びわ湖バレイからの景色は唯一無二の絶景だった

2017年4月28日金曜日 12:32

2016年7月オープン当時注目を集めたびわ湖テラス。人混みの苦手な僕たちは、そろそろブームも落ち着いただろうと、GW直前、グリーンシーズン開始に合わせて行ってみることに。登山などでそれなりにあちこち眺望を見てきたけど、それらと比べても、ここからの景色は本当に絶景だった!

事の始まりは、じゃらん限定ポイントがかなりまとまって入ったこと。これを有効活用したいというところから旅行のプランニング。じゃらんでは宿泊以外に遊びや体験の予約もできるので、そこから興味があるものをピックアップした結果、琵琶湖クルーズがいいね、と。じゃあ行先は滋賀県として、他に気になる場所はといえば、びわ湖テラスだ。びわ湖バレイと大津港の間には日吉大社があるけど、日帰りでは時間的に厳しいため、今回は見送った。日取りは、GWの混雑を避けて平日の金曜日を。そんな具合で、びわ湖バレイ行きが決定。

ゆとりのある工程になったから、朝食は自宅で食べてゆっくり8時半出発。阪神高速にも名神高速にも渋滞は無く、西大津バイパスから湖西道路を経由して、すんなり山麓駅の駐車場に着いた。10時半というさして早くない時間だったからか、そこそこの台数で上のほうは埋まってる。それでも係員さんの案内で、ロープウェイ乗り場に近い位置に停めることができた。
乗り場に向かう途中、誘導してくれた係員さんから、「寒いよ?」とロンT1枚の僕の服装を見て声を掛けられた。大丈夫、バッグの中にウインドブレーカー持ってきてるから。嫁はすでにしっかりジャケットを着込んでた。
これから登るびわ湖バレイは、比良山地に属する標高1100mの打見山うちみやま山頂にある。平地より5度ほど気温が低いので、春でも防寒対策が必須なのだ。

チケット売り場にてロープウェイ往復とランチブッフェのセット券を購入。単体より得になるもので、これは事前チェック済み。ロープウェイ往復のみなら、公式サイトにある割引クーポンを使うのが利口かと。
このロープウェイ料金が高額で入場は無料っていうのが、神戸布引ハーブ園そっくりだなと思ったら、同じグループの経営だった。納得。
面白かったのがゴンドラの止め方。到着したてで反動で揺れているゴンドラを、その両サイドから立てて仕舞っていたステップが下りてきて、挟み込んで止めるという、なかなか強引な力業だ。
乗り場に着いたのが丁度発車したばかりのタイミングだったので、かなり前のほうに並ぶことに。ぼんやり待ってたら、気づくと後ろにはズラリと行列ができてた。平日だからお年寄りの姿が目立つ。僕らが出発する際に乗り場をゴンドラ内から見たら、大学生らしき団体が押しかけてて、さらに凄い人数に。今からが最も混み合う時間なのかも。


乗り込んだらゴンドラ後方の窓際真ん中を確保。先に並んでた特権だね。椅子はそれを必要としてる人たちが多いから譲ろう。121人乗りという大型だけど、かなり一杯だ。平日でコレだから、週末のことを考えると空恐ろしいな。
ロープウェイから見る景色でさえ、この素晴らしさ。車内からは感嘆の声が挙がった。頂上からの眺望に期待が膨らむ。
山頂駅に着いたら、何はさておきびわ湖テラスへ。


行き着く先には、テラスから見下ろす大パノラマ!北から南へ広がる雄大な琵琶湖と、青い空と、白い雲!こんな絶景はここにしかない。この全景の美しさは、言葉や写真では伝え切れないな……。


足元の水盤はインフィニティプールを意識したつくりで、自分の立っている場所が琵琶湖とひと続きのような感覚に陥り、湖と溶け合うロマンティックな光景になる。もうこれだけで、ここに来た価値があったよ。


嫁と感動を語らいながら立ち尽くしてると、ソファで寛いでたスーツ姿の男性のうちの一人が写真を撮ってくれた。わざわざ歩み寄ってくれるって、なんていい人なんだ。些細でも、こういう出会いが旅の醍醐味だな~。僕らも女性グループに頼まれて撮ってあげたり。
それにしても若い男ばかりのスーツを着た集団って、いったい何者だったんだろう。


向こうに浮かんでるのは沖島という、琵琶湖最大の島。帰りのロープウェイのガイドさんから聞いた話によると、現在でも人が住んでいる日本で唯一の淡水湖の島とのこと。ちょっとビックリ。
琵琶湖の島といえば、竹生島にはいつか行ってみたいんだよね。
くびれとか大きな湖の形がクッキリとわかる、いつまで眺めてても飽きない風景。だけど、一緒に着いたはずの人たちはいつの間にやら散ってしまってた。ひとしきり見たら満足したんだろう。僕らも別の場所へ行ってみよう。


乗り場方面に戻っていくと、蓬莱山ほうらいさんが見えた。一部に残雪があるのも確認できる。4月の終わりだというのに雪が残るほど高山なんだなと、改めて肌寒さとともに実感。
あっちの上にもリフトで行けるらしいけど、別に行かなくて良いか。


展望スポットは西側にもあった。琵琶湖と近江盆地を囲うように、折り重なる比良の山々が雄々しい。


湖と空に挟まれた街並みが青く霞んで、境界線が曖昧になる。

そろそろおなかが空いてきたので、『ブッフェレストラン レイクビュー』にてランチ。普段ならブッフェスタイルの店には行かないのだけど、日程的に便利なのと、思いの外評判が良かったから。全席禁煙ってのも大きい。
実際これが結構アタリで、料理の種類は豊富だし、チンしただけではできない凝った料理も多い。この日は地中海をテーマにした内容で、魚介や野菜がふんだんに使用されてた。なかでも鰆のバジル焼きが美味しかったな。あとハヤシライスがあるのが珍しくて、つい食べてみちゃった。嫁はチョコファウンテンに喜んでた。観光地なのにこれで大人ひとり千6百円は、値打ちあるね。


食後のコーヒーは、『テラスカフェ』で。
第1テラスはカフェ利用客のみの特等席。ここから横を見ると、大地がまったく目に入らなくなり、空に浮かんでいるよう。思わず青空だけ撮影なんかして、嫁から意識高い系みたい、ってツッコまれた。
ただカフェラテは、紙コップだわ少ないわ大して美味しくないわで、ほとんど座席代だね~。最高の眺めのなかで一服できたから良いけど。
ひとつ補足すると、トイレが山の上とは思えないほどメッチャ綺麗だった。新しいからかな。

絶景を心ゆくまで堪能したところで、下りることにした。他にもジップラインなどアクティビティがあるんだけど、僕たちは眺めるだけでもう充分。すると、だんだん曇りがちになってきた。良いときに行けたもんだ。
びわ湖バレイは、景色を見ながらお茶するだけでも良しの、素晴らしいビュースポットだったよ。

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