須磨海浜水族園

2014年9月22日月曜日 23:59
立雲峡からの竹田城跡を見たあと、コンビニで朝食を調達してから、ドライブがてらのんびり地道で加古川まで帰った。
この日本来の予定は、CDや本を売りに行くこと。三脚などの荷物を置いて、代わりに売却する物を車に運び入れ、再度出発。お宝市番館で買い取ってもらった。

正午前になったので、どこかで食べていこうとなり、『力丸』で寿司ランチ。
いつもは満席で選ばないテーブル席も空いてる。だけど並んで食べるほうが好きだという嫁のチョイスで、カウンター席に座った。
目の前に生け簀がある。泳いでるアジを眺めてるだけでも、割と楽しい。
平日昼の客層ってどんなだろうって見渡してみたら、定年後の老夫婦ばかり。自分たちは特殊なのかと話して笑い合った。

それにしても天気が良い。このまま帰宅するのはもったいない気がするし、部屋にいたら暑くなりそう。
北に行ってきたし、姫路経由で戻ってきたから西にも行きたくない。
ということで、とりあえず東へ車を走らせながら、どこに行くか考えた。

そういえば生け簀の魚見てて面白かったな~と思い、須磨海浜水族園はどうかと提案。嫁に快く受け入れられ、目的地が決定した。
何を急ぐワケでもないので、明幹から2号線で向かう。和坂の交差点前や垂水駅前のいつもの渋滞も、気にしない。思い付きのデートに心が躍るだけだ。

14時半過ぎに須磨海浜水族園に到着。ここを訪れるのは5年ぶりなのか。
エントランスホールの大水槽では、大型の魚より、小さい魚のほうに目が向く。ちょっと新鮮。生け簀効果か。他の水槽を見てても楽しい。カタクチイワシの回遊は、ずっと見てても飽きそうになかった。

園内の客層は、未就学児を連れたファミリー中心で、若いカップルや老婦人のグループも多かった。ってまた客層を意識してしまってる。普段平日には見ない所だから、興味が湧くのかな。

時間が近づいたので、イルカライブを見に行く。15時半からのはトレーニングライブらしい。
開始前の水が掛かる席への注意を説明する、MCのおねえさんが上手くて面白い。MC終了後に、何も知らずに水被り席に着いたご婦人方も誘導してた。会場を良く見てるな~。
ショーはまず、デビューして間もない雌イルカのジーナが、尾ヒレで水面を叩いて客席に水を掛けるという技の練習。それから先輩イルカたちがお手本――容赦なく水を浴びせに行く――を見せたり、音楽に合わせての曲芸を披露してくれた。
幼い子供たちはノリノリだし、僕たちの後ろに座った若い女の子も無邪気に声を出してて、少し羨ましく思えた。
とはいえ、ムチャクチャ楽しめたよ。自分の顔が綻んでるの、わかったし。

アマゾン館を回ってから、ラッコを見ようと話して、そちらへ。
こちらでもしばらく待てば、お食事ライブが見られるとわかり、毛繕いしながら泳ぐ2頭のラッコを眺めて待つことにした。
ずっと見てると、性格の違いが結構ハッキリ判る。小さいほうのラッコは水面を背泳することが多くて、客を意識してるような目線と仕草。大きいほうは潜ってることのほうが多いのと、そわそわと飼育員の出入り口の前に行ったりして、餌を待ちきれないようす。
同じ目的らしき人たちが、他に数人、水槽の前に並んでる。意外と少ないな~。
……なんて思ったのは間違い。もうすぐ始まるという頃に後ろを振り返ると、いつの間にか人だかりができてた。放送聞いて集まってきたんだろうか。
餌やりをする飼育員のおねえさんは二人で、それぞれ1頭ずつ担当する。
ラッコは、体の小さな雌の名前が明日花、もう1頭が雄のラッキーだそうだ。
マイクを通しておねえさんのMCが聞こえる。この人も上手いな~。当たり前か。
前脚を器用に使って餌を食べる、ラッコたちが可愛い。明日花は先ほどまでと変わらない感じで食べてたけど、ラッキーは打って変わって面白い動作を色々見せてくれた。「もっと頂戴」とばかりに前脚をおねえさんの膝の上に乗せたり、高く掲げられた餌に向かって首を伸ばしたり、隣の水槽に投げられた餌を追って陸に上がったり。食べてる間に遠くに投げられた餌があっても、おねえさんが指を差すとちゃんとそっちを向いて見つけるあたり、賢いんだな~と理解した。
あんな風に性格が出てると、飼育員さんたちも世話してて楽しいだろうな。
解説が終わって人だかりが消えても、長い間僕たちはラッコたちを見続けた。

水族館がこんなに楽しかったの、いつ以来だろう。
早朝から活動を始めて夕方まで、「遊んだ~ッ!」と強く実感した一日だった。

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