはない。
というわけで、二度目の『リフレッシュメントコーナー』でココアを飲む。もうホット以外飲む気になれない。とにかく寒い。
パレードの時間が近づいたところで、再びプラザへ。先程と違って待機している人が結構いる。正面はすでにいっぱいだ。だけど、アドベンチャーランド寄りになったものの、確かに最前列を確保できた。希望した位置ではなくなったけど、良しとするか。
『ナイトフォール・グロウ』が始まった。まさか初めてのナイトパレード鑑賞が、雨の日だけのレアなパレードになるなんてね。
しかも、とっても素敵!青を基調とした光るフロートだけでも美しいのに、パレードルートに煌びやかな電飾が反射して、幻想的な世界をつくりだしている。
音楽も素晴らしい。一発で虜になっちゃった。
フロートは4つだけ。短い時間だったけど、全然不満に思わない。夢の中にいるような心地がしたよ。
楽しくて、しばらく後ろをついていった。
この日の最後は『キャッスルカルーセル』。こちらもライトアップされてムードたっぷり。子供っぽい回転木馬も、夜になれば大人も楽しめるものに。
嫁と二人で並んで乗る。幼児の頃以来じゃないかな。ただクルクル回るだけなのに、なぜか面白く感じた。
それにしても疲れた。近くのレストランを探して、『トゥモローランド・テラス』に入る。メチャクチャ席数多いのに、閑散としていた。休むのに好都合。温かいコーンスープを飲みつつ、ナゲットをつまんだ。
さあ、ホテルに行こう。エントランスを出て、東京ディズニーランド・ステーションからディズニーリゾートラインに乗り込んだ。バケパのフリー切符が役に立つ。イースターにデコレートされた車内が、まだパークの中にいるような気分にさせてくれた。
これから2泊するのは、東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ。東京ディズニーシー・ステーションから、連絡通路を伝ってホテルエントランスまで行くことができた。便利。
プリチェックイン済みなので部屋まで直行可能なんだけど、レセプションに立ち寄り、貰いそびれていた記念のキーカードを受け取った。
それと、館内ショップ『ミッキランジェロ・ギフト』にも寄り、バケパオリジナルグッズをゲット。ポータブルクッション・レジャーシートとそれらを仕舞えるバッグのセットを選んだ。実用性高そうだし。
ついでに、小腹が空いていたからカップ麺とビールを調達。
取った部屋はヴェネツィア・サイドのスーペリアルーム。予約時に空いていたのが、この1室だけで。十分な広さで、ソファがくたくたの身には有り難かった。
ペースが掴めず疲労困憊だわ、雨が面倒だわ、とにかく寒いわ……と大変な一日だったけど、なんだかんだで楽しかった。嫁が僕の希望をよく聞いてくれたお陰かな。