堺アルフォンス・ミュシャ館
2018年7月14日土曜日
12:33
アール・ヌーヴォーを代表する画家、アルフォンス・ミュシャ。彼の作品を多数所蔵する専門美術館が、大阪府堺市にある。
嫁がファンだし、僕も一度行ってみたいと思っていたところ、ミュージアムぐるっとパスで無料になると判ったので、行ってきた!
せっかく早起きしたのに、肝心のパスを忘れて一旦取りに帰るポカをやらかした。それでも開館時間に着いたんだから、道路空いてて良かったぁ。
阪神高速神戸線を、京橋出口の渋滞を考慮し、柳原で下りた。少し国道2号を走ったら、次は新港ランプから港湾幹線道路(ハーバーハイウェイ)。初めて乗ったんだけど、港湾道路だからETC使えないんだね。料金所で詰まった。続いて住吉浜から阪神高速湾岸線へ。海の上の路をスイスイと流れて、あっという間に大阪府堺市まで。大浜ICからベルマージュ堺の駐車場へもすんなり。
堺アルフォンス・ミュシャ館のエントランスはベルマージュ堺弐番館2階。受付でチケットを入手したら、エレベーターで4階へ。
独立した建物ではなく複合施設の一角を使っているから、回遊できないんだね。
丁度この日から、『物語を彩る ミュシャと挿絵の世界』展が開催されていた。ミュシャについては昨年学んだから、挿絵が彼を語るうえで外せないことも理解している。物語のあらすじと共に紹介する展示は、わかりやすくて良かった。
が、かなり最初のほうの展示、書籍『おばあさんたちの物語』の2枚の挿絵の説明書きが、逆になっているミスに気づいちゃった。どう見てもドラゴンに見えない、真っ二つに切り裂かれた熊。スタッフさんがこそこそやっていたので、近々正すだろう。どのみち大したことじゃあない。
『白い像の伝説』のような写実性の高い挿絵から、『ハーモニー』のような宗教画まで、画風の幅広さには本当に驚かされる。
最も印象に残ったのは、『ラ・ナチュール』。代表作『黄道十二宮』から考案され、自然を擬人化したともいわれるブロンズ像だ。
彫りの深い美女の顔、髪の毛の流れ、細かな髪飾り……もう、ため息が出るような美しさ。それらを、360度観賞できるなんて。ミュシャデザインを立体化するとこうなるのか……。僕は、向かって右斜めからの角度が特に好きだなぁ。
3階は、レプリカのポスターやアール・ヌーヴォー期の家具など。
それと、新コーナーができたとかで、ポップスタンドと一緒に写真が撮れるスペースがあった。『夢想』を中心に『四季』の4枚が並ぶ。しきりにSNSのマークやハッシュタグをアピールしていたけど、それほどインスタ映えする感じはしないな。せっかくなんで、嫁と一緒に記念撮影はしたけど。
美術鑑賞のあと、無性に食べたかったので、ベルマージュ堺の中にあったミスドでドーナツランチ。食べたいものを食べたいときに食べるもまた、幸せ。
スッゴく良かったとまではいえないものの、常時ミュシャに触れられるってのは良いね。初めてだったから、『ラ・ナチュール』だけでも行った価値があった。嫁も似たような感想。
気になる企画展があれば、また行くかも。