凍える春の東京ディズニーリゾート

2019年4月11日木曜日 23:13
2日目の朝食は、ホテル内のレストランにて。『オチェーアノ』のブレックファストブッフェは、種類が豊富で美味しかった。ゆとりのある配置で、ゆったり過ごせたのも良い。ハーバーショーのリハなのか、船が少しだけ見えた。
予約するとき、早い時間か遅い時間かしか空いてなかった。仕方なく6時台を選んだけど、結果的に良かったかも知れない。


ヴェネツィア・サイドの部屋からの景色。確かにテレビなんかで見るヴェネツィアのよう。日本じゃないみたい……と言いたいところだけど、そもそもディズニーって現実じゃないみたいな世界なので、この風景さえすんなり受け入れられてしまう。
ホテルミラコスタのメインエントランスを出て、連絡通路脇の階段を下り、ノースゲート横のハッピー15エントリーの列に並ぶ。雨が降っていないと何かと楽だなぁ。一般も含め、全体的にゲストが多い気がする。
8時45分からインパーク。キャストさんたちの呼びかけが効いているのか、皆お行儀良く走らず奥へと進んでいく。僕らもまっすぐ『タワー・オブ・テラー(タワテラ)』のFP発券に向かった。


FPを取ったら、ウォーターフロントパークでシェリーメイの整列グリに並ぶ。
この日の天気は、前日の悪天候が嘘のような快晴。少し葉が出てきているけど、桜の花が青い空に映える。しかし風の強さは相変わらずで、ショーなどに影響が出そうだ。
列はそこまで長くないものの、進みが遅い。だからだろう、並び始めてしばらくしたら、間もなく整列を打ち切るとのアナウンスが聞こえてきた。結局30分ほど待って、自分たちの番。


ハイタッチで挨拶して、記念撮影して、ハグして、ちょっとお話しして。シェリーメイと会えた嫁は、とっても良い笑顔をしていた。僕も嬉しくなる。
カメラマンにフォトキーカードを渡して登録してもらった。


成り行きで公園の中を歩く。そこら中うさピヨだらけだ。
モニュメントの前にカメラマンがいて、ここでも列ができていた。FPの指定時間まで少しあったので、僕らも撮ってもらった。

それから『タワテラ』へ。FPを使ったら、中に入るまでは早かった。が、中に入ってから結構待たされるね、これ。上手い仕掛けだとは思うけど、待たされていることに気づいてしまった僕には、退屈な時間。
TDSの中でも高い知名度を誇るアトラクだから、僕が希望した。嫁は絶叫系が苦手なのに、ちょっと無理して付き合ってくれた。
エレベーターなのに着席するってシュール。落ちる前、思ったより外を眺める時間あるんだなぁ。勝手に期待値上げていたせいだろうけど、あんまり落ちないし評判ほどスゴくなかった、っていうのが正直な感想。隣の嫁はなんか叫んでたけど。

アメリカンウォーターフロントからメディテレーニアンハーバー経由で、ミステリアスアイランドに向かう。
途中、喉が渇いたから『ザンビーニ・ブラザーズ・リストランテ』でドリンク片手に休憩。嫁はホットを継続していたけど、僕はティーソーダなんて冷たい物を飲む余裕があった。この時は、まだ、ね。
ミステリアスアイランドまで行った目的は、『センター・オブ・ジ・アース(センター)』のFP発券状況の確認。このあとランチとショーの予約をしているから、それらが終わった時間に合うFPを取りたいなと。すると、14時台と丁度良い時間のを発券していた。スケジューリングばっちりじゃないか。


少し時間が空いたけど、それも計画通り。あくせくアトラク乗りまくるより、風景も楽しみたい。
公式がマークを掲示しているフォトスポットがパーク内にあって、せっかくだから活用してみた。しかし、なぜこの角度なんだ?と首をかしげたくなるスポットもチラホラ。


プライオリティ・シーティングの希望時間になったところで、『マゼランズ』へ。TDS最高級レストランだ。
とはいえ、パーク内とあってドレスコードは無し。豪華で重厚な調度品に囲まれながらも、ファンキャップを脱がない。夢の国では体の一部だからいいの。


