灘黒岩水仙郷からスイセン越しのオノコロ島を

2020年2月9日日曜日 13:44

灘黒岩水仙郷なだくろいわすいせんきょうは、兵庫県南あわじ市にある野生のスイセンの群生地。急斜面に500万本のスイセンが咲き誇り、展望台からは海とのコントラストが美しいという。淡路島眺めていたらお出かけしたくなったので、行ってみたよ。

窓から明石海峡大橋が見えるホテルで義母の還暦祝いをした翌朝、晴れ渡った空を見ていると、遊びに出かけたくなった。スイセンを見に行かないかと嫁を誘うと、快く応じてくれた。義父母らとチェックアウト後に別れ、僕たち夫婦は一路、淡路島へ。
しかしそのためには一旦海岸を離れ、垂水の山を登る必要がある。舞子からだと淡路島ってすぐそこに見えるのに、明石海峡大橋を渡るには遠回りしないとならないの、理不尽に感じるわ。橋のたもとに乗り口あればいいのに。
途中でガソリン給油してから、神戸淡路鳴門道を垂水ICから西淡三原ICまで。料金所を通ったら左に折れて、淡路サンセットラインを南進。国道28号線と交わるからか、八幡の交差点で渋滞した。嫁に確認してもらったら案の定、賀集八幡神社という八幡さんが近くにあった。
そこから南淡路水仙ラインをひた走る。淡路廃帝こと淳仁天皇の淡路陵の横を通り過ぎたあたりに、こんもりした古墳っぽい森が。あとで調べたら、淳仁天皇御母山背淡路墓と八坂神社で、どちらも古墳ではなかった。
淡路島、島とはいえ東南端まで行こうとすると小一時間かかるから、案外広い。山の起伏も結構あるし。

土生港を過ぎてさらに進むとセンターラインが無くなり、その向こうにはなんと、車の長い列ができているじゃないか。どうやら灘黒岩水仙郷の駐車待機列らしい。よもやこれほど混雑しているとは。ここまで来たらのんびり待とうと、腹を括る。結局30分ほど待った。
長く掛かるからとトイレの前で嫁を下ろしたら、するするとチケット売り場まで進めてしまい、嫁と二人分購入して、場内の誘導に従い駐車することに。売り場で嫁の服装の特徴を伝えておいたら、嫁も無事に通れて合流できた。機転の利く係員さんに感謝。嫁は、なぜ自分のことを知っているのか、不思議に思ったそうだ。


諭鶴羽山ゆづるはさんの裾に位置するだけあって、遊歩道の傾斜がそこそこキツい。中間に休憩所が設けられていたほど。僕らは平気だけど、お年寄りだと難儀しそう。
それにしても、さっきまで晴れていたのになぁ。この日の天気は、晴れたり曇ったりを繰り返した。


満開にはちょっと遠かったかな。だけど、白い花弁にレモンイエローの副花冠が可愛く、綺麗で和む。
遊歩道も展望台も狭いから混み合うけど、人出そのものはそこまで多くないな。バスで訪問する人もいたけど、駐車台数が限られるからかな。


展望台から、スイセン越しに沼島ぬしまを望む。沼島は伝説のオノコロ島ともいわれ、国生み神話の舞台とされる。上立神岩など島内を巡ったことはあるけど、こうして島自体をゆっくり眺めたことなかったから、なんだか嬉しい。


南側には、梅の花まで咲いていた。図らずも観梅までできて、なお喜ばしかった。


そこへ、ほんの少しだけど雪がちらついてきて、趣があるなぁと。
最後に土産物屋に立ち寄ったけど、これといって惹かれる物がなかった。残念。

スイセンと梅の共演には春の訪れを感じたよ。ただ、駐車待ちで長時間待つ羽目にならないようにしたいのと、見頃は確認しておきたいところ。と、なんだかんだいっても楽しかったけどね。

サイト内検索