朱雀門ひろばでの天平たなばた祭り

2018年8月25日土曜日 22:30

平城宮跡で天平時代を体感できるイベントとの触れ込みで、平城京天平祭には興味がある。夏は『天平たなばた祭り』が開催されるという。しかも、熱気球乗船やら燈花会やら神楽やら、見てみたいものがたくさん。ひとつ誤算があったけど、全体としてはとっても良いイベントだったよ。

明日香村からJR奈良駅近くのコインパーキングまで戻る。京奈和道に乗り損ねたせいで、少し時間を無駄にしたけど。
駅の西にあるバス乗り場から天平祭会場へは、無料のシャトルバスが出ている。案内人や看板があってわかりやすい。ステージの上演にはまだ早いのに、座席が埋まるほどの乗車客の数だった。


朱雀門ひろばに着いた僕らがまず目指したのは、熱気球フライトの整理券。予想通りというか、すでに長蛇の列ができていた。万葉文化館での滞在が長くなったのと道を間違えたのとで、計画より遅い到着になったからなんだけど、今にして思えば怪我の功名。理由は後述する。
前日が台風の影響で中止になったことで、実質この日が初日。慣れないスタッフたちが行き当たりばったりで運営しているようで、整理券の枚数を超える人数が並んでいる可能性があるのに、列を切れずにいた。一人で複数枚取る人もいて、しかもそれを許しているらしく、そういうことははっきりさせてほしいと思った。中には、イラ立ち若いスタッフに当たり散らす輩も出る始末。
結局、僕たちよりも前で整理券は無くなった。残念だけど仕方ない。


盆を過ぎて朝夕が少し涼しくなったとはいえ、日中は陽射しが暑い、暑い。天平かき氷まつりに涼を求めた。
スゴい行列のお店があったり、色々あって迷ったけど、『とんかつ喫茶 ブタとエスプレッソ』のチョコミントかき氷をチョイス。店名がユニークだよね。作る工程見てて思ったのは、最近のかき氷は凝ってるなぁってこと。何層にもソースを重ねたりするのね。
テーブルは意外とすんなり空きを見つけられた。ただ、いざ食べる段になって困ったのが、やたらチョコが溶けてこぼれる。かき氷自体は美味しかったよ。


せっかく時間があるので、平城宮いざない館に立ち寄った。すると、展示室はガラガラ。オープン初日と大違いだね。お陰でゆったり回れた。
歩き疲れたところで、企画展示室のソファにて休憩。


続いては、朱雀門ステージでの石見神楽『神武じんむ』。初代天皇となる神日本磐余彦かんやまといわれびここと神武天皇の日本建国の演目だ。
15分前ほどだったけど、思いの外まだ座席に余裕があった。
龍笛、手平金てびらがね鞨鼓かっこ、大太鼓、それに神楽歌。たったこれだけで奏でられる音楽は、聴き応えがあった。
神武と日臣ひのおみは日向の国から大和の国を目指す。そして長髄彦ながすねひこらとの戦い。想像以上に激しくロックな神楽で、メッチャ面白かった!!朱雀門を背景にってのがまた、贅沢だよね。

陽が暮れてきたら、燈花会へ。
無数のろうそくの灯りの中に浮かぶ朱雀門。早くも、一眼レフを構えた人たちで溢れていた。正面からの画を狙う人たちが多いんだね。嫁と僕もしばらくそこから写真を撮っていた。でもちょっと面白みに欠ける。
角度を変えてみたいと思った僕は、正面を離れた。嫁もついてくる。


朱雀門と燈花と小望月。おお、これは素敵な組み合わせ……。なんだ、こっちからのほうが良いじゃないか。実物はもっと綺麗だったよ!


せっかくだから大極殿も見に行ってみようとなり、さらに北上。
すると、乗船の叶わなかった熱気球を見ることができた。あれ、ロープで繋がれてる……そうか、気球で昇るといっても、たった20数メートルでしかないのか。
これを知った僕は、乗れなくて良かったなと。もっと平城宮跡を俯瞰できると期待してたからだ。あれじゃ、せいぜい燈花会を見下ろすので精一杯じゃないか。僕の求めていたものとは違った。


ライトアップされた大極殿。
周囲には誰もいない。ここまで閑散としているとは思わなかった。こちらも良いもんだよ。辺りが真っ暗過ぎてスケール感が狂わされる。一瞬オモチャのように見えた。


朱雀門ひろばに戻って石見神楽『大蛇』をチラ見してから、嫁が楽しみにしていた『光の遣唐使船』へ。七色に変化する光。赤の時が好きだなぁ。


最後は炎演出『呼動-KODOU-』。復原遣唐使船がまるで燃やされているかのよう。縁起でもないな。離れていても熱いほどだった。

帰りもシャトルバスが運行していたものの、イベント終了時刻とあって大行列で混乱してた。この上疲れるのはごめんだし、さっと帰りたい。
ミラーボーラー見たりしながら考えて、タクシー乗り場に向かってみたら、1台いるじゃないの。これ幸いと乗り込み、バス列からの恨みがましい視線に優越を感じつつ、駅まで帰った。

晩御飯は、食べたいものがなかなか思い浮かばず困った。さまよった挙句、『やまと庵 はなれ』でひと息。静かに過ごせた。

花火とか夏らしい場所に行ってなかったから、夏の終わりに祭りを楽しめて良かったねぇ。ああいう空気、嫌いじゃない。

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