イースター限定コースを、白ワインとともに。このレベルの料理を、テーマパークの中で食べられるなんて。外で同じ価格帯とは勝負できないと思うけど、そこはそれとして、十分満足する美味しさ。
ホントはディナー利用したかったんだけど、ひとまず行くことができて良かった。嫁の希望がひとつずつ叶えられていく。

アメフロに戻るついでにフォートレス(要塞)を散策。ただ、ここに登っちゃうと行き止まりなのね。迷路みたいで面白かったけど、無駄足になった。


ハーバーを眺めつつポンテ・ヴェッキオ(古い橋)を渡って、アメフロのブロードウェイ・ミュージックシアターへ。『ビッグバンドビート(BBB)』を観賞するのだ。外には自由席を求める人たちが、大勢屯していた。
バケパで押さえられたのは、かなり前列でほぼ中央。さすがに良い席だな。
ビッグバンドジャズの演奏を従えた、シンガーやタップダンサーたちによるパフォーマンスは、メチャクチャ本格的。ディズニーキャラ抜きにしても楽しめるほど、素晴らしい。歌声が心地良過ぎて、寝不足気味だった僕は危うく眠りこけそうになった。
ジャズの定番ナンバー『Sing Sing Sing』はやっぱり盛り上がる。さらにミッキーによるドラムプレイ!周りのミュージシャンも引けを取らないはずなのに、ミッキーたちの扱いは当然ながら特別。音楽の世界にはきっと、巧いだけでは売れないって現実があるんだろうな……などと夢の国にあるまじきことを考えてしまった。
ともあれ、『BBB』はまた聴きに行きたいな。

次は、プロメテウス火山方面に戻ってFP使用の『センター』。時間効率は良いけど移動効率やたら悪いなぁ。胡散臭い地底生物たちに苦笑いしたあと、猛スピードで落下。絶叫系に分類されるはずだけど、速過ぎてあっという間に終わるからか、これは嫁も平気だそうだ。
『ノーチラスギャレー』で並んでウーロン茶を貰って、休める場所を探していたら、『マンマ・ビスコッティーズ・ベーカリー』前まで歩くことになった。ここはオープンエアの席がたくさんあって、有り難い。
ぼんやりハーバーショー『Tip-Topイースター』の音を聞きながら、ひと息。首を伸ばせば、キャラクターがチラッと見える。場所取りはしんどいし、このくらいでいい。冷めにくいウーロン茶を飲んでいたら、ショーの音が途切れた。中断するとのこと。強風の影響が、やはり出たか。空も曇ってきた。
『マジックランプシアター(マジラン)』のために、また同じような道を歩いてアラビアンコーストまで。だけど待ち時間が意外と長かったので、後回しにすることに。ただ移動する前に、アラジン大好きな嫁に付き合って、辺りを散歩した。映画で見たような街並みに、僕も感心。ジーニーにも出会ったけど、女子高生に囲まれていて近づけなかった。グリで相手をしてもらうには名前を呼ぶのが良いらしいけど、皆そうしてたぞ。効果あるのかな。


先に『インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮』に乗ることにする。曇り空のほうが魔宮らしい雰囲気が漂うね。
映画のハイライトの追体験のようなライドで、メッチャ楽しかった。転がってくる巨大な石見たら、にやけてしまう。

戻って『マジラン』の列に並ぶ。あんまり待ち時間変わってなかったけど、諦めて。やっとこシアター内に入ったら、ホール内でまた待たされる。
ストーリーは映画とは異なるオリジナルで、少年アシームとマジシャンのシャバーンなる人物が出てくる。馴染みにくいなぁと思っていたら、ジーニー登場でガラリと展開が変わって、そういう意味で実にアラジンらしい。結局、ジーニー最高!って気分で終わるし。

