伊弉諾神宮 ひのわかみやと陽の道しるべ

2020年2月9日日曜日 15:55

伊弉諾神宮いざなぎじんぐうにある『陽の道しるべ』は、伊弉諾神宮を中心とした太陽の運行を表すモニュメント。古代ロマンが詰まっていると聞き、確かめに行ってきた!

スイセンや梅の花を愛でたり、国生み神話の舞台とされる沼島ぬしままで見渡すなどしたあとに向かうのが、伊弉諾神宮。狙ったつもりはなかったけど、こちらもイザナギ神と関連が深い。
ルートは淡路サンセットラインをひたすら北上。必然的に慶野松原や五色浜といった、淡路島の西海岸沿いを走ることになった。夕陽でなくとも、海を眺めながらのドライブは心躍る。多賀の浜を過ぎたところで南に折れて、神宮に到着。14時半と半端な時間にも関わらず、駐車場はほぼ満車だった。初詣シーズンでもないし、何かあるのかな。なんとか木の横の空きスペースに停める。


大鳥居の西側に、真新しい感じの日本遺産の石碑が立っていた。前に参拝したときには無かったはず。日本遺産の制度自体がその年からだし、伊弉諾神宮が認定されたのはさらに翌年。
5年ぶりの参拝で、入口に立つと少し懐かしさを覚える。

中之鳥居をくぐると、神橋とその奥の正門に向かいそうになるが、西に曲がるのだ。そこにあるのが『陽の道しるべ』。日時計のような真北を指した巨大なオブジェと、その円周上に各地の神社の名前を刻んだプレートが並べられている。


伊弉諾神宮は、務めを果たしたイザナギが隠居した日少宮ひのわかみやの跡に建つとされる。『ひのわかみやと陽の道しるべ』と刻まれた石碑によれば、北緯34度27分23秒の緯度線上に伊弉諾神宮・藤原京・伊勢神宮が並ぶという!さらに、南北や冬至・夏至の日の出・日の入の方角にも、著名な神社が!諏訪大社,伊勢神宮,熊野那智大社,諭鶴羽神社,高千穂神社・天岩戸神社,海神神社,出雲大社・日御碕神社,出石神社……日本神話に所縁の深いお社やら旧国一宮やら、いずれ劣らぬ由緒ある神社ばかり。
ここまで揃うと、偶然とは思えないよね……凄いわ……これに気づいた伊弉諾神宮の宮司さんも凄い……。太陽の出没という天体計算を、古代において正確にした上で配置したかも、って考えるとロマンあるよねぇ。


モニュメントの奥にも道が続いていたので、何かあるのか確認。すると、古い社号標が。「官幣大社 伊弉諾神社」と旧社格と旧社名が刻まれており、明治期から戦後にかけて表に立っていたものじゃないかな。


メインの目的は果たせたけど、ここまで行ったらお参りしておきたい。まずは手水舎で身を清める。
「令和二庚子歳 立春大吉」と書かれた新しい柄杓。立春の節気の間に使えたのが嬉しい。椀の底に「幽宮かくりのみや」とあるのがまたいいね。庚子かのえねは37番目の干支、幽宮はイザナギが隠居した宮のこと。


拝殿にて拝礼してから本殿を見やると、屋根の傷みがひどくなっているような。大丈夫かな。
最後に嫁が好きなツクヨミさまを左右神社で拝み、土産物屋を覗いたら、境内を後にした。

話を聞いたときにも胸が高鳴ったけど、現地に立ってプレートをこの目で見て、より一層わくわくした。ロマンを全身で感じるの、やっぱ楽しい!

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