玄武洞と玄さん

2014年11月15日土曜日 23:58
城崎マリンワールドを巡って、これで解散かなと思いきや、義父が玄武洞を見に行こうという。僕も興味はあるし、せっかく豊岡まで来てるのだからとも思う。しかし義祖母はどうなのか。疲れたとか帰りたいとは言わないから、良いのかな~。
ホテルで荷物と車を受け取り、それぞれの車に分かれて玄武洞公園に向かう。

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天気が下り坂で、小雨がぱらつくこともある。しかも、駐車場から玄武洞まではちょっと登らなきゃならないのか。
幸い登り口に杖が用意されてたし、上まではすぐ着いた。義祖母にとってしんどいことにならなくて、ホッとした。

そこで聞こえてきたのが、営業のおばさんの張り上げる声だった。「このあと2時、玄さんがやって来ますよ~!」
玄さんとは、豊岡市のゆるキャラで、ちっともゆるくない六角形の怒ったオッサン顔で、しかも喋るというユニーク過ぎる渋キャラだ。それがココにもうすぐやって来るのか。会ってみたいぞ。

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ひとまずまだ時間はあるので、玄武洞を観賞する。
規則正しく並んだ割れ目に、自然の凄さと美しさがあるね。雪の結晶なんかもそうだけど、自然界には整然とした形のものがあって、圧倒される。

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近くの青龍洞も見た。
人工物を超えた何かがあって、ただただスゲーとしか言葉が出てこない。

14時前には、レストハウス付近に人々が集まり始めた。僕たち一行も中で待機。
そしていよいよ、自身のCDの歌声と共に、玄さんが現れた。そのオーラ……の無さ加減が、逆にスゴい!言い知れぬ哀愁を漂わせてる。なぜだろう。

そうこうするうち、玄さんとの記念撮影会が催された。結構な行列ができて笑える。
この時初めて知ったんだけど、彼にも一応キメポーズがあって、足を軽く開いて立ち、「元気ポーズ」の掛け声を共に両手の親指を立て前に突き出す、というもの。一緒にやると、割と恥ずかしい。
なんか乗っておかないと損みたいな気がして、僕らも撮ってもらったケド。

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キャラ変えたのか、もう喋らないのね、玄さん。ずっと付いてる営業のおばさんだけが喋ってた。
ただ、撮影後の握手は両手でしてきて、なんか頑張ってるのは伝わってきた。いい人って感じ。

写真撮ってもらったあと、もう一度洞を見た。
それから駐車場に戻る頃には、すっかり人だかりも捌けてて、新しく玄武洞を訪れた人たちに向けて玄さんと営業さんはPRしてた。

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しかし、周りに人がいないゆるキャラは、遠目から見られるだけで、ほとんど誰も近付こうとしない。さっきまでの熱はどこへやらで、おばさんの必死に呼びかける声が、なんだか虚しく聞こえる。
佇む玄さんの姿が、まるで売れない演歌歌手のよう……そうか、わかった。あの時感じた哀愁の正体は、これだったんだ。

玄武洞より玄さんで盛り上がった気がしないではないけど、義祖母が玄武洞でほーッと感動してたように見えたから、ココも行って良かったのかな。

公園から駐車場のほうへ戻り、玄武洞ミュージアムに入った。そこで土産を物色したり、隣接されたレストランでお茶したり。
そうして解散。義父母にはお世話になりました。義祖母がしきりに感謝の言葉を発してたから、きっとこの旅行は良かったんだろう。そう思いたい。

帰りは僕の運転で。
朝来市の道の駅に立ち寄って、いつぞや竹田城跡を訪れたとき買えなかった土産を買った。

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帰宅後、城崎マリンワールドで購入したぷりんマーブルケーキを食べた。絵柄が可愛いからという理由で嫁が選んだ、所謂パケ買いである。予想通りの味で、結構美味しかったよ。

城崎にはまた行きたいと思う。
金波楼も良かったけど、同じ温泉に入るのは面白くない。次は温泉町のほうに泊まろうかな。
玄さんは……うん、頑張れ。陰ながら応援しよう。

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