夕食は『マゼランズ・ラウンジ』でお酒でも飲みたい。攻略本にあまり待たないって書かれていたから、気楽に行ってみた。ところが、待てど暮らせど列が進まない。じっとしていると、風で体が冷えてきた。かなりツラい……。耐えられなくなり、やむなく列を離れた。
とにかく寒い思いをしなくて済む場所が良い。前日TDLの『トゥモローランド・テラス』が広くて空いていた印象がある。というわけでリゾートラインでTDLへ移動。両パーク行き来可能な、マルチデーパスポートスペシャルの恩恵を受けることになるとは。
当てにしていた『トゥモローランド・テラス』も、夕飯どきとあって大混雑。しかし店内をさまよっていたら、偶然目の前で席を立った人がいて、タッチの差で確保。助かった。疲れている嫁には座っていてもらい、僕が適当に買いに行く。
ここでは攻略本知識が役立った。カウンターサービスでは左右交互に対応する、たとえ片方の列だけが長かったとしても――という。修学旅行の男子学生がぞろぞろ左だけに並んでいたので、僕は誰もいない右へ。左の最前列の男子の対応が済んで、先に並んでいたその後ろの子が自分の番……と思っていただろう、次は僕の番なんだ。混んでいるのに、早々と嫁の所に戻ることができた。
チーズ&ビーフバーガーと、またしてもコーンスープの世話になる。温かさと塩気が欲しいんだよ。

それにしても寒い。寒過ぎる。こんなんじゃ『エレパレ』の場所取りだけで凍えてしまう。
『タウンセンターファッション』で厚手の服か何かないかと探し回るも、これといったものが見つからない。一番暖かそうなのはブランケット。普段使いには向かないデザインだけど、背に腹は代えられないと購入。
でもこれは良い買い物だった。メチャクチャあったかい。お陰でパレードの場所取りから最後まで、寒さをしのぐことができた。
トゥモローランド寄りの最前列に、バケパ特典で引き換えたレジャーシートにクッションを敷いて。意外と快適。
縁石より内側に入っていないといけないという、注意が行き届いていたのも良かった。あとは、子供が持っている光るオモチャもなんとかしてほしい。


そして、待ちに待った『エレパレ』!僕の中で、これぞ東京ディズニーランドってイメージがあって、最も観たかったもの。


チェシャ猫は『エレパレ』の象徴的存在。実物が目の前を通っていくから、嬉しくて何枚も写真を撮った。


海賊船やジーニーなどが、鮮やかにくるくると色が変わる。LEDで表現が豊かになったんだろうな。


アナ雪の氷の城。綺麗に撮ろうとすればするほど、手ブレ写真が増えてしまった気がする。
正味15分ほどのパレード。いっぱい堪能して、感動だったよ……。

ブランケットがとにかく有用とわかったので、嫁の分も買った。僕はポンチョ風に、嫁はスカートにして着た。
風は強いままだから、『ディズニー・ライト・ザ・ナイト』は中止だろうと踏んで、TDSに舞い戻ることにする。が、駅でモノレールを待っていると歓声が。振り返ると、花火が上がっているじゃないか。うわぁ、失敗した……シンデレラ城と一緒に近くで観たかったのに……またの機会のお楽しみってことにしよう。


閉園まで1時間余りなのにTDSに戻ったのは、夜景観賞のため。嫁のたっての要望だ。おとな旅に相応しい。
不気味に浮かび上がる『タワテラ』の存在感が際立ち、最上階に時折走る緑の光が、良く判る。


宮殿の中庭と半月。元々ディテールまで作り込まれているから、暗い中だとより雰囲気が出るね。
『キャラバンカルーセル』にも行く。こんな時間でもゲストが多かった。嫁はお目当てのジーニーに乗ることができて、ご満悦。


そのあとも、キングダム・ブリッジとアラビアンコースト、S.S.コロンビア号、トイビル・トロリーパーク、プロメテウス火山と、嫁に引っ張られる形でナイトビュー巡り。
嫁のほうが次々に行きたい場所へ走っていくという、いつもと逆の行動パターンに、思わず頬が緩む。ホントはロマンチックに二人で眺めたかったと言ってたけど、スゴク楽しそうだったから、これはこれで良かったんだと思うよ。

22時が迫ってきたので、ミッキー広場へ向けて戻る。もうすぐ閉園だというのに、まだまだ大勢のゲストの姿がある。こんな時間まで遊べるのっていいよね。
そういえば『トイ・ストーリー・マニア!(トイマニ)』の前に、到底閉園時間までに捌き切れないほどの人数が並んでいた。並ぶのを許しているってことは、少々過ぎても乗せてくれるってことか。大らかだなぁ。
僕たちはミラコのホテル&パーク・ゲートウェイを通って帰った。そのまま『ベッラヴィスタ・ラウンジ』に雪崩込み、フィットチーネを摘まみながら、それぞれスパークリングワインと舞浜地ビールを飲む。一日の疲れを癒す時間。

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